週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2008年 04月 02日号
改装オープンしたリオのビレッジシーフード、大きな期待は禁物
 改装工事のため昨年10月から閉鎖されていたリオオールスイートホテル内のビレッジシーフードバフェィ (Village Seafood Buffet、以下 VSB) が 3月12日にリニューアル再オープンを果たした。

 VSBといえば、ラスベガスを代表する高級バフェィ (食べ放題形式の店) で、その名が示す通りカニ、エビ、カキなどシーフードを得意とする人気店だ。日本人観光客の間でも注目度が高く、ガイドブックを片手にマスカレードショー (同ホテル内で行われている無料アトラクション) を見たあとここで食事、という者も少なくない。

 さっそく現場に足を運んでみた。結論から言ってしまえば、「以前と特に大きく変わった部分はほとんど見当たらない」 というのが率直な感想で、あまり大きな期待はしないほうがよいかもしれない。
 半年の改装工事ということで、さぞかし大きく生まれ変わったのだろうと期待してしまったが、よく考えてみると現場は以前からスペース的に限界いっぱいで、拡張や極端な模様替えは物理的に無理があった。結局、全体の広さはもちろんのこと、レイアウト的にもコンセプト的にもほとんど変わっていない。今となっては、なぜ半年も休んでの改装が必要だったのか理解に苦しむ。改装前も連日満員だったので、インテリアの老朽化が問題であったならば 1ヶ月程度の簡単な工事で十分だったのではないかと思えたりもするが、とにかく時間をかけた割には、ハード的な変化はかなり限定的だ。

 ではソフトの部分、つまり料理はどうか。じつはこちらもあまり変わり映えがしないというのが正直な印象だ。もともと改装前から、アメリカで一般に広く流通しているシーフードはひと通り出されていたので、こちらもあまり大きく変えようがなかったのも事実。キャビアや大トロでも並んでいるのかと、かすかな期待もしたが、1ドル程度の値上げではそれも無理だろう。ちなみに料金は改装前が $36.99、現在は $38.00、それに消費税 7.75%。
(左上の写真は、以下に示した "Crustaceans" セクションのアイテム)

 なにやら悪いことばかり書いてしまったが、大きな変化はないというだけで、料理がまずいというわけではない。(和食のレベルは低いが)
 料理の陳列スタイルは最近主流のジャンルごとに分かれたスタンド形式で、現場に示されている表示をそのまま書き出すと、店内奥に向かって右から順に Mediterranean、 Pacific Rim、 Baja、 Wine & Spirits、 Crustaceans、 American Coastal、 Crustaceans、 Raw Bar、 Produce、 Gelateria の 9ジャンル。 (人気の Crustaceans のスタンドは混雑を回避するため 2ヶ所ある)
 以下が各ジャンルのスタンドに置いてある個別アイテム。名称は現場に書かれている通りに表記。

MEDITERRANEAN 地中海料理ということで、イタリア料理などが中心
Mediterranean Pasta、 Salami & Cheese Salad、 Eggplant Hummus、 Honeydew Melon、 Cantaloupe Melon、 Calamari & Bay Shrimp Salad、 Roasted Pepper Salad、 Olive Crab & Artichoke Salad、 Gratin of Seafood & Potatoes、 Fish in Tomato Cilantro sauce、 Paella 、 Mixed Squash、 Harissa Rubbed Catch of the Day、 Beef & Root Vegetable Tagine、 Seafoos Pasta、 Moroccan Chicken、 Fried Pita Bread

PACIFIC RIM 主に中華料理
Chow Mein、 Roast Duck、 Vegitable、 Chicken Pad Thai、 Shrimp Wonton、 Char Siu Bao、 Shrimp Shumai、 Pork Shumai、 Pot-Sticker、 Kung Pao Chicken、 Roast Pork、 Thai BBQ、 Fried Rice

BAJA 主にメキシコ料理
Baja Shrimp Salad、 Corn Salad、 Black Bean And Chorizo Salad、 Guacamole、 Acapulco Ceviche、 Roasted Salsa、 Corn Tortilla、 Tamales、 Carne Asada、 Seafood Hariscos、 Catch of the day Vera-cruz、 Mexican Rice、 Refried Beans、 Seafood Enchiladas、 Flour Tortillas

CRUSTACEANS 甲殻類ということでカニ、エビ、さらにカキや貝など
Crab Legs、 Green Lipped Mussels、 Oysters on the Shell、 Peel and Eat Shrimp、 Crab Claws

