週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2008年 02月 13日号
無料アトラクションの元祖 「活火山」 が 「休火山」 に
 「無料アトラクションの元祖」 ともいえるミラージホテルの火山 "Volcano" (写真右) が先週の月曜日、18年間の役目を終え、その噴火を停止した。
 といっても、永遠に爆発を停止したわけではなく、まったく新しい火山に生まれ変わり 11月ごろ再デビューする予定だ。つまり活火山が死火山になったわけではなく、改良工事のため一時的に休火山になったと考えればよいだろう。

 今までの火山がデビューしたのは同ホテルの開業日 1989年11月22日。
 この日は、ラスベガスがそれまでの 「ギャンブル一辺倒の街」 から 「総合エンターテーメントの街」 へ変わるきっかけとなった原点の日であり、それを象徴するのがこの火山だった。
 もちろんそれ以前にもサーカスなど無料アトラクションは存在していたが、火山は費用的にも露出度的にも従来の概念をくつがえす大規模なもので、その爆発はまさに新時代の幕開けを告げるラスベガスの広告塔でもあった。つまり、単なる一ホテルのアトラクションという次元を超え、ラスベガスを代表する観光スポットとして親しまれることになったわけだが、そんな火山も、その後ピラミッド、自由の女神、噴水ショー、エッフェル塔、凱旋門、ローマコロシアムなど、ビジュアル的に目立つ建造物が次から次へと出現するにつれ、相対的な存在感を低下させていった。
 その間、噴火のスタイルを微妙に変更するなどの改良が加えられたりもしたが、マンネリ傾向からの脱却はむずかしく、このたび 18年の歴史にいったん幕を下ろすことになった。

 さてそこでだれもが気になるのが新しい火山ということになるが、残念ながら 2月12日の時点では、「具体的なデザインなどを明示した広報資料はまだ用意できていない」 (同ホテルの広報部) とのことで、口頭での 「More realistic」 と 「11月ごろ完成」 という言葉以外に詳しい情報は入手できていない。
 なお、今回の改造を担当するのが WET Design という会社であることはすでに発表されており、この会社はベラージオホテルの噴水ショー (写真右上) をクリエイトしたことで知られている。また今までの火山のマイナーチェンジ (炎だけの演出だったものに照明技術などを追加) も担当してきており、いわばこの種の演出のプロ集団だ。そんな会社が今後9ヶ月も要して大改造するというのだから、何が出来上がるにせよ大いに期待してよいのではないか。
 ちなみに以下は現在の現場の様子 (12日撮影)。すでにフェンスが設置され、池の水も半分ほど抜かれ、工事が始まっている。



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