週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2005年 12月 07日号
新LVマラソン、来年は日本のランナーでコースを埋め尽くそう!
 この週刊ラスベガスニュースのコーナーは、「これからラスベガスに来る人のための情報提供」 を原則としており、終わったイベントの事後報告的な話題は取扱わないことにしているが、今週はたまたまこれといった話題がなかったのと、内容の性格上、一年先のラスベガス訪問者に情報提供してもよいのではないかということで、12月 4日に行なわれた新ラスベガスマラソンを改めてレポートしてみた。
(右写真はゴール付近。クリックで拡大表示、以下同様)

 交通規制などの理由からスタートは早朝6時。異常低温で 3℃まで冷え込み、さらに北からの冷たい強風という厳しい条件の中 (天気は快晴)、約 11,000人のランナーがストリップ大通りを駆け抜け、第一回目となる新ラスベガスマラソンは無事に滞りなく終了した。
 大会そのものの内容などは 10月 19日号の記事を参考にしていただくとして、今年からコースも主催者も名称も新しくなり (名称には New が付き "New Las Vegas Marathon" となった)、すべてにおいて盛大になったラスベガスマラソン。なにもかも予想以上の立派なイベントとして成功を収めたが、ひとつだけ心残りがあるとすれば、それは日本からのランナーが少なかったことだろうか。
 観るスポーツとしても、参加するスポーツとしても、またトップランナーのレベルにおいても日本はマラソン大国。
 そんな日本からの参加者が少なかったことは、日本人のみならず大会関係者も残念に思ったに違いない。ちなみに "エリートランナー" と呼ばれる一流選手の参加は、日本からはゼロだった。もっとも、エリートランナーの大半はアフリカ勢で、先進諸国からの参加者は日本以外もほとんどゼロ。
 大会の格や権威がまだ低く、好成績を残しても評価につながりにくいという事情もあるのだろうが、やはり名の知れた日本人ランナーが参加していないのは少々寂しい。来年こそは期待したいものだが、ちなみに今回のレースに出場したエリートランナーの名前や国籍のリストは以下の通り。

 ■ http://www.lvmarathon.com/elite.php ← クリックで公式サイトの選手リスト

 レースの結果についてだが、男子はケニアの Kiogora の独走だったが (タイムは 2:11:58)、女子は、他のマラソンでもあまり例を見ない歴史的な幕切れとなり、ゴール前の観客はその壮絶かつ劇的なラストシーンに酔いしれた。
 最後の直線 100m。現場で実況アナウンサーが 1着賞金の金額 (特別ボーナスも入れて 10万ドル以上) を絶叫する中、なんと 4人のランナーが一気にゴールに飛び込んだ。
 42キロという長距離を走り抜き、1着と2着が同タイム、3着が 1秒差、4着がその 2秒遅れというなんとも信じがたい女の戦いはまさに死闘で、彼女らの名前は LVマラソンの歴史に永遠に刻まれることだろう。ちなみに同タイムでありながらもわずかな差で勝ったのは 1999年のニューヨークマラソンの覇者、メキシコの Fernandez でタイムは 2:31:54 だった。

 さて一般市民ランナーについてだが、数字は把握していないが、こちらも日本人が少なかったように思える。ホノルル、ロサンゼルス、ニューヨークなどに比べると知名度が低いこともあるが、ラスベガスという都市のイメージが、健康的なマラソンとマッチしていないのか、今ひとつ注目されていないようだ。
 コースを昨年までの "誰も見ていない砂漠の一本道" から "世界に冠たる目抜き通りストリップを含む市街地コース" に移した今大会を機会に、今後益々注目度が上がると思われるので、来年以降は日本からの多数の参加者を期待したい。
 参考までにこの大会では、ラスベガスならではの楽しみもあり、レース終了後に、ショーガールやエルビスプレスリーのそっくりさんとの記念撮影や、コース途中の約 10ヶ所で行なわれるさまざまなパフォーマンスなどがある。他の都市のレースよりも楽しいこと請け合いだ。

 マラソン未体験者にとって 42.195キロという距離はまさに未体験ゾーンで、完走は夢かもしれないが、1年というトレーニング期間があれば、ある程度の自信を持って参加することは可能だろう。そういう意味では、今回のこの記事で 1年後のラスベガス訪問予定者に来年の参加を呼びかけることはタイミング的に悪くない。
 カジノでの大勝もよいが、世界中から集まる1万を超えるランナーと一緒に初冬のストリップを駆け抜けるのも気持がよいはずだ。興味がある者はさっそくトレーニングを開始しよう。

 ちなみに 5〜6時間で完走できれば平均的といったところで、7時間ぐらいでゴールにたどり着く者もたくさんいた。7時間ならば孤独な状態になることもなく楽しく走れるので (今回のレースでは7時間後でも 「10メートルに一人程度」 の密度でランナーがいた。右の写真は 6時間を経過した頃のゴール手前 500m 付近の様子)、まったくの初心者はとりあえずそのへんのタイムを目標にトレーニングするとよいだろう。
 なお、スタートから 8時間 30分後には交通規制が解除されてしまい、その後は歩道を走らなければならなくなる。それでもゴール施設やゴール関係のスタッフは、スタートから 11 時間後まで待っていてくれるのであわてる必要はない。
 来年の日程やゴールのタイムリミットなどはまだ正式に発表されていないようだが、くわしい内容が決まり次第、また日を改めて紹介してみたい。

バックナンバーリストへもどる