週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2005年 12月 28日号
カウントダウン花火大会 & ギネスに挑戦 "12000人の乾杯"
 ストリップ地区は花火、ダウンタウン地区は乾杯。今年最後の週刊ニュースは、この 2つのカウントダウンイベントについて取り上げてみたい。(右写真は一昨年のもの、クリックで昨年のものを表示)

 まずストリップ地区での花火大会についてだが、打ち上げ場所は、南から、エクスカリバー、MGM、モンテカルロ、バリーズ、フラミンゴ、ベネシアン、トレジャーアイランド、スターダスト、サーカスサーカス、ストラトスフィアの 10ヶ所 (右下の地図で赤く示されたホテル)。これは前年とまったく同じで、ここ数年変っていない。

 打ち上げられる花火の数は約 40,000発。ちなみに前年は 100,000発、その前は 65,000発と発表されていたので、今年は大幅に規模が縮小されるのかと思いきや、そうでもないらしい。プロデュースする花火会社によって 「一発」 の定義に違いがあるようで、この数字にはあまりこだわらない方がよさそうだ。
 たしかに機関銃のように打ち上げられる花火や、光が糸を引きながら複数同時に噴水のように打ち上げられる花火 (写真左上) では一発の定義は単純ではないだろう。
 ちなみに昨年までは Pyro Spectaculars 社、今年は Grucci 社が打ち上げを担当する。主催者であるラスベガス観光局によると、予算は例年とほぼ同じ約 50万ドルとのこと。
 今年 2005年はラスベガスの市制百周年。この花火大会はその締めくくりのイベントとして例年以上に盛大に行なうとのことだが、予算が同じであれば規模も同じ程度と考えるのが妥当で、あまり大きな期待はしない方がよさそうだ。

 気になる演出方法だが、今年の BGMは、スタートがリベラッチの Chopsticks、フィナーレがエルビスプレスリーの Viva Las Vegas 。 (リベラッチに関する詳しい情報は、この週刊ラスベガスニュースの第 282号で取り上げたリベラッチ博物館の記事を参照のこと)

 リベラッチは日本ではあまり知られていないが、アメリカ、特にラスベガスでは超有名なミュージシャンで、その彼のヒット曲 Chopsticks は、初めはゴージャスかつリズミカル、そして突然激しく盛り上がり、その後はいたずらっぽく踊るような軽快なリズム、そして最後はクラシック音楽のように重厚に終わるという非常に変化に富んだピアノ曲。
 Grucci 社によると、10ヶ所のホテルをピアノの鍵盤に見立て、リベラッチが弾いているように花火を曲にシンクロさせながら打ち上げるという。複雑に変化するクセのある曲だけにどんな演出になるのか楽しみだ。

 Viva Las Vegas はいうまでもなくこの街のテーマソングで、ベラージオの噴水ショーやダウンタウンの電飾アーケードでも使われている。この曲では、ひたすら軽快に楽しく花火が舞い上がることだろう。

 なお、この花火大会で打ち上げられる個々の花火は、日本の花火大会のものなどに比べると総じて小さく平凡なものが多いので、ガッカリしないようにあらかじめ了解しておいた方がよい。「尺玉」 と呼ばれるような大型の花火はまちがっても打ち上げられない。理由は安全上の問題で、打ち上げサイトとなっている各ホテルの屋上のすぐ下には何万人もの群衆がいるため大型の花火は危険というわけだ。
 また、アメリカの花火大会は日本の花火大会のようにダラダラと 1時間も 2時間もやらない。現場到着が少しでも遅れると見逃してしまうので注意が必要だ。ちなみに今回の打ち上げ時間は 8分7秒を予定している。

 さて次にダウンタウンだが、こちらではかの有名な電飾アーケード "フリーモントエクスペリエンス" (写真左) で、新年を祝う世界最大の乾杯が行なわれる。ワインメーカーなどの協力により、現場にいる群衆にワインが配られ、12000人が乾杯をして新年を迎えるという。
 これにはラスベガス市長も参加し、ギネスブックに挑戦するとのことだが、従来の記録はなんと 2003年 6月に札幌市でサッポロビールが行なった YOSAKOI ソーラン祭りでの乾杯イベントで、そのときの 10079人による乾杯が現在の世界記録らしい。

 なお、ストリップ地区の花火大会と異なり、この乾杯イベントは無料ではない。40ドルを支払い、蛍光色に輝くリストバンドを腕にはめた者だけが電飾アーケード内に入りワインを受け取ることができる。有料参加者が 12000人に満たない場合、ギネスへの挑戦はどうなるのか少々気になるところだが、それは余計な心配か。
 入場チケットに関してだが、当日現場で買うことはできず、すべて前売り (←クリックで購入サイト) とのこと。少々めんどくさい気がしないでもないが、ストリップの花火大会をすでに観てしまったリピーターなどはこちらに参加してみるのもよいだろう。
 ちなみに電飾アーケードへの進入が制限され有料イベント会場となるのは 5:00pm から。その後カウントダウンまでの7時間は Cheap Trick、Gin Blossoms、Spin Doctors のライブコンサートなど、さまざまな催し物が予定されている。


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