週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2007年 10月 03日号
メキシカン + バー + レストラン + クラブ = Diablo's Cantina
 9月15日、モンテカルロホテル前のストリップ大通りに面した場所にメキシカンの店 Diablo's Cantina がオープンした。(右写真、クリックで拡大表示)
 今 「レストラン」 という言葉を使わずに 「店」 と表現したのには理由がある。この Diablo's Cantina は、どこにでもあるような普通のメキシカンレストランとはちがうからだ。

 ちなみに 「Cantina」 はスペイン語で酒場を意味するが、たしかに酒場のような造りになってはいるものの、英語の 「バー」 という言葉で説明が付くほど、この店はシンプルではない。メニューには本格的なメキシコ料理がたくさん存在している。
 では、ただ単にレストランとバーが融合したような店かというと、そうでもない。ステージもあり、曜日や時間帯によっては生バンドやディスクジョッキーが出現し、ライブ会場になったりナイトクラブになったりもする。

 ということで、この店をあえてわかりやすく説明するならば、ランチタイムから夕方までは 「酒場の雰囲気が漂うメキシカン料理のレストラン」、夕方から夜10時ごろまでは 「活気あふれる酒場&レストラン」、それ以降の時間帯は 「料理も楽しめるナイトクラブ」 といったところか。
 もちろんこれらは現場の雰囲気をばくぜんと表現したまでで、時間帯において現場の運営に明確な区別があるわけではなく、ランチタイムにビールやマルガリータを飲んで酔っ払ってもかまわないし、その逆に、夜間に酒を飲まずにタコスやブリトーを食べて帰ってしまってもかまわない。

 とにかく従来にはないスタイルの店だが、運営母体の正体を知ると納得できてしまうかもしれない。
 じつはこの店、運営しているのは知る人ぞ知る The Light Group だ。
 ミラージホテルの JET や、ベラージオホテル Light (今は改装工事のため閉鎖中。工事終了後は THE BANK という名称で営業再開予定) など人気ナイトクラブの運営で知られるエンターテーメント系の集団で、FIX (ベラージオ)、STACK (ミラージ) など個性豊かなレストランをクリエイトしたことでも知られている。

 そんな The Light Group が手掛けただけあって、この店には一貫したユニークなテーマがある。
 それは 「真っ赤な女性の悪魔」 だ。マスコットキャラクターとして、メニューなどに印刷されているばかりか、その大きな姿は屋根の部分にも設置され、店全体ににらみを利かせている。ちなみにスペイン語の Diablo は、英語の devil、つまり悪魔だ。

 さて、レストランとしてこの店を見た場合、料理のわりにドリンク類がかなり高い印象を受ける。
 たとえば MEXICAN PIZZA が $9 であるのに対して、何の変哲もない小さなグラスに入ってくる各種マルガリータ類が $11〜$13、ビールも $8 以上だ。
 もっとも、この店の性格上、ドリンク類だけをオーダーして帰る客が少なくないので (特に夜遅い時間帯)、この価格設定はやむをえないといったところか。むしろ料理類はストリップ地区の他の店に比べ安いように思えるので、それを素直に歓迎すべきかもしれない。(ただし、一般のメキシカンレストランでは無料のトルティーヤのチップスは、この店では $4)
 ところで今 「変哲もない小さなグラス」 と表現してしまったが、この店のドリンク類の容器はガラス製ではなく、すべてプラスティック製で、ハッキリ言って安っぽい感じは否めない (写真左上)。夜遅くなると混雑したナイトクラブになるため、酔っ払いが落として割ったりしないための配慮のようだが、せめて静かなランチタイムだけでも高級感ある器で出せないものか。

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 ということで、アルコール類を飲まない者にとっては、リーズナブルな価格で楽しめる手ごろなメキシカンレストランといってよいだろう。
 飲む者にとっても、「ゆっくりすわって食べられるナイトクラブ」 と考えれば、すわる席を確保するためだけに何百ドルも必要な人気ナイトクラブに比べ格段に安く、まったく新しい形態の店としてそれなりに利用価値があるように思える。
 いずれにせよ、メキシカン料理が好きな者は、行ってみて後悔するような店ではないはずだ。

 営業時間は午前11時から、深夜2時まで (週末は3時まで)。入口はモンテカルロホテルのカジノ側 (屋内) と、ストリップ大通りに面した屋外の二ヶ所あるが、混んでいる場合は、受付に名前を残し、呼び出されるのを待つことになるので (呼び出しのためのバイブレーション無線端末を手渡される)、その場合は屋外側の入口に行く必要がある。
 なお、ナイトクラブ的な雰囲気になる2階のセクションへの夜間のアクセスには、他のクラブ同様、年齢に関係なく身分証明のチェックがあるので、パスポートや運転免許証が必要。


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