週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2006年 03月 01日号
ハラスホテルにバフェィ Flavors が新装オープン
 昨日 2月 28日は 「マルディグラ・デー」 (Mardi Gras Day)。マルディグラといえばニューオリンズ。ニューオリンズといえば、ラスベガスではハラスホテルとオーリンズホテルがそれをテーマにしているが、今週は、そのマルディグラにちなみ、ハラスホテルにオープンしたバフェィ (食べ放題の店) Flavors を紹介してみたい。

 まずはマルディグラについて簡単に説明しておこう。もともとはフランスに起源を発する祭りで、ラテン系の国を中心に、さまざまな都市で大きなイベントとして毎年開催されている。アメリカでは、歴史的にフランスとの関係が深いニューオリンズが有名で、リオのカーニバルと並べて語られるほど大きな祭りだ。ちなみに今年のマルディグラ・デーは 2月 28日だったが、「復活祭イースターの 6週前の火曜日」 と決められているため日付は毎年異なり、来年は 2月20日、再来年は 2月 5日。

 現在のマルディグラ・デーは、パレード、仮面舞踏会、フロート、飲めや歌えのドンチャン騒ぎといった感じで、「懺悔の火曜日」 という本来の宗教的な意味合いはほとんどない。
 フランス語で 「Mardi」 は 「火曜日」、「Gras」 は英語の fat、つまり 「太った」 を意味しており、マルディグラは 「太った火曜日」 ということになるが、それはともかく、もともとマルディグラでは、イースター前の断食に備えてたくさん食べる習慣があったらしい。なにやら楽しそうなイベントだ。

 他のホテルほどはテーマを明確にしていないが、ハラスがニューオリンズをテーマにしていることは明らかで、かつてこのホテルのカジノはニューオリンズのリバーボートの形だった (その様子は、週刊ラスベガスニュース第 004号に掲載)。ちなみに今でもシンボルカラーは紫と緑と金で (写真左上、クリックで拡大表示)、これはマルディグラの伝統の3色でもある。また今回のマルディグラ・ウィークエンドには、同ホテル前からフラミンゴホテルまでパレードが行なわれた。

 さて、前置きが長くなってしまったが (今週の話題はマルディグラではない!)、そんなハラスホテルが 「太った火曜日」 を前にバフェィ Flavors を全面オープンさせたので取材してみた。
 従来からあった Fresh Market Square Buffet を全面改装して完成したものだが、コンセプトは、最近のラスベガスではすっかり定着してきた 「食のジャンルごとにデザインを変えたブース形式」 で、全体的に明るく楽しい雰囲気にまとまっている。そのジャンルの種類を、現場での名称でそのまま紹介すると、Fresh、Splash、Ciao、Prime、美味、Ole、Sweet の 7つ。取材時に、各ジャンルに置かれていた主な料理やスープ、ソース類は以下の通り。

SPLASH美味PRIME
カニ (温)、
カニ(冷)、
エビ、
エビフライ、
クラムチャウダー、
ガンボスープ、
ムール貝、
パエリア
のり巻き (サーモン、マグロ、
カリフォルニアロール)、
ヤキソバ、
春巻き、
バーベキューダック、
スイートアンドサワーチキン、
ホットアンドサワースープ、
エッグドロップスープ、
チキンバン、
ペッパーステーキ、
フォーチュンクッキー
プライムリブ、
フライドチキン、
ロテサリーチキン、
ポークカバブ、
ビーフカバブ、
ターキー、
ハム、
マッシュドポテト、
コーンオンザコブ、
コーンブレッドスタッフィング
CIAOOLEFRESH
各種ピザ 、
ボンゴレスパゲティ、
ラザニア、
オッソブッコ、
ポテトニョッキ、
チキンマサラ、
チーズラビオリ、
ミートボール、
クリームオブチキン、
マリナラソース、
アルフレッドソース、
イタリアンウェディングスープ
ビーフファヒータ、
チキンファヒータ、
フラワートルティア、
コーントルティア、
トルティアスープ、
チリスープ、
スパニッシュライス、
チーズエンチラーダ、
ポークカルニタス、
チキンタマレ、
チリコンケサ、
チャロビーンズ、
ブラックビーンズ
各種サラダ、
フルーツ、
パン
SWEET
12種類のアイスクリーム
& ジェラート、
ブレッドプディング、
バナナフォスター、
クレームブリュレ、
その他プチケーキやパイ等
約20種

 総合的には味も雰囲気もまずまずといったところで、大きな期待をしないで行く限り、ガッカリするような店ではないだろう。特に肉類のレベルが高く種類も多いのはうれしい。また、カニの塩加減もちょうどよく、中華料理もそこそこのレベルに達していた。もちろんカニに必要な醤油や箸は用意されている。酢が必要な者はレモンを使えばよいだろう。
 一方、寿司は期待ハズレで、デザート類も想定内とはいえクレームブリュレ以外はかなり甘すぎるという印象を受けた。なお生ガキはない。
 じつは寿司の期待ハズレには理由がある。この店の宣伝文句の中に "Hand Rolled Sushi" というのがあり、それを期待して行ったからだ。
 ハンドロールといえば、アメリカでも文字通り手巻き寿司のことを指すのが普通で、客が自分で巻くのか、店側のスタッフが巻いてくれるのかは別にして、とにかく 「現場で手巻き」 を期待して行ったわけだが、実際にはすでにカットされたごく普通のノリ巻きだった。たまたま取材した日だけがそうだったのかもしれないが、「宣伝に偽り有り」 はよくない。

 料金は改装前に比べ 3ドルほど値上げされており、ブレックファストタイムが $12.99、ランチが $15.99、ディナーが $19.99。土曜日と日曜日はブランチタイムからディナータイムまで $19.99。(今回の記事は平日のディナータイムの取材によるもの)
 なお、入口で料金を支払う際、アルコール類の支払いもそこで済ませ、その場でビールのボトルなどを受け取ることができる (コーヒー、コーラなどのノンアルコールドリンクは無料)。
 店中に入ってからも現金払いで個別にオーダーできるが、運ばれてくるまでに時間がかかるので、アルコール類を飲む者は入口で支払ってしまった方が手っ取り早いだろう。ちなみにビールは $4.50。
 場所は従来のバフェィとまったく同じで、カジノフロア内。日本の旅行代理店がこのホテルをパッケージツアーに組み込むことがほとんどないためか、ここに宿泊する日本人観光客は非常に少ないが、フラミンゴ、ベネシアン、ミラージ、トレジャーアイランドなどからは徒歩の距離なので、それらホテルに泊ってそのホテル内のバフェィに飽きた者は、足を運んでみるとよいだろう。微妙にちがった味と雰囲気を楽しめるはずだ。


バックナンバーリストへもどる