週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2009年 06月 24日号
独立記念日の花火大会、今年はシーザーズパレスに期待
 今年もまもなく7月4日、Independence Day こと、アメリカの独立記念日だ。(右の写真は昨年の7月4日、マンダレイベイホテルでの花火大会)
 アメリカ人にとっての、この日の意味は大きい。そもそもこの国には全国規模の祝祭日(ナショナルホリデー)が少なく、また、数少ないそれら休日もクリスマス、サンクスギビング、メモリアルデー(戦没者記念日) といった具合に宗教色が濃かったり追悼が目的だったりで、ニューイヤーズデーを除けば明るい気分になれる日はほとんどない。
 そんな中、独立記念日は「祝日中の祝日」 とでも言うべきめでたい日で、老若男女が祝賀気分に酔いしれ建国を祝う。日の丸や君が代の論争に明け暮れ素直に祝えない日本の建国記念日とは大違いだ。
 もちろん、過度なナショナリズムの鼓舞に批判的な意見を持つ者もまったくゼロというわけではないが、大多数のアメリカ市民は、この日を単純明快かつ盛大な祝日として、そして夏の風物詩として楽しんでいる。

 そんな彼らにとって、建国を祝うスタイルはいつも決っている。Fireworks、つまり花火だ。
 全米の子供たちが自宅の庭などで花火を楽しみ、市や企業はそれぞれの地域で花火大会を主催する。その数、大小合わせて全米で1万を超えるというから驚きだ。
 さらに最近は、家庭での花火による火災を防ぐ目的から、全米各地の市や消防当局が、「花火は自宅でやらずにコミュニティーが主催する花火大会を見に行くように」 と、家庭での花火を条例で禁止し、花火大会を奨励する傾向にあるため花火大会は年々増え続けていると聞く。
 ちなみに、家庭花火を規制する市が増える中、ここラスベガス市は容認派で (といっても原則として独立記念日以外は禁止)、毎年この時期になると街中のいたるところに即席の 「花火売りスタンド」(写真左上) が姿を現す。買っても当日まではやってはいけないルールになっているので、子供たちにとって独立記念日は指折り数える待ち遠しい休日だ。

 さて、交通手段に制約がある観光客はどこでその花火大会を楽しめばいいのか。
 数だけは非常に多い。地元の新聞やテレビなどで取り上げられる花火大会の数はせいぜい十ヶ所程度だが、実際には30以上あるといわれており、選ぶのに苦労するほどだ。
 ただ、基本的には他の都市と同様、地元民向けのイベントであるため、その大部分はホテル街から遠くはなれた場所で行われる。レンタカーでもない限りアクセスはむずかしい。
 そうはいっても観光都市ラスベガス。これまで毎年ストリップ地区のホテル街でも最低一ヶ所は行われてきた。
 常連はストラトスフィアタワーで(写真右上、一昨年)、今年も期待されている。ところが、そのストラトスフィアが不況の影響か、今年はまだやると発表していない。23日現在、ストラトスフィア広報部に確認したところ、やらないかもしれないと歯切れが悪い。
 昨年開催したマンダレイベイホテルはとりあえず今年もやるようだが、有料イベントとして同ホテル自慢の広大なプール施設内で行う予定で、外から不特定多数の通行人が見るように企画された花火大会ではないため、距離が遠いばかりか外は人もまばらで盛り上がりに欠ける。

 ということでストラトスフィアタワーもマンダレイベイも期待薄だが、突然たのもしいところが現れた。シーザーズパレスだ (写真右)。
 昨年までこのホテルが独立記念日の花火を打ち上げたことはほとんど記憶にないので、何時にどこから打ち上げるのか広報部に確認してみたところ、「まだ現場から情報が入ってきていないので詳しいことはわからない。やることはほぼ確実」 とのこと。
 場所が繁華街のほぼ中心ということもあり、アクセス的にも群集の多さ的にもかなり盛り上がると予想されるので期待してよさそうだ。

 もう一ヶ所、観光客でも行けないことがない場所を挙げるとすれば、それはキャッシュマンフィールドだろう (写真右)。ラスベガスに本拠を置くマイナーリーグ3Aのプロ野球チーム Las Vegas 51s のホームグラウンドだ。
 今年は 7月4日にホームゲームがないため、7月3日に繰り上げて花火大会が行なわれる。その日の試合 Reno Aces 対 51s のゲームセット後に、アメリカ民謡、建国にまつわる歴史的な名曲、愛国心を高揚する軽快なマーチなど、生バンドの演奏と共に打ち上げられる予定。野球と花火の両方を見ることができるので、野球ファンにとっては一石二鳥だ。
 「他国の建国を祝ってどうする」 と言われればそれまでだが、あまり固いことを考えずに 「国技の会場」 であるスタジアムでアメリカ人と一緒に夜空を見上げながら祝ってみるのも悪くないだろう。
 試合開始は7:05pm。入場チケットは$14。詳しくは球団の公式サイト www.lv51.com まで。スタジアムの位置としては、ストリップ大通りをひたすら北へ行き、ダウンタウンの電飾アーケードで有名なフリーモントストリートを横切ったあと高速道路との立体交差をくぐって500メートル先の右側。ダウンタウンまで路線バスで行って、そこから徒歩という方法もあるが、全部タクシーが無難だ。
 なお、このスタジアムの花火に限らずアメリカの花火大会は日本のそれと違って1時間も2時間もやらない。10〜15分程度が普通だ。したがって、少しでも遅刻すると見損なう可能性があるので、交通渋滞などには十分気を付けるようにしたい。



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