週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2006年 05月 17日号
カニ食べ放題、無料シャトルで行ける格安シーフードバフェィ 4軒
 ホテル、ナイトショー、レストラン、すべてにおいて高級路線がトレンドのラスベガス。古くて安いモノが次から次へと消え、豪華で高級なモノが続々と出現している。
 食べ放題の店として知られるラスベガス名物のバフェィも例外ではなく、ディナーが $10前後で楽しめたのは遠い昔の話。今は内装のリニューアルなどを理由に値上げする店があとを絶たず $20 以上は当たり前で、エビ、カニ、カキなどが食べ放題のシーフードバフェィに至っては $30 以上も珍しくない。
 そんななか、まだ $17 前後で頑張っているシーフードバフェィがある。地元民向けカジノだ。ストリップ地区からやや離れているのが難点だが、無料シャトルが走っているのでアクセスに問題はない。
 今週は、数ある地元民向けカジノの中でも、内容と安定性 (一過性の特別サービスではなく継続的に行なわれているという意味) で定評のコースト系カジノの格安シーフードバフェィを紹介してみたい。

 コースト系とは、かつての Coast 社 (現在は吸収合併されて Boyd 社) が所有しているバーバリーコースト、ゴールドコースト、サンコースト、サウスコースト、オーリンズの 5つのカジノホテルのことで、バーバリーコースト以外はすべてストリップ大通りから離れた場所にある。そしてそのバーバリーコーストを除く 4ヶ所で、毎週1回シーフードバフェィが行なわれている。(バーバリーコーストは非常に狭いため、バフェィ自体が存在していない)。
 つまりそれぞれの場所において週 6日はシーフードがない通常のバフェィ (といってもカニやカキがないだけで、小さなエビ程度はある) ということになるが、該当曜日がずれているので、ラスベガス滞在期間中に 1日ぐらいはどこかでシーフードを楽しめるはずだ。
 ちなみにゴールドコーストは木曜日、サンコーストは金曜日、サウスコーストは水曜日、そしてオーリンズは月曜日がシーフードの日となっている。
 4ヶ所のうちどこがおすすめかということに関しては、サンコーストだけがやや狭い (座席の数が少ない) ということ以外、どこも似たようなものなので、あまり場所にこだわる必要はないだろう。そもそも 3泊程度しかしない一般観光客にとって曜日の選択肢はほとんどないはずだ。

 シーフードの日といってもシーフードしかないわけではなく、中華、イタリアン、メキシカン、各種肉料理 など通常のアイテムは基本的にすべてそろっている。
 そして気になるそのシーフードについてだが、カニ、エビ、カキ以外に貝類もあり、定番のムール貝やクラムチャウダーはもちろんのこと、日本のアサリとハマグリの中間のような種類の貝の刺身 (殻付き) が出ることも少なくない。
 カキに関しては、殻付きの生ガキが普通だが (写真右)、入荷のタイミングなどによっては生ではなく調理済みのカキ (カキフライやオイスターロックフェラー) しか出てこない場合もある。ちなみにアメリカでは夏でもごく普通に生ガキを食べる。

 カニの種類は、日本の市場に出回っているものにたとえるならばズワイガニ系 (英語でいうところのスノークラブ) ということになるが、ときどきダンジネスクラブ (日本ではあまり流通していない種類) が登場することもある。
 日本人観光客の間では、見かけが立派で高価なタラバガニ系 (英語ではキングクラブ) が好まれる傾向にあるようだが、このバフェィに登場するスノークラブは、種類としては日本で高級とされる松葉ガニ (越前ガニ) に近く、このカニを低く見るのは適切ではないだろう。またダンジネスのしっかりした歯ごたえも好評で、どちらのカニが出るにせよ種類的にはなんら遜色はないはずだ。
 ただ、どんな種類のカニにおいても当たりハズレは必ずあるもので、それだけは承知しておいた方がよい。今回の取材でも、密度が低くスカスカで風味も少ないカニにガッカリしたかと思うと、同じ皿に盛ってきた別のカニ (もちろん同じ種類) の味に感動したり、かなり個体差があった。味のバラツキは入荷したロットや季節や日によって決まってくるものかと思っていたが、同じ店の同じ日でもかなりバラツキがあることがわかったので、やはり個体差は無視できないようだ。また、ゆでる際の塩加減も、同じ店の同じ日でもその都度かなりバラツキがあった。ようするに調理場の担当者がどんぶり勘定で塩を入れているものと思われる。
 なお、日本ではゆでて冷やして食べるのが一般的だが、ここでは冷やしたもの以外に、ゆでた直後の温かい状態、さらに中華風に味をからめてある状態のものも陳列台に並ぶので、それぞれ食べ比べてみるとよいだろう。

 しょう油や箸は中華料理のセクションに行けば見つかるはずだが、ない場合はウェイトレスにたのめば持ってきてもらえる。ワサビはのり巻が置いてあるセクションに行けば必ずある。酢醤油を作りたければ、酢の代りにレモンを使えばよいだろう。小皿が必要な場合は、生ガキの殻を使うと便利だ。
 営業時間は 4ヶ所とも 4:00pm からで、5:30pm をすぎると長蛇の列になり、30分以上待たされることも珍しくない。待つのがイヤな場合は、なるべく早めに行った方がよいだろう。(右の写真は準備中に撮影したもので、このようにすいていることはまずない)

 バフェィ自体の料金は以下の表の通りだが、覚えておきたいのはワイン。会計時に (前払い制なので入店時に支払う)、ワインも一緒にオーダーすることができ、なんとフルサイズのボトルがたったの6ドルだ。値段的に高級ワインでないことは明らかだが、このカリフォルニアワイン、味的には赤も白も決して悪くないので、だまされたと思ってオーダーしてみるとよいだろう。

 各カジノホテルへの行き方、つまり無料シャトルの利用方法はこのラスベガス大全の [市内交通]セクション内の [シャトル] の項を参照していただきたい。ちなみにそのシャトルの乗り場は、コースト系の中で唯一バフェィがないバーバリーコーストとなっており、バフェィがなくてもそれなりに重要な役目を果たしていることがわかる。
 なお、サウスコースト行きのシャトルにおいて、運転手に 「利用は宿泊者のみ」 といわれてしまうこともあるが、「ストリップトロリー」で行くことも可能なので、それの乗り方も [市内交通]セクションで確認しておくとよいだろう。
 なにごとにおいても変化が激しいラスベガス。「行ってみたらシーフードをやっていなかった」 ということを避けるためにも、念のため訪問直前に以下の公式サイトで曜日などを再度確認して頂きたい。

■ ゴールドコースト
公式サイト: http://www.goldcoastcasino.com/restaurants/ports-o-call-buffet.html
営業時間: 4pm 〜 10pm   曜日: 木曜日    料金: $16.45

■ サンコースト
公式サイト: http://www.suncoastcasino.com/dining/st-tropez.php
営業時間:4pm 〜 9pm   曜日: 金曜日   料金: $17.95

■ サウスコースト
公式サイト: http://www.southcoastcasino.com/dining/garden-buffet.php
営業時間:4pm 〜 9pm   曜日: 水曜日   料金: $16.95

■ オーリンズ
公式サイト: http://www.orleanscasino.com/restaurants/buffet.html
営業時間: 4pm 〜 10pm   曜日: 月曜日   料金: $16.95

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