週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2006年 03月 22日号
ベラージオにも春、今コンサバトリーが美しい
 今週は、特にこれといった話題がなかったので、春を迎え内容が一新されたベラージオホテルのコンサバトリーを紹介してみたい。(このページにある写真はすべてクリックで拡大表示)

 呼び方はいろいろあるようだが、同ホテルの広報部などが使用している名称は Conservatory & Botanical Gardens。
 英語の意味がどうであれ、現場の実情を端的に表現するならば、「客寄せ用のゴージャスな室内植物園」 といったところか。植物園といっても学術的な展示ではなく、あくまでも装飾ディスプレイが目的で、堅苦しい演出は何もない。つまり、どこのホテルでもロビーに花を飾ったりするが、それの延長線上にある 「花飾りの巨大バージョン」 とでも考えればいいだろう。

 場所はロビー近くの本館と新館に挟まれた空間。否が応にも目立つ露出度抜群のロケーションで、屋外にある噴水ショーと並び、このホテルを代表する人気アメニティーとなっている。
 人気の理由は、なんといっても生花をふんだんに使った贅沢な演出で、また最近は花ばかりか、かなり大規模な樹木が使われたりもする。
 おそらく一ホテルの室内植物装飾としては規模的にも予算的にも世界一ではないだろうか。それを季節に合わせ、約 2ヶ月ごとにテーマを入れ替えている (花も樹木もすべて交換) というから恐れ入る。

 ちなみに昨秋から 「サンクスギビング」、「クリスマス」、「チャイニーズニューイヤー」 と続き、現在のテーマは 「春」 だ。
 この 「春」 は、みずみずしい生花と巨大な菩提樹を中心とした演出で、そこにカラフルなベネチアングラスによる花、模型の蝶やトンボ、さらに噴水による演出などがアクセントを添えている。
 参考までに、その 菩提樹 はフロリダから運ばれてきたもので、重さは約 15万ポンド (約67トン) とのこと。信じがたい怪しげな数字ではあるが、とにかく大きいことはたしかで、それを見ているだけでも、維持費の大きさがうかがい知れる。

 維持費といえば、次のテーマに変るまでの約 2ヶ月間、何もしないというわけではない。たとえば左は、現在のテーマの中で飾られているテントウ虫だが、これを構成する 400本の赤いカーネーションは毎週取り替える必要があるという。また、カタツムリ (最下段の写真の一番左) やカエル (同、左から2番目) も同様に手間がかかるらしい。
 さらに今回展示されているのは植物だけではないから驚く。中南米を中心に世界各地から集められた生きている蝶も展示されており、その数は 300匹にのぼる。カジノ収益があるからこそ成せるわざで、規模が小さい一般のホテルではとてもここまで金をかけることはできないだろう。
 やれ人工的だ、成金趣味だ、といわれがちな施設だが、砂漠都市ラスベガスでこれだけの花を見ることができる場所は他にないので、この地で春を感じてみたい者はぜひ足を運んでみるとよいだろう。

 なお、最近はこのコンサバトリーだけでなく、フロントロビー周辺 (特にカウンターの奥の空間) や、高級ブランド店が軒を並べるショッピング街 "Via Bellago" も同じテーマで飾られるようになっており、現在そのどちらも桜が満開だ。ちなみに、こちらの方は造花が中心のディスプレイとなっており (コンサバトリーでも桜だけは造花が多用されている)、やや安っぽさが感じられるが、そのへんはご愛敬といったところか。
 最後に、以前よりも取り締まりはかなり緩くなってきたが、この写真の通り (←クリック)、宿泊者以外の 18才未満の者は入館できないので (ナイトショーやイベントなどに参加予定の者は入館可) ルールは守るようにしたい。


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