週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2006年 06月 21日号
ドライブ & ウォーターレジャーの穴場、Sand Hollow State Park
 今週は、「主要観光スポットは見つくした」 というリピーター向けの穴場情報をお届けしたい。
 まず最初に断っておかなければならないことがある。今回紹介する場所は、レンタカーがないと行けない。したがって、当地で運転することが始めから選択肢の中にない者は、以下を読んでも無駄になる。
 また、まだ新しい観光地のため、右の写真 (クリックで拡大表示) に見られるような、ボートなどをレンタルする施設は一切ないので、それらを利用したい場合は各自で牽引して現地に運び込む必要がある。
 地元民はともかく、一般観光客がラスベガス市内やセントジョージ (現場から一番近い都市) でそれらを借りてレンタカーで運び込むことは現実的ではないので (牽引方法など、ある程度の熟練や知識が必要)、とりあえず現在は、「現地までのドライブおよび水泳、日光浴、バーベキュー、陸からの釣り、ダイビングなどを楽しむ場所」 といった程度に考えておいた方がよいだろう。それを了解の上で以下を読んでいただきたい。

 目的の場所の名前は Sand Hollow State Park。ここでいう State とはユタ州のことで、ラスベガスがあるネバダ州ではない。ネバダの東隣の州だ。位置的にはラスベガスから北東にちょうど2時間の場所、つまりザイオン国立公園に行く途中にある。
 基本的には湖 (Sand Hollow Lake、約 5平方キロメートル) があるだけの場所だが、それがめっぽう美しい。
 ここの水はザイオン国立公園内を流れる清流バージン川 (Virgin River) から流入したもので、名前を聞いただけでも清く美しい印象を受けてしまうが、実際にも透き通るように澄んでおり、ユタ州観光局の話によると透明度の高さが自慢らしい。したがって水泳はもちろんのこと、ダイビングにも適した場所で、今回の取材時もダイバーを何人か見かけた。地上からでも少し見えるが、もぐればバスなどの魚が多数見えるとのこと。

 景色も日本人にとってはかなり意外性があり、感動できること請け合いだ。
 日本で見られるような新緑や紅葉に囲まれた湖も美しいが、ここの風景はそれらとはまったく異なる。周囲は砂漠もしくは荒野なので緑は一切なく、赤みがかった岩や砂が景色の主役を成している。映画 「猿の惑星」 のラストシーンの撮影現場として名高いレイク・パウエルを思い出す光景だが、レイク・パウエルも同じユタ州内の似たような環境にあるので、両者が酷似していてもなんら不思議はないだろう。

 さてこの湖、透明度や景色だけでなく、新しさも自慢だ。実は、水の確保や治水のために、バージン川から水を引き込むことによって出現した湖で、自然に出来上がったものではない。水の引き込みは 2002年から始まり、その後、ステートパーク (州立公園) として利用できるようになったのはここ 2-3年のことだ。
 したがって、多くの地図にこの湖は掲載されていない。(この湖のすぐ北側に同じようなサイズの Quail Lake という湖があるので、訪問する際、混同しないよう注意が必要)
 新しいがために、観光地としての各種施設の整備がまだ不十分で、メディアなどに取り上げられるのはこれからと思われるが、グリルやテーブルなどのバーベキュー施設、トイレ、キャンプ場、駐車場などはすでに完成している。また、管理事務所を兼ねた料金徴収ゲートもすでに存在しており、そこでの料金は車一台 7ドル。

 水がきれいな上、自然のままの岩や砂などが適度にあり、なおかつ流れがほとんどないので、「プールしか知らない子供を自然の中で遊ばせたいが、海は流れがあるので心配」 という親には最適の場所といってよいだろう。
 また子連れファミリー族でなくても、片道2時間という適度な距離は、アメリカ大西部の雄大なドライブコースとして十分楽しめる。「グランドキャニオン、デスバレー、ザイオンなどはすでに観た」 というリピーターに、この夏一番の穴場スポットとしておすすめしたい。
 以下は、この Sand Hollow State Park もしくは、そこへ行く途中で見ることができる光景の写真。行き方は こちらをクリック



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