週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2007年 03月 14日号
花火と共に消えたスターダスト、写真で見る深夜の爆破解体劇
 当地時間 3月 13日 午前 2時 35分、わずか 3分間の花火による派手な演出のあと、48年の歴史を誇るスターダストホテルが爆破解体され、ラスベガスの目抜き通り 「ザ・ストリップ」 からその姿を完全に消した。(右写真は爆破 3分前。クリックで拡大表示)

 ひとつのホテルの歴史の終わりであると同時に、新たなホテルの時代の始まりでもあるこの一瞬を見ようと、深夜にもかかわらず多くの群衆が現場につめかけた。
 48年という長い歳月、このホテルに対する各自の思いはさまざまにちがいない。ハネムーンで利用した者、カジノで大勝ちした楽しい想い出を持つ者、その逆の者、きょう初めてスターダストを見る者、単なる通りすがりの野次馬、などなど。それでもすべての人に共通していることがある。それは、きょうが見納めということ。もう明日は見ることができない。

 一人ひとりがそれぞれの思いを胸に、美しくライトアップされた最期の雄姿を見ていると、午前 2時 32 分、予定より 2分ほど遅れて屋上から一斉に花火が打ち上げられた。
 初夏のように暖かいラスベガスの夜空を彩るその様子は、まるでこのホテルの名前 「星くず」 のごとく美しく、かつて北ストリップ地区の夜景の主役だった名物の ネオンサイン が上空に再現されたかのようなアーティスティックな光景だ。しかし、哀愁漂うセンチメンタルな空気が夜空を支配しているのか、その芸術的な花火も、どことなく物淋しい。

 2分ほど経過し、光の芸術を演じる主役が屋上の花火から、各階に設置された炎に移されると、まるで日本の盆の送り火のごとくゆらゆら揺れるその光が幻想的な世界を造り出し、このホテルに宿った歴史や魂を夜空に送り出しているかのように見えてくる。
 しばらくすると魂が完全に抜け出てしまったのか、単なる無機質な巨大建造物へと姿を変え、やがて建物全体が大きなキャンバスとなり、そこに炎による数字が出現。9、8、7 …、カウントダウンの始まりだ。
 花火による演出が始まってからここまでわずか約 3分。そして最後の数字が消えた直後、意外なほど静かにスターダストホテルは星くずのようにバラバラになり、夜空に煙だけを残しラスベガスの目抜き通りから姿を消した。(以下の写真は、左上から右下に時間順に配列。クリックで拡大)

 ちなみにこの跡地にはホテル、カジノ、コンドミニアム、ショッピングモール、コンベンションセンターなどから構成される大型複合施設 "Echelon Place" が建設されることになっており、その完成は 2010年を予定している。

爆破 20分前 爆破 15分前 爆破 3分前 爆破 2分前 爆破 1分前 爆破 1分前 爆破 4秒前 爆破 3秒前 爆破 1秒後 爆破 2秒後 爆破 3秒後 爆破 5秒後


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