週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2008年 12月 24日号
消防当局の規制で、カウントダウン花火は地上から
 8年前から続いている恒例のカウントダウン花火大会が今年も12月31日、ストリップ地区のホテル街で深夜12時直前から開催される。
 しかし、写真のような光景は、もはや見ることができないかもしれない。消防当局によるルールが変わったからだ。(右の写真は昨年、左下は一昨年の大会。クリックで拡大表示)

 昨年まではこれら写真に見られるように、各ホテルの屋上から打ち上げられていたが、今年からは地上、もしくは駐車場からの打ち上げになる。
 屋上が全面禁止になったわけではないが、安全管理の基準が厳しくなったため、今年の主催者は地上を選ぶことになった。

 ルールが変わった理由は、今年初めに発生したモンテカルロホテルでの火災だ (写真右)。
 幸いにも死傷者は出なかったが、大惨事の様相を呈したその映像は世界中を震撼させた。
 出火の原因は、屋上で行われていた溶接工事の火で、花火が原因ではないが、この火災がきっかけで、ビルの外壁の弱点が露呈した。
 それに関する詳しい内容はこの週刊ラスベガスニュースの576号に書いたが、彫刻のように見える装飾が施されたビルの外壁材の多くは発泡スチロールのようなもので造られており、予想以上に着火しやすいことが発覚。結果的に花火などに関するルールも厳しくなってしまった。

 そのような事情で今年のカウントダウン花火大会はホテル棟から離れた地上や駐車場から打ち上げられることになり、また打ち上げホテルの顔ぶれも大きく変わった。
 右の地図の緑の部分が昨年の打ち上げ場所で、ストラトスフィア以外はホテルの屋上が使用されたが、今年の打ち上げ場所は赤い印の位置で、ホテルの屋上ではなく、空き地や駐車場が利用される。
 打ち上げ場所は北から、ストラトスフィアの駐車場、ラスベガスコンベンションセンターの駐車場、トレジャーアイランドの駐車場、シーザーズパレスの駐車場、MGMの駐車場、ラクソーの向かい側にある空き地、マンダレイベイコンベンションセンター前の空き地、以上の7ヶ所。

 なお、これは毎年のことだが、アメリカの花火大会は一般的に日本の花火大会のようにダラダラと 1時間も2時間もやらない。この大会の継続時間は毎年10分以内だ。したがって、カジノなどに夢中になって現場への到着が少しでも遅れると見逃してしまうことになるので注意が必要だ。ちなみに現場は大混雑で思うように身動きが取れないので移動に要する時間を予測することはむずかしい。十分余裕を持って行動するようにしたい。なお、時速10マイル(秒速約 4.5メートル) 以上の強風の場合は消防当局の判断で中止になる。


バックナンバーリストへもどる