週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2006年 09月 20日号
ダウンタウン路線開設、トロリーでプレミアムアウトレットへ
 レトロ調の奇抜なデザインで知られるバス 「ストリップトロリー」。 (写真右、クリックで拡大表示)
 2階建てになった公営バス "DEUCE" (←クリックで写真) に話題を奪われがちで、存在感が相対的に低下してきているばかりか、バス停の数が多すぎ長距離移動には不向きと、利便性の評判も今ひとつのトロリーだが、先月からダウンタウン路線の運行を始めたというので試乗してみた。
(数年前の一時期もダウンタウン路線は存在していた。したがって正確に表現するならば、「新規に運行開始」 ではなく、「運行再開」 ということになる)

 もともとダウンタウンへは DEUCE で行けるわけで、今さらなんの新鮮味もないが、実はこのダウンタウン路線 (現場での名称は Downtown Loop )、本当の目的はダウンタウンではなく、その手前にあるプレミアムアウトレットだ (写真左)。
 実際に乗客の大半はこのプレミアムで下車している。ダウンタウンに行きたい者は、本数が多い DEUCE を利用するはずなので、当然といえば当然の結果だ。ちなみに DEUCE ではプレミアムへ行くことができない。
 つまりこれまでは、人気のショッピングスポットであるにもかかわらず、アクセスが非常に不便で、タクシーかレンタカーで行くしかなかったが (異なる交通機関を乗り継いで行けないこともなかったが、乗り継ぎが非常に不便)、それがこのたび、トロリーのストリップ路線 (主要ホテルを巡回する路線) の北端に位置するストラトスフィアホテルで乗り換えることにより行けるようになったわけで、ショッピング好きの者にとっては聞き捨てならぬニュースだろう。

 さっそく試乗してみた結果についてだが、結論から先に言ってしまえば、「思いっきり時間がかかるものの、主要ホテル街から往復 $6.50 (一日券の料金) で、ほとんど歩くことなく目的のプレミアムアウトレットへ行くことができる」 ということになる。ちなみにタクシーなら片道 $15〜$20 で、所要時間は約 10分程度だ。
 つまりトロリーを使うべきかどうか、もしくは利用価値があるかどうかに関しては、時間に対してどこまでお金を払えるかという各個人の金銭的な価値観ということになるだろう。
 気になる所要時間だが、ホテル街の中心地区、たとえばベラージオ付近からだと、非常にスムーズに行って片道 1時間、平均的な数字として 1時間半、運が悪いと2時間、といったところか。
 どうしてこれほど大きな開きがあるのかというと、ストリップ路線の運行間隔が 15〜20分なので、乗るまでに 20分程度かかってしまう可能性があるのと (時刻表などないので、どれだけ待たされるかはその時の運)、ダウンタウン路線の運行間隔が 30分であるため、ストラトスフィアホテルでの乗り換えのタイミングが悪いと、そこでさらに 30分待たされてしまうからだ。そして正味の走行時間が1時間以上かかり (バス停が多いため)、結局合計では 2時間ぐらいの覚悟が必要というわけだ。

 なにやらとてつもなく不便な乗り物のようだが、それでも従来の DEUCE から CAT へ乗り換えて行く方法や、ダウンタウンでプレミアムアウトレットのシャトルに乗り換える方法よりは、乗り換え地点で歩く必要がまったくない分だけ気分的な負担が少なく、タクシーやレンタカーに次ぐ選択肢として、検討に値するアクセス手段と考えてよいだろう。
 なお、路線図、乗り方、料金体系、運行時間、諸注意など、詳しい情報は、このラスベガス大全の [市内交通]セクションに掲載されている。また、プレミアムアウトレットで使える割引クーポンの引換券は [クーポン]セクションに、最新の店舗リストは [ショッピング]セクションにそれぞれ掲載されているので参考にしていただきたい。

 最後に蛇足ながら、現在プレミアムアウトレットでは、駐車場の増築工事が進められ、またテナントスペースの拡大工事も始まった。さらに隣接する場所で展開されている巨大プロジェクト World Market Center (家具業界のための展示場および倉庫。写真右) の第2棟がまもなく完成し、その最上階にはゴージャスなレストランがオープンする予定になっているなど、今後このエリアは大きく変化することになっているので、すでにプレミアムアウトレットを訪れたことがある者も、改めて足を運んでみるとよいだろう。


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