週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2006年 04月 19日号
郊外型カジノホテル・レッドロックが華々しくデビュー
 赤茶色の岩肌で知られる景勝地 「レッドロックキャニオン」 にほど近い広大な土地で、約 2年前から建設が進められてきた郊外型カジノホテル 「レッドロック」 が、当地時間 4月 18日夜、打ち上げ花火と共に華々しくオープンした。
 場所はストリップ地区のホテル街から西北西約 15km の地点で、建設したのは Station Casinos 社。
 同社はパレスステーション、サンセットステーション、テキサスステーション、ボールダーステーション、グリーンバレーランチなど、ラスベガス一帯に複数の郊外型カジノを所有する業界大手で、観光客にはなじみが薄いが、地元での存在感は絶大だ。

 郊外型カジノというと、ストリップ地区のカジノに比べとかく低予算でチープに造られがちだが、このレッドロックだけはさにあらず。
 総工費はなんと 9億 2500万ドルとのことで、建設費の上昇など時代が異なるので一概には比較できないが、これはウィン、ベラージオに次ぐ規模で、増築前のベネシアン、マンダレイベイなどと肩を並べる水準だ。
 当然のことながらすべてがリッチに造られており、客室数こそストリップ地区の巨大ホテルに及ばないものの (現在は 415部屋。さらに 435部屋が年末までに完成予定)、ゴージャスさやカジノの広さなどでは、ストリップ地区のどのホテルと比べてもまったく遜色がない。
 スポーツブック、ハイリミットセクション、ポーカールーム、フードコート、バフェィなども十分すぎるほど立派で、またレストランの数も 9ヶ所と申し分ない。さらに最新ハイテク設備を誇るビンゴ会場、16スクリーンのシネマコンプレックス、深夜まで営業の託児所など、ストリップ地区のホテルにはない施設も充実している。

 ということで、広報部門から事前に寄せられた客観データを見る限り、かなりすごいホテルであることは間違いないが、実際にはどうか。
 まだ 1時間しか現場取材していないので正確なことはわからないが (まだ開業してから数時間しか経過していない)、とりあえず簡単に見た限りでは、カジノもレストランもかなりゴージャスに出来ており、高い評価を与えてよさそうだ。つまり第一印象は悪くない。いや非常によい。
 特にコンテンポラリー調にすっきりまとまった雰囲気のインテリアデザインはすばらしく、各種施設それぞれどれも個性的でありながら、統一されたテーマに沿ってデザインされている部分には驚かされる。ちなみに統一されたテーマとは 「石と直線」 で、レッドロックキャニオンをイメージしたのか、あたかもレッドロックキャニオンから岩を薄く切り出して持ってきたかのような石が至る所で使われており、それと家具や装飾品の直線的なデザインが実によくマッチしている。ちなみにスロットマシンのタイトルディスプレイなどもすべて特注品で、そんな部分にも 直線的デザイン (←クリックで写真表示) へのこだわりが感じられる。

 カジノの各ゲームのルールやレストランの味など、細かい評価はこれからだが、見た目の印象だけは非常によいので、それら評価がどうなるにせよ、少なくとも 「嫌われるカジノ」 にはならないだろう。
 参考までに、これまで Station 社のカジノの中で最もハイエンドとされてきたグリーンバレーランチとの比較だが、客室棟はともかく、カジノの雰囲気だけは断然レッドロックの方が規模的にも内容的にも勝っていると思われる。ただし、デザイン的なテーマがあちらはヨーロッパ調、こちらはコンテンポラリー調とかなり対照的なので、客室棟などは重厚な雰囲気が漂うグリーンバレーの方が日本人ウケするかもしれない。

 ストリップ地区から行きづらいのが少々難点だが、すでに主要ホテルを見飽きてしまったリピーターなどはぜひ行ってみるとよいだろう。
 行き方はレンタカーの場合、ストリップを北 (ダウンタウン方向) に向かってしばらく走り、ストラトスフィアタワーを越えて最初に出てくる大きな道路 「チャールストン」 を左折。あとはひたすら 15分ほど走れば荒野の中にポツリとこのホテルが見えてくる。高速道路を利用して行けないこともないが、今の道順が一番わかりやすい。地図は、[地図] セクションの左フレーム内にある [カジノホテル・ストリップ以外] をクリック。
 無料シャトルバスもあるとのことだが、なにせ数時間前に開業したばかりで、まだはっきりした運行スケジュールは決まっていないようだ。「不確定」 という条件付きで現場スタッフから得た情報によると、ファッションショーモールとの間に 1日 3往復させるらしい。ただし、「利用は宿泊者のみになるはず」 ということも付け加えられたので、一般観光客が乗れるのかどうかは現時点ではわからない。
 まだまだわからないことだらけではあるが、興味がそそられるカジノであることはたしかなので、レストランや客室など今後さらなる取材を重ね、また日を改めて詳しくレポートしてみたい。

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