週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2008年 12月 03日号
今年もさえない第8回 The Gift of Lights
 毎年この時期になると、決まって増えてくるのが、クリスマスイルミネーションに関する問い合わせ。
 しかしそれはもう期待しないほうがいい。まともなものがほとんど消えてしまったからだ。
 消えた理由は、昨年のこのコーナー(バックナンバー568号) に記載してあるので、読んでいない人はそちらを参考にして頂くとして、今年は昨年以上にクリスマス装飾を見かけない。景気の問題もあるのだろうが、やはりアメリカ社会、特に公共の場所からクリスマスが衰退しつつあるのは確実で、その傾向は今後も加速しそうだ。その反動的な動き、つまりクリスマス復活論も期待されるが、今年はなぜかあまり耳にしない。

 さて、そんな中、年々規模を拡大している(とされる) イルミネーションがある。車に乗ったままドライブスルーで楽しめる The Gift of Lights だ。今年で8年目で、場所はラスベガス国際空港の南東角にあるサンセットパーク内。
 数少ないクリスマスイルミネーションとして、またホテル街から一番近い大規模なイルミネーションとしてそこそこ知られているので、今週はとりあえずここを紹介してみたい。(このページ内の写真はすべて The Gift of Lights で撮影されたもの。クリックで拡大)

 8年間規模を拡大し続けていると聞けば、さぞかしすごいアトラクションのようにも思えるが、そうでもない。主催者側の宣伝文句の中に毎年 「Bigger」 といった表現が使われているだけで、実際には 8年間あまり変わっていない。
 それでも今年は 「Bigger & Brighter」、つまり 「より大きく、より明るく」 を全面に押し出しているので、少しは期待できるのではないかと思い、さっそく現場へ足を運んでみた。
 結論から先に書くならば、規模も明るさもいまひとつ。規模の拡大は、昨年よりどの程度大きくなったのか認識できない程度で、明るさも体感的には昨年と大差ない。ちなみにこの「明るさ」は、電球の代わりに LEDを多用した、ということのようで、その効果は明るさのアップよりも節電のほうが大きいように思える。

 あまり酷評すると、行く気をなくすばかりか、「ならば記事にするな」、と言われかねないのでほどほどにしておくが、毎年いえることだが、このイルミネーションは日本人が見るとガッカリする可能性が高い。展示されている電飾は400以上ということで、数的にはかなりの規模になるが、とにかく全体の雰囲気が殺風景で荒涼としており、美しさも暖かさもまるで感じられない。
 脳内で 「美しい」 と感じるメカニズムが日本人とアメリカ人で異なるのか、日本人の感性では、このイルミネーションからは美しさよりも寂しさが先に来る。もっとも、アメリカ人がここをきれいだと思って見ているのかどうかは確認していないので、ひょっとしたら彼らも同じように感じているのかもしれない。

 なぜ寂しいのか。それは敷地があまりにも広大なため各電飾の密集度が低いのと、各電飾のデザインそのものが単純すぎることに尽きる。
 悪いことばかり書いてしまったが、いいこともある。それは車内から見ることになるのでまったく寒くないということ。冬の夜のイベントとしては悪くない条件だ。寒空の下で見ないと季節感がない、という者は窓を開けて走ればよい。
 もうひとついいことは入場料。人数に関係なく車1台 13ドルとなっているため、大勢で行けばかなり安くなる。もっとも、日本の著名のクリスマイルミネーションの大部分は無料で見ることができるので、有料であること自体、日本人にとっては楽しくないかもしれない。

 ということで、あえて行くほどのアトラクションではないが、レンタカーを借りていて、「せっかくなので何かクリスマス電飾を見てみたい」 という者は行ってみるのも悪くないだろう。
 場所は、空港の南東にあるサンセットパーク内で、このアトラクションの入口は、サンセットロードとイースタンアベニューの交差点から南へ約800メートルほどの地点。展示部分の道路の全長は約2km。開催期間は1月4日まで、営業時間は金曜日と土曜日が 5:00pm 〜 10:00pm、その他の曜日が 5:00pm 〜 9:00pm。


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