週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2005年 12月 21日号
2006年ワールドカップサッカー、日本は 125〜200倍
 先週ドイツで、2006年ワールドカップサッカーの組み合わせが発表されたが、早くもここラスベガスでは賭けの対象として、各カジノホテルから優勝チームを当てる賭けの払い戻し倍率が発表された。さっそくその数値を調べてみたのでレポートしてみたい。

 調査したのは、ストリップ地区に多数のカジノホテルを持つ MGM Mirage 社 と Harrah's 社、それに高級ホテルとして人気が高いベネシアンとウィン、さらにスポーツブックの大御所ラスベガスヒルトンの 5ヶ所。
 なお、地元民を相手に手広くスポーツブックを手がける Boyd 社と Station 社の動向も気になるところだが、あいにくこの 2社は 12月 19日時点ではまだ準備中とのことでデータを得ることができなかった。

MGM: MGM Mirage 系列 (MGM、Mirage、Bellagio、NYNY、TI、Mandalay、Luxor など)
HAR: Harrah's 系列 (Harrah's、Rio、Caesars Palace、Paris、Bally's、Flamingo など)
VEN: Venetian
LVH: Las Vegas Hilton
WYN: Wynn Las Vegas
BYD: Boyd 系列 (Stardust、Barbary Coast、Gold Coast、Orleans、Sun Coast、Sam's など)
STN: Station 系列 (Sunset、Texas、Palace、Green Valley、Boulder など)

↓ チーム   カジノ → MGM HAR VEN LVH WYN BYD STN
 ドイツ 5.56564.5--
 コスタリカ 60F 1504060125--
 ポーランド 70404010060--
 エクアドル 20012575125100--
 イングランド 654.566--
 パラグアイ 85757515080--
 トリニダードトバゴ800F 150F 1001000F 60--
 スウェーデン 3518403025--
 アルゼンチン 75674--
 コートジボアール806012575100--
 セルビアモンテネグロ807512575F 60--
 オランダ 810121010--
 メキシコ 3035203030--
 イラン 200250150500250--
 アンゴラ 300F 150F 100300F 60--
 ポルトガル 1815152018--
 イタリア 96898--
 ガーナ 200F 150F 100250F 60--
 アメリカ 358165025--
 チェコ 2015242530--
 ブラジル 21.42.52.752.5--
 クロアチア 6050406040--
 オーストラリア 10075150125200--
 日本 200150150200125--
 フランス 78121010--
 スイス 808512510075--
 韓国 150100200150125--
 トーゴ 250300F 100300F 60--
 スペイン 1218151215--
 ウクライナ 3530505045--
 チュニジア 200F 150F 100200F 60--
 サウジアラビア 450F 150250500300--
( F は field。つまり単独の国ではなく "その他の国々" として賭けることになる)

 この表から、各カジノによってかなりバラツキがあることがわかる。それは日本チームに限ったことではないが、ちなみに日本の場合、MGM 系なら 200倍だが、Wynn ならわずか 125倍だ。MGM 系が日本チームの実力を過小評価しているのか、Wynn が、実質的なオーナーが日本人ということで日本人観光客からの投票が多いと予測して低めの倍率を付けているのか真相は定かではないが、とにかくこれほど数値が異なっているとなると、できるだけ有利なカジノを探して買わないと損をすることになる。アメリカに至っては最低で 8倍、最高で 50倍だ。
 フットボール、野球、ボクシングなどの賭けにおいてこれほどカジノ間で開きが生じることはまずないので (もしこれほどの開きがあったら、一ヶ所のカジノに顧客が集中してしまう)、これはサッカーに対する賭けの市場サイズがいかに小さいかの何よりの証拠だろう。つまり、サッカーファンが推理する各チームの実力からかなりかけ離れた倍率を付けていても、特定のチームに売り上げが偏りカジノが損をしてしまうほど投票は多くない、ということを意味している。それでも今後投票者が増えるにつれ、投票する者も有利なカジノを選ぶようになるため、このバラツキは次第に収束されてくるものと思われる。そういう意味では、バラツキが大きい今のうちに有利な賭けを探して投票するのも賢い方法かもしれない。

 なお、今ラスベガスを訪れている者が投票しても、ワールドカップの開催時期にラスベガスにいるわけではないので、的中時の払い戻し方法が気になるところだが、海外からの払い戻し請求も郵送で可能なので、サッカーファンは投票をあきらめることはない。
 ちなみに郵送での払い戻し方法は投票券の ウラ面 (← クリックで現物の写真を表示) を見ればわかるようになっている。ただ、米ドル建ての小切手で郵送されてくるため、それを日本の銀行で換金する際には手数料 (銀行によってまちまちだが、数千円が一般的) と時間がかかることを忘れてはならない。つまり的中しても 100ドルにも満たないような賭けは初めからやめておいた方がよさそうだ。

 フットボール、野球、バスケット、ボクシング、アイスホッケー、ゴルフなどの賭けには夢中になるが、サッカーにはほとんど見向きもしないアメリカ人。これだけカジノ間でバラツキがあると、彼らは気づいていない 「チームの実力のわりにはおいしい倍率」 のチームがありそうだ。倍率がカジノ間で収束される前の今こそチャンスかもしれない。


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