週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2009年 09月 23日号
Pink's Hot Dogs がプラネットハリウッドに正式オープン
 ハリウッドスターたちにも熱烈なファンが多いという伝説のホットドッグ店 「Pink's Hot Dogs」 が、9月18日、セレブリティーを招いてのグランドオープニングセレモニーと共に華々しく正式オープンした。(仮オープンは先月)
 場所はプラネットハリウッドホテルのストリップ大通りに面した歩道沿いで、同ホテルのカジノやショッピングモール 「ミラクルマイル」 への南側進入口の脇。 (写真右上、クリックで拡大)

 「全米一有名なホットドッグ店」 と自負するこの店がロサンゼルスのハリウッド地区に創業したのは1939年。
 70年もの歴史とハリウッドという立地条件を考えると有名になるのも理解できるが、今日の名声を築いた最大の立役者は、歴史でも立地でもなくその名称だろう。創業時はピンクという名前を使っていなかったが、それを使い始めてから客が激増したというからまちがいない。

 「ホットドッグがピンク色をしているのか?」 と思う者もいるかもしれないが、いくらなんでもそれはない。ロゴやテーマカラーこそたしかにピンク色をしているが、ホットドッグそのものは普通の色だ。
 実はピンクというのは創業ファミリーの名前で、この店を始めた初代オーナーが Paul Pink 氏というわけだ。そして70年たった現在もその一族が経営に関与しており、今回のセレモニーでもピンク家のメンバーがセレブリティーに混じりながらも主役として元気な姿を見せてくれた。(写真右上)

 ちなみにそのセレモニーには、ホリー・マディソン (右写真の中央)、キム・カーダシアン (同、右)、スパイスガールズのメルビー (同、左)、さらにはトミー・ハーンズやジェームズ・トニーといったボクシング界の往年のスーパースターなど、「たかがホットドッグ屋に」 と思われるほど次から次へとセレブリティーが駆けつけこの店の開業を祝った。

 さて気になる店の内容だが、基本的にはハリウッド店と同じとのことで、メニューなどもそのほとんどをハリウッドから持ってきているという。
 ただし家賃が高いためか、ホテル側との利益配分の関係か、「ハリウッド店よりもかなり高めの価格設定になっている」 (現場スタッフ) ようで、ちなみにプレーンのホットドッグが $4.50、この店自慢のチリドッグが $5.50 とたしかに高い。ベーコンチリチーズドッグだと $6.75 になってしまい、もはやホットドッグという領域を超えた価格設定だ。

 多くの種類を試食したわけではないが、味は特に問題なく、想像を大きく逸脱したようなものはないと考えてよいのではないか。
 むしろ気になるのは味よりも運営の部分だ。これだけ有名になっても過去70年間ロサンゼルスから一度も出ることなく拡大路線をかたくなに拒んできたためか、新規開業のノウハウなどが少ないようで、仮オープンから約1ヶ月が経過しようとしている今もまだ流動的な部分が少なくない。たとえばアルコール販売に必要なライセンスがまだ取得できていない (ハリウッド店はアルコールを出さないが、ラスベガス店ではビールやフローズンマルガリータなどの販売を計画中とのこと)、ドリンク類の種類や料金が仮設定のままで最終決定していない、営業時間はまだ試行錯誤など、完全に落ちつくまでにはまだしばらく時間がかかりそうだ。
 そして一番気になることとして、店内にスペースがほとんどないということ。食べるスペースは数人分しかなく (それもすべて立ち席)、結果的にほとんどの人は外で食べなければならない。もちろん外にはテーブルもイスも用意されているが、残暑きびしい今の時期は快適ではない。
 なにやらネガティブなことばかり書いてしまったが、ホットドッグ自体に問題があるわけではないので、有名モノが好きな人はぜひ食べてみるとよいだろう。後悔するようなことはないはずだ。
 営業時間は前述の通りまだ流動的だが、現在は午前10時半ごろにオープンし、深夜12時前後までやっている。週末は早朝4時までやるかもしれないとのことだが、確定的な情報ではない。



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