週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2006年 04月 05日号
子連れファミリーにおすすめ、リニューアル版 "Mystic Falls"
 2月 22日号の無料シャトルバスに関する特集記事で、「噴水ショーでおなじみのサムズタウン」 と表現したためか、その後 「どこにある?」、「どんな噴水?」 といった問い合わせが寄せられた。
 このたびたまたまその噴水ショー "Mystic Falls" がリニューアルされたので、今週はそれを中心にサムズタウンを簡単に紹介してみたい。(写真はすべてクリックで拡大表示)

 「タウン」 といっても町や地区のことではない。単なるカジノホテルの名称だ。場所はストリップ地区のホテル街から東へ約 10km ほどの郊外。地理的な理由から、観光ガイドブックなどに掲載されることは少なく、日本からの一般観光客がここを訪れることはまずない。

 ならば、場末のちっぽけなカジノと思いきや、じつはそうではない。客室数こそ 646 とかなり少なめだが、カジノはストリップの大型ホテルと比べてもまったく遜色がないばかりか (むしろこちらの方が大きいかもしれない)、さらに 56レーンのボウリング場、18スクリーンのシネマコンプレックス、ビンゴ会場、託児所、500台収容のRVパーキングなど、ストリップのホテルにはない施設も充実している。
 マイカー利用のアメリカ国内からの観光客が主な宿泊客だが、その数はそれほど多くなく、カジノはもっぱら地元民に占領されており、全体的としてはかなり庶民的な雰囲気が漂っている。

 特集記事で紹介した通り、数ある無料シャトルの中で、このサムズタウン行きだけは運行本数、路線の数、乗り場の数、車両の大きさ、すべてにおいて突出しており利便性が高い。その上、噴水ショーが見られるとあっては、ストリップ地区を見尽くしたリピーターが行ってみたくなるのも無理はない。
 ちなみにその無料シャトルについてだが、右の写真のような特大サイズのバスが、バーバリーコースト、トロピカーナ、フーターズ、ハラス、スターダストの各ホテルから頻繁に出ている。さらにはダウンタウン路線もあるので、ストリップ地区からサムズタウン経由で電飾アーケードのダウンタウンまで無料で行くことも可能だ。

 さて気になる噴水ショーだが、このたびリニューアルされた。新しくなった部分は、この宣伝 (← クリックで表示) に記載されている通り、レーザー光線を使った演出の部分だが、これまでのバージョンを知らない大多数の者にとっては、そんな違いはどうでもいいはずで、知りたいことはベラージオの噴水ショーとの比較だろう。
 結論から言ってしまえば両者はまるで異なる。細かい違いを言い出したらきりがないが、最大の違いはなんといってもその規模で、残念ながらこちらの方がはるかに小さい。そもそもこちらは室内、あちらは屋外だ。また、一日の上演回数も 4回と 27回で大きな開きがある。噴水が舞い上がる高さも数倍は違うだろう。

 そう書いてしまうと何もかもがみすぼらしいように思えてしまうが、そう決めつけるのは早すぎるかもしれない。こちらにはあってベラージオにはないものがあるからだ。
 それは動物で、噴水のまわりにはクマ、オオカミ、フクロウ、ワシなどさまざまな動物がいて、それらがかなり本物っぽく動き、また声も出す。
 大きい動物ばかりに目が行きがちだが、細かい部分も精巧に作られており、特に クマのすぐ脇にいる小さな鳥の動き などは見ていて楽しい。

 噴水を照らす照明もこちらは多彩なカラーで、単色のベラージオとは趣を異にしている。「単色の方が上品」 という意見もあるが、それは大人の感覚で、子供にとっては色が多い方が楽しいだろう。
 また、噴水のうしろにある岩肌に光でさまざまな絵が描き出されたりするシーンも子供にとっては楽しい演出だ。
 ということで、話が長くなってしまったが、ようするにこちらサムズタウンの噴水はベラージオに比べ総じて子供向けといってよく、ストリップ地区を見尽くした子連れファミリーのリピーターなどにぜひおすすめだ。

 会場は、右の写真のように客室棟に囲まれた吹き抜け状の中庭にあるので (屋根の部分はガラスで覆われており空調が効いている)、暑さや寒さが厳しい季節でも気持ちよく楽しむことができる。また、ベラージオのように雨や強風で中止になることもない。
 上演時刻は毎日 2pm、6pm、8pm、10pm の 4回。無料シャトルの利用方法などは週刊ラスベガスニュースのバックナンバー 474号を参照のこと。
 特に混雑することもないので、早めに行って場所取りをする必要はないが、背の低い子供がいる場合は最前列を確保した方がよいので 10分ぐらい前には現場に行くようにしたい。

 最後にこれは余談だが、大人が楽しめる店を一軒紹介しておきたい。カウボーイハットやブーツなどウエスタングッズを取扱う "SHEPLERS" だ。
 店の宣伝文句をそのまま借りるならば、「世界最大のウェスタンストア」 ということらしい。本当に世界一かどうかは確認のしようがないが、大きいことはたしかで、マニアならばかなり楽しめることだろう。場所は 2階のカジノフロアで (カジノは1階にも2階にもある)、ビンゴ会場からそれほど遠くないところにある。


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