週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2006年 01月 04日号
発展著しいラスベガス、 2006年、行くモノ、来るモノ
 「この街の一年は他の都市の十年」 などと言われるほど、何ごとにおいても変化が激しいラスベガス。
 毎年恒例のカウントダウン花火大会 (写真右。クリックで拡大表示) も無事に終了し、いよいよ 2006年がスタートした。
 今週は、この 「行く年、来る年」 の節目の時期に、昨年登場したモノや消えたモノを振り返りながら、2006年の 「行くモノ、来るモノ」 を写真を交えて展望してみたい。

 例年同様、昨年も変化が激しかったラスベガス。その中でも最大級の話題はやはりなんといっても豪華ホテル Wynn (←クリックで写真表示、以下同様) の開業だろう。その次はシーザーズパレスの新館 Augustus Tower の完成か。そして年末に開業した South Coast もかなり話題を集めた。ベラージオの新館 SPA Tower や、マンダレイベイの別館 THEhotel が正式にオープンしたのも昨年の出来事だ。

 一方、消えたカジノホテルも少なくない。老舗の Bourbon StreetWestward Ho がその長い歴史に幕をおろし、また、経営はそのまま引き継がれているものの、ダウンタウンの象徴的ブランドだった Horseshoe の名前が消えた。
 もっと大きなモノとしては、Mandalay Bay、Luxor、Excalibur などを所有する Mandalay 社が会社ごと姿を消してしまった。MGM Mirage 社に買収されたためだが、同様な理由で Caesars 社もほぼ同じ時期に姿を消している。
 実体になる前に消えた大型プロジェクトもあった。バスケットボール界のスーパースター、マイケルジョーダンが深く関わっていたコンドミニアム型カジノ Aqua Blue は、着工にいたる前に計画が頓挫してしまった。ベラージオとモンテカルロ間の開発にともない、ヘリコプター業者、ファーストフード店、ギフトショップなども立ち退きで姿を消している

 大きいモノばかりではない。アトラクションなども変化が激しい。トロピカーナの カジノ博物館 が閉館に追い込まれ、同じくトロピカーナの人気アトラクション Airplay 、そして Bird Show が公演打ち切りとなった。エクスカリバーの子供向けアトラクション Court Jester's Stage も姿を消している。サーカスサーカスの脇にあった バンジージャンプ施設 の閉鎖も記憶に残るかなり大きな出来事だ。小さいモノではあるが、ラスベガスヒルトンのエルビスプレスリーの像が工事の関係で消え去ったのも寂しい。

 変化するのはモノばかりではない。ラスベガスでは道路名も突然変ってしまう。ストリップ大通りや高速15線と並ぶ南北移動の幹線道路 Industrial Road の南半分が、つい先日 Dean Martin Drive になった。理由は、現在建設中のリゾートコンドミニアム Panorama Tower のオーナーらが、「番地が工業地域のような名称では印象が悪い」 とのことで、すぐとなりを走る Frank Sinatra Drive にあやかって、Dean Martin の名前を付けた。いかにもラスベガスらしい発想だ。

 ナイトショーではミュージカルの We will Rock You、マジックショーの Steve Wyrick などが姿を消し、その一方で Barry ManilowLe ReveAvenue-Q (←ぬいぐるみのタクシー) などが登場した。2階建てバス Deuce がデビューしたのも昨年だ。

 さて 2006年はどうか。何ごとにおいても計画倒れが少なくないラスベガスだが、長年日本人に親しまれてきた中堅カジノホテル San RemoHooters に、そして AladdinPlanet Hollywood に生まれ変わる話は 100% 確実と考えてよいだろう。アラジンの話は何年も延び延びになっていたが、このたび 外観の改装工事が始まった ので、今度こそプラネットハリウッドホテルが現実のものとなるはずだ。すでにカジノ内の各種施設にも プラネットハリウッドのロゴが入り始めている
 アラジン・プラネットハリウッドといえば、1921年から続く伝統のミスコン 「ミス・アメリカ」 が 2006年から同ホテルで開催されることも歴史的なニュースといってよいだろう。ちなみにミス・アメリカは、過去 84年間、東海岸のアトランティックシティーで開催され続けてきた。
 さて、サンレモとアラジンの話は改装だが、まったく新しく出現するモノも少なくない。今年出現する建造物の中でおそらく最大となるのが ヒルトングランドバケーションクラブの第二フェーズ で、まもなく完成する。またセレブらに人気が高い パームスの新館 も完成が近い。MGM のコンドミニアム の工事も順調だ。ストリップ地区からやや離れているものの、地元での注目度が抜群の Red Rock Station も、今春オープンする予定。
 現在建設中のベネシアンの新ホテル Palazzo、ホテル王ドナルドトランプ氏の トランプタワー も注目度抜群のプロジェクトだが、これらの完成は来年以降で、年内の開業はあり得そうもない。
 プロジェクトといえば、ウィンの別館 Encore の着工が年内に始まることがほぼ確実視されており、また、スターダストやトロピカーナ、そしてフロンティアが新たな建設計画を発表する可能性もある。
 一方、昨年に続き今年も消えるホテルがいくつかあるのは寂しい。立地条件が良いわりに良心的な宿泊料金で人気が高かった ボードウォークホテル が今月姿を消す。ダウンタウンの レディーラックホテル も来月からしばらく閉鎖されることが決まっている。ストリップに西側に位置しているカジノモーテル Wild Wild West の閉鎖もそう遠くはない。Harrah's 社に買収された Imperial Palace も閉鎖の噂が絶えないが、こちらは少なくとも年内は営業を続ける見通しだ。

 ホテル以外では、ストラトスフィアタワーのローラーコースター High Roller が 1月1日から営業を打ち切っている。ウィンの美術館 ウィンコレクション も閉館の噂が絶えない。トロピカーナの タイタニック号展 も閉館はほぼ確定といってよいだろう。
 こちらはモノではなく人物だが、3Aプロ野球チーム Las Vegas 51's でプレーしていた 中村 が去ることもラスベガスにとっては寂しいニュースだ。
 周辺地域の開発のためベラージオとモンテカルロ間を結ぶ モノレール の閉鎖もうわさされているが、ベラージオの広報部によると、まだハッキリしたことはわかっていないとのこと。
 昨年オープンしたばかりの Wynn Golf Club も、超一等地の有効利用という意味で、早くも閉鎖が噂されているが、現場スタッフの話をまとめると、あと 2-3年といったところか。

 ナイトショーでは話題のミュージカル・Hair Spray が LUXOR でまもなく始まる。昨年去ったマジシャン・スティーブワイリックもデザートパッセージ内で 劇場の準備を進めている ので、年内に復活することは間違いないだろう。そしてなんといっても注目は劇団 Cirque Du Soleil のビートルズコンサート Cirque Du Soleil Beatles で、これも年内に始まることがほぼ確実視されている。
 また、まだ具体的な日程が明らかにされていないので不確定な部分もあるが、ウィンでミュージカル・ Spamalot が計画されていることも、ミュージカルファンにとっては楽しみだ。リビエラホテルで予定されている日本の筋肉ミュージカル は 3月から始まる。

 良くも悪しくも変化が激しいラスベガス。今後もひたすら変化し続けることはまず間違いないだろう。「行くモノ」 はともかく、とりあえず 「来るモノ」 はすべて計画通りに実現してくれることを祈りたい。

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