週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2008年 01月 02日号
PALAZZO がソフトオープン、注目はスポーツバー 40/40
 12月30日、ベネシアンホテルの新館 PALAZZO が静かにソフトオープンした。(右写真の左側の建物。右奥はベネシアンホテル。クリックで拡大表示)
 「ソフトオープン」 とは、グランドオープンの前に行われる 「一部オープン」、つまり未完成の部分を残したままの見切り発車的な開業のことで、ラスベガスではしばしば見られる開業スタイルだ。

 ソフトオープンでも通常は華々しく派手にオープンし、おびただしい数の人でにぎわうのが普通だが、今回の PALAZZO の場合は限りなく静かにひっそりとオープンした。
 その最大の理由は、ソフトオープンの予定日がたびたび延期され、一般利用者もメディア関係者もそれを信じなくなっていたばかりか、最終的にオープンしたこのたびの30日のことをホテル側が公表していなかったからだ。つまり、予定されていた 12月28日の開業が再延期となった段階で、その後は開業予定日を特定することはせずに、「近日中にオープン」 という形に切り替えていた。
 ちなみに左上の写真は、開業後約5時間が経過した深夜0時ごろのカジノ内の様子だが、オープン日としては異常にすいていることが見て取れる。

 さて今回のソフトオープン、ホテル内のどこが開業し、どこが準備中なのか。
 その答えは簡単で、開業したのは 「カジノだけ」 と考えればよいだろう。もちろんごく一部のショップやレストランはすでにオープンしているが、それらはあくまでも例外的な存在で、基本的にはほとんどが準備中だ。(右写真は準備中の店が大部分のショッピング街)
 また客室も試験的に使われている部分はあるものの、基本的にはまだ全館準備中で、例外者を除き宿泊することはできない。

 では気になるグランドオープニングはいつかということになるが、とりあえずそれは 1月17日に決まっている。
 とはいえ、その17日もあくまでも開業のけじめとしてのセレモニー的な意味で設定された日であって、館内のすべての施設がその日にオープンするというわけではない。つまりショップやレストランの一部は引き続き準備中の予定で、またシアターおよびその他の施設の完成予定も数ヶ月先だ。
 したがって、カジノ内で流通している5ドルの記念チップには GRAND OPENING と書かれているが (写真左上)、客室なども含めた意味でのグランドオープニングはまだかなり先ということになる。

 そんな状況下にある今、数少ない営業中の施設の中でひときわ目立っているのが、ヒップホップ界のスーパースター Jay-Z の会社が運営する大型スポーツバー & ナイトクラブ 40/40 だ。(写真右)
 この店はすでに 31日の大晦日に、メディア関係者やセレブリティー (歌手のビヨンセ、ニューヨークヤンキースの主砲 アレックスロドリゲス、バスケットボール界のスーパースターで殿堂入りを果たしているチャールズバークレーなど) を集めてのお披露目パーティーを終え、数日以内に正式オープンすることが確実視されている注目の施設だ。(すでにテスト営業は 1月1日から始まっている)
 通常ラスベガスのナイトクラブは、週末などの曜日限定の営業、もしくは夜だけの営業というのが一般的だが、この 40/40 は、平日のランチタイムもスポーツバーとして営業しており (メニューもファミリーレストラン並みに豊富)、ナイトクラブなどに興味がない者にとっても利用価値は高い。
 また店内も豪華で、多くのセクションが、クッション付きのリラックスできるソファー型の席で構成され、さらにどの席からでも大小さまざまなスクリーンに映し出される各種スポーツ番組を楽しめるようになっている。
 そしてなんといってもうれしいのが、イチローのユニフォームが店内に飾られていることだ。
 この店はスポーツがテーマのため (店名 40/40 の語源は、野球界での偉業とされる 「40本塁打&40盗塁」)、店内に有名選手のユニフォームが飾られているわけだが、その数は決して多くなく、そんな中にイチローのユニフォームが選ばれていることは、日本人として思わずうれしくなってしまうと同時に、アメリカでの彼の評価の高さや人気を再認識させられる。

 そのようなわけで、まだ 40/40 以外にはこれといった施設はオープンしていないが、今週はとりあえず、カジノだけの開業でソフトオープンを果たした、という事実だけをお伝えし、17日以降に改めて PALAZZO の全体像をレポートしてみたい。


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