週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2006年 02月 08日号
元気モード全開、フーターズカジノがついにオープン
正面玄関前。背景はニューヨークニューヨーク 北西側から見た最上階付近 フーターズガールのカクテルウェイトレス このホテルの専用送迎車両 正面玄関前。背景はニューヨークニューヨーク スロットマシン、後方はフーターズレストラン グランドオープン時に打ち上げられた花火 二階建てバス DEUCE ニッパーズプールバー フーターズガールのカクテルウェイトレス フーターズの広告が入ったレーシングカー レーレットテーブル カレンダーガールをテーマにしたスロットマシン カレンダーガールのサイン会 すぐ目の前は MGM Grand カレンダーガールをテーマにしたスロットマシン フーターズをテーマにしたスロットマシン 木目とオレンジがテーマの客室 広告マーキーと MGM Grand バスルームの消耗備品 2006年 1月のカレンダーガール 正面玄関前の様子 寿司店 The Bait Shoppe カレンダーガールをテーマにしたスロットマシン 客室内の様子 プール施設に面している寿司店 The Bait Shoppe 2006年 7月のカレンダーガール、サイン会の様子 客室のバスルーム ブラックジャックディーラー フーターズホテルから新フォーコーナー方向を見たところ レストラン Dan Marino's カレンダーガールをテーマにしたスロットマシン Dan Marino's の看板メニュー、マグロの刺身と細いうどんのサラダ 客室内に置かれている案内と便箋 フーターズガールとスロットマシン 客室内の様子 バスルームのシンク レストラン Dan Marino's の看板 スロットマシン 客室内のカウンター レセプションデスク脇の壁 ロゴグッズ ブラックジャックディーラー 2006年カレンダーのバックカバーガール フーターズガール勢揃い カレンダーガールをテーマにしたスロットマシン 開店記念パーティーの際に出された氷の彫刻  "名称もテーマも変更し、完全に生まれ変わる" -- サンレモホテルがそう発表してから約一年半が経過した 2月 2日、大勢の群衆が見守る中、打ち上げ花火と共にフーターズカジノホテルが華々しくオープンした。

 「フーターズ」 とは、アメリカ東海岸を中心に事業展開している 1983年創業のテーマレストランで (近年は西海岸および海外にも進出しており、店舗数は現在全世界で 400以上)、そのテーマはチアガール。(ちなみにチアガールは和製英語で、英語ではチアリーダー)
 店内にはスポーツ番組を中継するテレビが所狭しと並び、チアガールに扮した健康的なウェイトレスが元気に料理やビールを運ぶ。料理は決まって当店自慢のチキンウィングだ。
 インテリアは、木目をそのまま生かしたラフな造りのテーブルとイス、裸電球がむき出しになった照明、壁にかかるビールメーカーの派手な広告など、荒削りな部分が目立つ。
 オレンジ色のショートパンツと白のタンクトップ姿のセクシーなウェイトレスは "Hooters Girls" と呼ばれ、同社のトレードマークであると同時に、容姿に自信のある若い女性たちの間では人気の職業らしい。事実、同社が毎年発行するカレンダーガールに選ばれればスターも夢ではないようで、フーターズはこれまでに数多くの一流モデルやタレントを輩出している。

 そんなフーターズレストランのコンセプトがそのまま取り入れられてデビューしたのがこのフーターズカジノホテルで、カクテルウェイトレスはもちろんのこと、ディーラーの一部もフーターズガールだ。とにかく健康的で明るい雰囲気がこのカジノの自慢で、もちろん同じフロア内にフーターズレストランも同居している。また、明るいだけでなく、ホテルもレストランも遊び心を忘れていないのが特徴で、こんな表示 (←クリック) が見られるのもこのフーターズの特徴といってよいだろう。
 結局フーターズガールは、ブラックジャックテーブル、カクテルウェイトレス、フーターズレストランで見ることができ、また、まもなく完成するプール施設にも登場する予定だ。
 なお、右の写真で、カレンダーガールのサイン会の様子などを見ることができるが、それらの写真は、一般公開の直前に行なわれたメディア向けのイベントの際に撮影されたもので、いつも彼女たちに会えると思ってはいけない。

