週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2007年 01月 17日号
ビートルズをテーマにしたウルトラ・ラウンジ "REVOLUTION"
 先月末、ミラージホテル内にビートルズをテーマにしたウルトラ・ラウンジ "REVOLUTION" がオープンした。
(右の写真は、同ホテルの前を走る宣伝付き2階建て公営バス。クリックで拡大表示)

 「ウルトラ・ラウンジ」 とは、ナイトクラブとバーラウンジの中間的な形態の店のことで (詳しくは、このラスベガス大全の [ナイトクラブ]セクションに掲載)、近年ラスベガスに続々と出現している。
 したがって、ウルトラ・ラウンジ自体はもはやなんら珍しい存在ではないが、この REVOLUTION だけは開業前から注目度が別格で、地元メディアでの露出度も高く期待も大きい。ビートルズという強力なブランドもさることながら、企画、監修が、世界的に有名なサーカス劇団 Cirque du Soleil だからだ。
 この劇団の名前とミラージホテルと聞けば、すでに気付いている人も多いはず。そう、この店はあの "LOVE" に合わせて企画されたナイトスポットで、場所も LOVE の会場のとなりにある。LOVE とは、昨年夏から同劇団が始めたビートルズをテーマにした人気のナイトショーで、右上の写真を拡大表示し上層階の様子を見ればわかる通り、ホテル側のこのショーに対する意気込みも半端ではない。

 高さが 3メートルほどある大きな文字で REVOLUTION と派手に書かれているので場所はすぐにわかる (写真左)。
 この文字列は店の看板であると同時に、カジノとこの店の境界を成す壁でもあり、またインテリアデザインとしても現場の雰囲気にうまく溶け込んでいる。もちろんビートルズの曲名であることはいうまでもない。
 この文字列の間を通って中へ入ると (両側にちゃんとした通路があるが、文字の間を通ることも可能)、そこは The Abbey Road Bar と呼ばれるセクションで、軽く一杯飲む場所になっている。目的の REVOLUTION はその奥だ。

 REVOLUTION の入口の壁にはビートルズの曲名がズラリと並ぶ (写真右)。ファンならこれを見ただけでも気持ちが高揚することだろう。
 気になる入場料は、曜日や時間帯によってまちまちだ。すいている時は店側も客が欲しいのか 「男女ともにタダ」 ということもあるが (月曜日や火曜日に多い)、通常は 「平日 $10、週末 $20」 が基準料金とのこと。なお、地元民の女性 (運転免許証など地元発行の身分証明の提示が必要) は常に無料とのことだが、これもあくまでも原則で、入場料に関しては臨機応変に対応するようだ。

 店内は赤と白のソファ、壁は黒、天井からは四角い透明なモビールが下がっている。ナイトクラブと比較すると広くはないが、ウルトララウンジとしては特に狭いという印象は受けない。ちなみに左の写真に写っている部分は、全体のスペースの約半分程度。カラフルな模様はほとんどすべてがプロジェクターで映し出される映像と考えてよい。
 一直線に並ぶカウンター席の奥の壁にはサブマリンをイメージしているのか (色は特にイエローというわけではない)、丸い窓が4つあり、その窓の中にもビートルズの顔や LOVE の文字などが映し出される。

