週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2009年 03月 11日号
Legends in Concert が場所を変えてリニューアルオープン
 有名人のそっくりさんが多数登場することで知られる 1983年デビューの超ロングランナイトショー "Legends in Concert" が、会場をとなりのホテルに移しリニューアルオープンを果たした。
 世界同時不況でロングランショーの打ち切りが相次ぐ中、非常に明るい喜ばしい話題だ。さっそく観て来たので報告したい。

 今までの会場だったインペリアルパレスでの公演を2月21日に終え、翌々日の23日からとなりのハラスホテル (写真右上) に場所を移してすぐに再開。この移籍はホテルや劇場のグレードを考えるとレベルアップ、つまりサラリーマンでいえば左遷ではなく昇進と言ってよいだろう。ちなみに両ホテルは同じ会社による運営だ。

Legends in Concert Legends in Concert Legends in Concert Legends in Concert Legends in Concert Legends in Concert Legends in Concert Legends in Concert  右の写真はその昇進を祝って23日に行われた引越しパレードの様子で、旧会場から新会場までエルビスプレスリー、エルトンジョン、マドンナ、ブリトニースピアーズなどに扮する役者が観光客の間を練り歩いた。
 (今回の引越しの理由として、「不況で客室需要が減っていることからインペリアルパレスがしばらく閉鎖されるため」 といった噂も聞かれるが、その閉鎖の話はまだ噂の域を出ていない)

 さてリニューアル後の公演だが、これがなかなかよい。ホイットニーヒューストンのコンサートの場面と、エンディングの場面の2回、スタンディングオベーションになるほど盛り上がりを見せていた。旧会場で最後に観た公演ではそのような光景は見られなかったように記憶しているので、やはり進化していると言ってよいのではないか。
 ちなみに今 「コンサート」 という言葉を使ったが、このショーではタイトルでもそれが使われている通り、各そっくりさんがそれぞれの代表曲を数曲ずつ歌って次のそっくりさんにバトンタッチするという構成で、小さなコンサートの集合体と考えるとわかりやすい。

 引越しパレードにはたくさんのそっくりさんが参加したが、実はこのショー、日々の公演ではそれらすべてのそっくりさんが登場するわけではない。時間的な制約もあり、登場するのは毎回4〜5人だけだ。つまり、各そっくりさんは数ヶ月ごとの短期の契約でローテーションが組まれており、参加メンバーは不定期的に入れ替わる。
 現在はジェイレノの愉快な司会で、ガースブルックス、ホイットニーヒューストン、テンプテーションズ、エルビスプレスリーが出演することになっているが、いつメンバーが入れ替わるかはわからない。

 このメンバーの中ではホイットニーヒューストンが他を圧倒しており、前述の通りスタンディングオベーションになるほど観客を魅惑していた。とにかくこのそっくりさんは本物に負けず劣らず歌がうまい。(彼女の歌っている写真がないのが残念だが、広報部門側の遅れにより、まだメディア用の写真が用意されていない)
 ちなみにこのショーでは、ジェイレノに扮した司会が最初にアナウンスする通り、リップシンク (lip-sync。いわゆる 「口パク」 ) は一切ない完全ライブなので (もちろん演奏は生バンド)、歌手としての実力が試される。
 したがって容姿がそこそこ似ていることはもちろんだが、歌の実力が重要な選考基準になっており、ホイットニーに限らずどの役者も総じて歌がうまく、コンサートとして十分楽しめるようになっている。

 そしてこのショーにはもうひとつ楽しみがある。それは映像だ。ステージの両サイドに大型スクリーンが設置されており、そっくりさんがステージで歌っている間に、そこに本物さんの過去のコンサートシーンなどが映し出される。これがなかなかのもので目が離せない。特にエルビスのような故人や、テンプテーションズのような古いシンガーの映像の場合、ファンにとっては非常に貴重な「お宝映像」で、ステージよりもむしろその画面に目が釘付けになってしまうほどだ。エルビスのデビュー当時の様子や、インターナショナル(現ラスベガスヒルトン) における常駐公演での熱演シーンなど伝説的な映像が次々と惜しみなく披露され、それらを見られるだけでもこのショーは価値があるだろう。

 今後いつどのようなタイミングで役者が入れ替わるかわからないが、近日中に出演する可能性があるのはマドンナ、ブリトニースピアーズ、ジャネットジャクソン、トムジョーンズ、ドナサマー、エルトンジョン、ダイアナロス、ベットミドラーなど。なお、King of Las Vegas こと、この街の象徴であるエルビスプレスリーは毎回必ず登場することになっている。(右の写真のチャップリンはまったくの部外者でこのショーの役者ではない。引越しパレードに立ち会い、このショーの関係者に声をかけられスカウトされることを期待していたようだが、歌手ではないためか声をかけられた形跡はない)

 自分の目当ての歌手が出るかどうかは劇場の入口にあるボックスオフィスのスタッフなどに聞けば教えてもらえる。それを確認してからでもチケットは買えるはずだが、もし満席だった場合は翌日の分にすればよい。翌日のチケットが売り切れになることはまずない。
 料金はブース席が59.95ドル、テーブル席が49.95ドル。シルクドソレイユのような巨大な劇場とは違いステージから遠すぎて見づらいという席はないので、予算を気にする場合はテーブル席で十分だろう。また、街中に点在している半額チケット屋でも、ほとんど毎日売られているので、まず先にそちらをチェックするようにしたい。
 会場はカジノフロアのほぼ中央にあるエスカレーターで3階に上り切ってすぐの場所。公演日時は、会場を他のショーと共有していることもありかなり流動的だが、ここ数週間は水曜日を除く 6:30pm もしくは 7:30pm と、10:00pm の毎日2回。1回しかやらないこともあるので、そのつど現場で確認したほうがよいだろう。


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