週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2008年 08月 27日号
リビエラの "ICE"、銀盤の妖精はすべてロシア美人
 夏もそろそろ終わりに近づいてきたとはいえ、まだまだ残暑がきびしいラスベガス。
 暑いといえばアイス。ということで今週の話題は ICE だが、アイスクリームのことではない。
 ICE とは、リビエラホテルで行われている氷上ショーのタイトルだ。
 このショー、最近になって始まったわけではない。「ロングラン」 という言葉を使うにはまだ早すぎるが、スタートしてからすでに1年以上が経過している。
 「なにゆえ今になって取り上げるのか?」 と言われそうだが、じつは先週のこのコーナーでマイナーなショーを取り上げたところ、「つまらないショーなら最初から紹介しないで欲しい」 といった声が寄せられた。
 ごもっともな意見だが、いいショーだけを取り上げているわけではないので、そのへんの事情は理解していただくとして、やはりできればいいショーのほうが記事としてふさわしいに決まっている。そんなわけで今週は、まだこのコーナーで紹介していないショーの中からまともなショーを探してみたところ、その結果が ICE になったという次第。

 「名は体をあらわす」 のことわざどおり、このショーはステージの全面が氷で、始めから終わりまですべてのパフォーマンスがその氷上でおこなわれる。ベラージオホテルの人気ショー「オウ」のステージが水で満たされたプールになっていることは周知の通りだが、そのプールがスケートリンクになったと考えればよいだろう。(ステージのサイズはベラージオのほうがはるかに大きい)

 当然のことながら、演出のかなりの部分がアイススケートということになるが、単なるスケートやアイスダンスかというと、そうでもない。
 氷上ジャグラーも登場すれば、一輪車、ラート、それに空中サーカスなども登場する。また超小型のバイオリンを使った笑える芸など、コミカルな演出も少なくない。もちろんそれらはすべて氷上で行われる。

 その程度の演出であれば大したショーでもないように思う者もいるかもしれないが、なぜかめっぽう美しい。
 舞台照明と氷の調和がその演出に一役買っていることは言うまでもないが、美しさを支えている主役はやはりプロポーション抜群の女性スケーターたちで、銀盤の妖精ともいえる彼女らがこのショー全体のイメージを決定付けていることは間違いないだろう。
 じつはこの集団、ロシアのサーカス団で、登場する役者総勢約40人はすべてロシア人だ (実際にはウクライナやカザフスタン出身のメンバーもいるとのことなので、正確には 「旧ソ連人」 というべきか) 。

 「ロシアの女性は美しい」 といった言葉を耳にすることがあるが、その本当の真偽はともかく、このショーを観ている限りでは、だれもがその言葉を信じたくなるはずだ。
 ただ、肥満が社会問題となっているアメリカを象徴するようなスタイルの観客が目立つ客席とのコントラストが、彼女たちを実力以上に美しく見せている可能性もあり、誉めすぎは禁物だが、それでも観て後悔するようなショーではないので、単純にきれいなものを楽しみたいという者は、ぜひ現場へ足を運んでみるとよいだろう。(右の写真は後述するバックステージツアーでの写真)

 会場は、かつてこのホテルで行われていたロングランショー 「スプラッシュ」 が長年使用していたシアターで、場所はストリップ大通り側からカジノ内に入って一番奥。
 フロアに傾斜がなく (段差は少しある)、さらに昔ながらのテーブル席やブース席がほとんどなので、ステージが見にくかったり、首が疲れるような位置関係にある座席も少なくないが、これが一昔前までのラスベガスのスタンダードだと思ってあきらめるしかないだろう。
 公演は金曜日(休演日)を除く毎日 8:00pm。チケット料金は$68.15 + 手数料 + 税金となっているが、半額チケットショップ(TIX 4 TONIGHT など) でも売られているので、そこで買うとよい。会場から一番近い半額チケットショップは、このリビエラホテルのすぐ南側の空き地にある。

 なお現在この ICE では、舞台裏を見学する「バックステージツアー」も行っている。ショーが終了した直後に劇場の出口付近で役者たちが自ら参加者を募集しているので、すぐにわかる。料金は15ドル。正味時間は約15分。
 美人スケーターが案内役になり、各種施設や小道具の紹介、そして一輪車やラートがなぜ氷上で滑ってしまわないのかなどを説明してくれる (右上の写真は一輪車のスパイクタイヤ)。さらに各スタッフも紹介してくれ、写真撮影も自由と非常に良心的だ。劇場自体が古いということもあり、あまりきれいな舞台裏ではないが、興味がある者はそれなりに楽しめるだろう。


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