 ところで、「フーターズガール相手にブラックジャックをやってみたい」 などと考えている者には重要な注意事項がある。ブラックジャックディーラーのすべてがフーターズガールというわけではなく、フーターズガールがディーラーを担当する専用ピットが特別に用意されており、そこに存在する 6台のブラックジャックテーブルだけがそうなっているわけだが、ここで重要なことは、そのピットでは、採用されているルールが異なるということ。
 なんと 6デックでエンドレス型シャッフルマシンが使われているにもかかわらず、"Modified single deck rule" と称する珍妙なルールが採用されており、それは 「ダブルダウンは 10 または 11 のみ、スプリットのあとはダブルダウン不可、ソフト 17ヒット、サレンダー無し、BJ 1.2倍」 という恐るべきルールになっている。
 通常のシングルデックよりもさらに厳しいルールだが、まぁこれは 「フーターズガール見学料込みのルール」 といったところで、つまり純粋なギャンブルというよりも 「フーターズガールとの交流の場」 と考えれば納得できるだろう。もしこのルールに納得できない者は普通のピットへ行けばいいだけのことだ。ちなみに普通のピットには、ストリップ標準ルールの 6デックと、上記のルールに近い正真正銘のシングルデックがある。なおクラップスのルールは標準的な 3-4-5 倍。

 さて客室に関してだが、こちらもカジノ同様、木目とオレンジ色が目立つ明るい "フーターズ基調" に生まれ変わっている。それでも構造的な部分まではリモデルできなかったのか、サンレモ時代の名残も散見され、特にバスルームの狭さ、バスタブの小ささ、昔ながらのエアコンなどはサンレモ時代そのままだ。
 ただ、これらは建物自体を建て替えない限り、カーペットやカーテンの交換のようにはいかないので、この部分に文句を付けても仕方がないだろう。
 ということで、近年開業したストリップ地区の大型ホテルのような広さを期待してはいけないが、「部屋は寝るだけ。広くなくてもいい」 という者にとっては必要最低限のものはすべてそろっているので特に不便を感じないはずだ。ちなみにヘアドライヤー、コーヒーメーカー、アイロン、金庫、ラジオ付き目覚まし時計などはすべて用意されている。なかでも金庫はラスベガス最大級と思われるほど立派で、標準的なノートブックパソコンが 3台はゆうに入るほど大きい。なお、ハイスピードインターネットはまだ準備中とのことで、現時点では利用できない。

 「明確なテーマを持つ中規模ホテル」 という意味で、今後このホテルは何かとハードロックホテルと比較されることになりそうだが、マニアックなロックに比べ、チアガールというテーマはファン層の境界線がばくぜんとしているぶんだけ、幅広い年齢層にも支持され、ビジネスとして成功するように思える (ハードロックが失敗しているわけではないが)。少なくともテーマ的にハードロックよりも足を運びやすいという印象を受け、実際にストリップに近いので地理的にも足を運びやすいのは事実だ。そして何より、ここのカジノはすべてにおいて元気なのがいい。元気なチアガールを見ていると自分も元気になれる。一方、改装したとはいえ、老朽化している部分が散見される客室の問題にどう対処していくかが今後の課題だろう。それでも少なくともカジノの改装は大成功といってよく、今後しばらく話題を独占しそうだ。こういった個性豊かな中規模ホテルは貴重な存在となりつつあるので、巨大ホテルグループに吸収合併されたりすることなく、独自路線でのさらなる発展、成功を祈りたい。
 最後に余談になるが、フットボール界のスーパースター元マイアミドルフィンズのクォーターバック、ダンマリーノ氏のテーマレストランもこのたびカジノ内に同時オープンした。まだ試食したアイテム数が少ないのでなんとも言えないが、味的にはかなりまともな店のように思える。ひょっとすると日本人の口に合う店かもしれないので、引き続き試食調査を続けたい。


バックナンバーリストへもどる