週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2008年 12月 10日号
ミラージホテルの火山がリニューアル復活
 ラスベガスを代表する無料アトラクションとして長年親しまれてきたミラージホテルの 「ボルケーノ」 (火山) は、改装工事のため今年の2月から閉鎖されていたが、このたびその工事が完了し、12月8日、復活を祝う花火とともに、約10ヶ月ぶりに夜空に向かって炎を吹き上げた。(右の写真は通常の火山の噴火ではなく、祝いの花火で、この日限りの特別演出。クリックで拡大表示)

 今回のリニューアルを手がけたのは、ベラージオホテルの噴水ショーのクリエイターでもある WET Design 社 (本社、カリフォルニア州)。
 この不況の中、ミラージホテルは 2500万ドルをつぎ込んだというから、ずいぶん景気のいい話だが、それだけの費用と10ヶ月という時間をかけて、どこをどのように変えたのか。

 「大して変わっていない」 と言われればそのようにも思えるし、「かなり変わった」 と言われれば、たしかにそうで、この新火山の評価はむずかしい。
 つまり、従来版と似ている部分はあるが、ちがっている部分もあるということ。
 大ざっぱに言うと、火山そのものは従来版とほぼ同じだが (写真右)、ストリップ大通り側から火山に向かって左手方向に広がる水面の部分に大きな変化が加わった、といった感じだ。

 その水面の部分には、炎の噴出口が120ヵ所も仕掛けられており、そこから音楽に合わせて踊るように炎が一斉に噴き上がる。(写真左)
 同じクリエーターが作っているためか、どことなくベラージオの噴水ショーのコンセプトに似ていなくもないが、噴水ショーの水ほど炎が高く上がるわけではない。また、現時点では、噴水ショーのようにいくつも曲が用意されているわけではなく、毎回同じ南国風の打楽器によるBGMが使われる。

 結局、今回の新バージョンでの演出は、さしずめ 「炎のダンス」 といった感じで、遊び心やエンターテーメント性は増強されたが、大自然の火山をそのまま忠実に再現するという自然描写の概念からは完全に遠ざかってしまっている。
 どちらがいいかは意見が分かれるところだろうが、BGMの音量や炎の量が大幅にアップしているため、聴覚的にも視覚的にも露出度が高まっていることだけはたしかで、派手に目立つことをよしとしがちなラスベガスのアトラクションとしては、「改造は成功した」 といってよいのではないか。
 演出の正味の継続時間は約4分。開始時刻は毎晩6時から11時までの正時。右上の写真はテスト的に行われたもので、今の時期は原則としてこれほど明るい時間帯に行われることはない。


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