Wine & Spirits アルコール類のスタンド
ありとあらゆるアルコールを取り揃えている。ここだけは有料で、ちなみにビールは 5ドル〜。

AMERICAN COASTAL アメリカの一般的なシーフードと肉料理
Chicken Sousage、 Prime Rib、 Garlic Top Sirloin、 Pork Sousage、 Ahi Tuna、 BBQ Beef Ribs、 Cioppino、 Lobster Slipper Tails、 Crawfish、 Jambalaya、 Baked Cod、 Fried Chicken、 Seafood Newberg、 Warm Crab Legs、 Mashed Potatoes、 Batgter Fried Fish、 New England Style Clam Chowder、 Manhattan Style Clam Chowder

RAW BAR 刺身および寿司
Ahi Tuna Sashimi、 Tamago、 Salmon Sashimi、 Mackerel Sashimi、 Tilapia Sashimi、 Nigiri、 Inari、 Seaweed Salad、 Roll

PRODUCE 各種サラダと和食
Salad Bar、 Thai BBQ Prawns、 Shrimp tempra、 Asian Vegetables、 Chicken and Udon Noodles、 Sukiyaki Beef

GELATERIA デザートのセクションで、ジェラートとケーキ
以下ジェラート 12種類 Cockie Cream、 Coffee Toffee Latte、 Bread Pudding、 Lemon Pound Cake、 Forest Noir、 Italian Torrone、 Yogurt、 Fudge Brownie、 Elvis、 Pistachio Nut、 No Sugger Added Chocolate、 Peaches Cobbler

以下ケーキ 30種類 Lemon Orange Biscotti、 Butter Spritz Cookie、 Almond Macaroons、 Assorted Cookies、 Bavarian Fruit Cup、 Berry Pastry Slice、 Chocolate Mouse Cup、 Chocolate Dipped Strawberry、 Carrot Cake、 Mini Chocolate Chip、 Lemon Drop、 Blue Raspberry、 Carrot Cake、 Peanut Butter Jelly and Banana、 Black & White Chocolate、 Chocolate Fudge Decadence 、 Italian Cassata Roll、 Chocolate Eclair、 Vanilla Bean Creme Brulee、 Mini NY Cheese Cake、 Fresh Fruit Tart、 Caramel Pecan Tart、 Chocolate Ganache Slice 、 Forest noir 、 Key Lime Tart、 Vanilla Brownie、 Double Fudge Brownie、 Beignets、 White Chocolate Bread Pudding、 Peach Melba Sauce

 以上のリストからもわかる通り、デザートがかなり充実している。また、それらは数が多いだけではなく、アメリカのケーキにしては甘すぎないそこそこまともなレベルのものもあり、この部分では他のホテルの競合店を圧倒している。サイズが小さいのもうれしい (写真右)。このサイズであれば、満腹に近い状態でも、いろいろなケーキを試してみることができるはずだ。

 刺身や寿司のレベルはあくまでも 「アメリカン」で安っぽい。味もご愛嬌といったところで、日本のモノと比べること自体、無理がありそうだ。(左の写真は主に RAW BAR セクションのアイテム)
 それでも、日本を離れて何日か経過すると、和食系の味や中華料理に恋しくなったりするもので、そういうときには、少々レベルが低くても刺身や寿司はありがたい。日本人の味覚に合うその種の料理が多いこの店はそれなりに利用価値があるし評価もできるだろう。
 ただ、税込みで約41ドルという価格を考えると、一般的な日本人観光客の多くは満足できない可能性もある。その値段ならば日本でもっとまともなものが食べられるからだ。
 ちなみにこの値段は、小規模なレストランがやっている曜日限定の特殊な超高級バフェィ (バリーズホテルの $75 + Tax の Sterling Brunch Buffetや、 グランドキャナルショップスの $55 + Tax の Zeffirino Sunday Brunch Buffet など) を除けば、おそらくラスベガスで一番高い。価格が内容に見合っているかどうかに関しては、人それぞれ感じ方が異なるだろうが、カニやカキを食べられる店が増えてきた今、この VSBがかつてほど突出した存在ではないことだけはたしかだろう。

 料金は前述の通り大人が $38 + tax、4〜8才の子供は $24 + tax、4才未満は無料。営業時間は日曜日から木曜日が 4:00pm〜10:00pm、金曜日と土曜日が 4:00pm〜11:00pm。


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