週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2007年 10月 10日号
H&M のオープンで、ほぼ完成に近づいたミラクルマイル
 今春、従来の 「アラジン」 から現在の名称に切り替えたカジノホテル 「プラネットハリウッド」。
 名称変更後の現在も、テーマをアラビアン (中東文化) からハリウッド映画に切り替えるための工事が続いており、その工事がおおむね終了するであろう 11月16日には、変更作業完了を祝うグランドオープニングセレモニーも予定されている。
 そんな同ホテルに隣接するショッピングモールもここ数ヶ月で大きく変化しており、今週は、その変化の最終段階における最大の関心事となっていた人気アパレル店 H&Mの開業、および現在のモールの様子をレポートしてみたい。

 モールの名称は 「ミラクルマイル・ショップス」。アラジン時代は 「デザートパッセージ」 と呼ばれていたが、ホテルの名称変更に伴い、ここの名前も変わった。
 また、名称のみならずモール内のデザインも一新され、さらにここ数ヶ月の間に入居するテナントの顔ぶれもかなり入れ替わっている。
 そのテナント変更の中で最も注目されてきたのが、撤退した Eddie Bauer のあとに入居する H&Mで、先週の木曜日、「先着300人に記念Tシャツ進呈」 など、派手な演出とともに華々しくオープンした。

 H&Mは半世紀の歴史を持つスウェーデンの巨大アパレル企業。ヨーロッパでは圧倒的な知名度を誇っているものの、アジアでは香港と上海にしか店舗がないこともあり、日本での知名度は決して高くない。
 ちなみにアメリカ進出もわずか7年前の2000年の話で、GAP、Guess、Polo などに比べると存在感は大きく劣っている。それでもすでに東海岸の主要都市のほとんど、およびロサンゼルスとサンフランシスコ地区にそれぞれかなりの数の店舗を持つに至っており、アメリカでの知名度は急上昇中だ。
 ネバダ州への進出は今回が初めてで、ラスベガスの第1号店ということもあり、このたびの出店は地元の業界関係者はもちろんのこと、日本人観光客からも関心が高かったようで、ラスベガス大全にも読者から何件か問い合わせが寄せられていた。日本にはまだ店舗がないため、日本のH&Mファンにとっては、海外旅行の際がショッピングのチャンスということになり、宿泊場所から徒歩で行けるという意味で、このラスベガス店は絶好のロケーションということで注目されているようだ。

 そんな事情もあり、我々も大きな関心を持ちながら開業を待ったわけだが、実際にオープンし現場を訪れてみると、規模的にも商品的にも特筆するような店ではないという印象を受けた。
 もっとも、ラスベガス店だけが特に小さいというわけではなく、ロサンゼルス地区にある店舗なども同様なサイズで、ラスベガスだからといって特別な期待をしたほうがまちがっていたのかもしれない。

 いずれにせよこの H&M、日本でもファンが増えていることはたしかなようで、ラスベガスにおける新たな注目スポットとなることは間違いないだろう。
 参考までに今回オープンしたラスベガス店の店舗面積は約500平方メートルで、これは GAP、Guess、Polo などの平均的な店よりもやや狭い。
 価格帯的には GAP よりも安く OLD NAVY よりもやや高いといった感じで、ニューヨーク進出を果たし全米展開を目指す日本のユニクロと今後ぶつかるような気がしないでもない。ちなみに製造工場の地域に関しては、同業のいかなるライバル企業よりも多国籍化が進んでいると言われており、メイド・イン・チャイナはもちろんのこと、インド、カンボジア、インドネシア、バングラディッシュ、ルーマニア、モーリシャス、トルコ、ブルガリアと、非常に多岐に渡っている。
 余談だが、昨年発表された日本進出計画が、かなり具体的なものとなりつつあり、すでに日本での社員募集およびスウェーデン本社での研修も始まっているようだ。来年、日本1号店が銀座もしくは原宿にオープンすることはほぼ間違いないだろう。

 さて H&Mの話題で長くなってしまったが、それ以外にも Roxy、Sisley、Quiksilver、Marciano、Ben Sherman、Urban Outfitters (写真左) など、人気店や話題店が続々と出現し、以前に比べ店舗的な魅力は増してきているように見受けられる。
 もちろん Eddie Bauer、Hugo など消え去った人気店もあるわけだが、変化の流れとしては歓迎されるべき方向へ向かっていると考えてよいだろう。

Le Chapeau Le Chapeau Le Chapeau Le Chapeau  なお、アラビアの雰囲気が漂っていた従来の装飾はまだ一部残されているが、今後順次取り除かれる予定で、すでに半分以上の場所で改装工事が終了している。
 ただ、その新たなインテリアは、総じて都会的で明るくスッキリしたデザインになったものの、アラビアという明確なテーマが消えてしまったためか、視覚的には楽しみが減ってしまった感じは否めない。ちなみに右の写真は同じ場所を撮影したもので、上が改装前のアラビアンな頃の様子、下が現在の様子 (クリックで拡大表示)。

 モールの営業時間は年中無休で、日曜日から木曜日が 10:00am 〜 11:00pm、金曜日と土曜日が 10:00am 〜12:00mn。
 なお、気になる 「レインストーム」 (シッピング街に雷が鳴り響き雨が降る、という設定の無料アトラクション。実際に水滴が天井から落ちてくる) の存続についてだが、幸いにもアラビアンとは無関係なアトラクションだったためか、とりあえず現在は従来どおり存続している。


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