 ソファーの背もたれの部分など、身近な場所にもサイケデリックな映像が次々と映し出されるので (写真右)、会話が途絶えた場合でも退屈しないで済むところがありがたい。
 また、リザーブ席 (ボトルを入れないと着席できないセクション) の白いテーブルには、その表面を指を触れたり灰皿を置いたりするとクラゲや蝶などの模様が浮き上がりそれを自由に動かせる不思議なハイテク仕掛けもある。慣れるまで使い勝手がわかりづらいが、担当のウェイトレスなどに聞けば教えてもらえるので、遠慮なく聞いてみるとよいだろう。指一本でテーブルの上に自分独自のオリジナル映像をクリエイト (← クリックで写真表示) できるようになれば一人前だ。
 ちなみにそのリザーブ席は、他のナイトクラブやウルトララウンジ同様、べらぼうに高い料金のボトル ($275 〜 $25,000) を買わないと利用することができない。(ボトル料金はこちらをクリック
 なお、ボトルを入れない一般客の飲み物としては、ビール、グラスワイン、そしてこの店専用のカクテル (4種類) などがあり、その料金は こちらをクリック
 参考までに、曲名と同じというこの店自慢のカクテル "Strawberry Field" はたまたま売り切れで試せなかったが、試してみた "English Break Fast" は、オレンジマーマレードの苦味と甘味が絶妙なジンをベースにしたカクテル (左写真の右側)、"Marshmallow Pie" は、ゴディバのホワイトチョコレートの味が不思議な味を醸し出すウォッカをベースにしたカクテルで (同左)、どちらも悪い印象はなかった。

 トイレも他の店と同様、「ナイトクラブ標準」 の備品が一通りそろっており、またユニークな仕掛けもちゃんと用意されている。
 備品はマウスウォッシュ、ヘアスプレー、ハンドローション、ボディーローション、オーデコロン、キャンディーなど (写真右)。
 あとはタバコ葉巻 など、そしてこれもどこの店にもあるお決まりの 「麻薬所持や販売は即退場」 のメッセージが個室ドアの内側に掲示されている。
 ユニークな仕掛けとしては、男性トイレと女性トイレがつながっていて、かなり見渡せるようになっていること。そしてその中央の男女共用エリアに UFOを連想させるような メタリックで円形の手洗いシンク があり、そこで待機するスタッフ (男性だった) が石鹸やタオルを手渡してくれる。(「要チップ」 と言わんばかりに、チップを入れるためのガラスボトルが "UFO" の中央という一番目立つ場所に置かれている)

 特にダンスフロアが用意されているわけではないが、店内にはそれなりのスペースがあるので、踊りたい者はいつでも踊ることができる。
 音楽は基本的にビートルズの曲がほとんどだが、ただしそれは 10:30pm ぐらいまで。それ以降はヒップホップなど、いわゆるクラブっぽい音楽に変わるので、ビートルズの曲を楽しみたい者は早い時間帯に入店した方がよいだろう。ただ、その時間帯はかなりすいていることが多く、雰囲気的にはあまり盛り上がっていない。これは、ビートルズは人気がないということではなく、ラスベガスではクラブが始まる時間帯が遅いと考えるべきだろう。ちなみに現場スタッフによると、一番混んでいる時間帯は他のクラブやウルトララウンジと同様、12:30am から 1:00am とのこと。

 営業は、曜日に関係なく週7日オープン。入口にあるバーセクション The Abbey Road Bar は 正午から翌朝 4時まで営業、REVOLUTION は日曜日から木曜日が 9:00pm 〜 4:00am、金曜日と土曜日が 6:00pm 〜 4:00am。
 最後に、この店を出る際、前述の高さ3メートルの看板を入店時とは逆方向、つまり裏側から見てみよう。ビートルズファンならすでに気付いていると思うが、REVOLUTION という文字列の中に "LOVE" が読み取れるはずだ (写真左)。
 LOVE の4文字だけをさかさまにデザインしただけの単純なトリックだが、店名でもあり曲名でもあるこの単語の中にビートルズが好む LOVE を潜ませているところが実におもしろい。ちなみにビートルズの4人が作った曲の中で、そのタイトルや副題に LOVE が含まれているのは、ざっと数えただけでも以下の 19曲もある。

She Loves You、 Love Me Do 、 Real Love、 All You Need Is Love、 It's Only Love、 Soldier of Love、 To Know Her Is to Love Her、 You've Got to Hide Your Love Away、 And I Love Her、 Hallelujah, I Love Her So、 Love of the Loved、 Lovely Rita、 Step Inside Love / Los Paranoias、 Sure to Fall / In Love With You、 Can't Buy Me Love、 Words of Love、 Love You To、 So How Come / No One Loves Me、 P.S. I Love You


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