週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2005年 08月 24日号
アダルトナイトショー "FANTASY"、過剰な期待は禁物
 先週 17日、アダルト系ナイトショー "FANTASY" が、ピラミッド型ホテルとして知られる LUXOR で始まった。
 実はこのショー、まったく新しく始まったショーではない。2000年から続いている "MIDNIGHT FANTASY" のリメイク版だ。
 タイトルだけを見る限り、大きな変化を予感させるものではないが、「よりセクシーに」、「さらなる進化」 といった宣伝文句が気になったので、さっそく期待に胸をふくらませながら現場に足を運んでみた。

 まず、ラスベガスのカジノホテルにおけるアダルト系ナイトショーがどのようなものであるか簡単に説明しておくと、基本的にはトップレスダンサーが上半身を完全に露出しダンスを踊ったりするもので (上の写真ではそのようになっていないが、実際のショーではトップレスになる) 、それ以上のものでもそれ以下のものでもない。つまり、ボトムレスになったりするようなことは決してない。(ボトムレスのショーを観たい場合は、ストリップ地区のホテル街ではなく、少々離れた場所にあるストリップ劇場に行く必要がある。その種のショーに興味がある者は [ツアー] セクションの一番下に掲載されているツアーを参照のこと)
 したがって、ダンサーの美しいボディーラインなどを鑑賞する以外、特に楽みなどはなく、舞台装飾なども総じてシンプルなのが普通だ。また、この種のショーはどこのホテルも似たり寄ったりで、違いを見つけるのがむずかしい。

 そう考えれば、大きな期待をすること自体、始めから無理があったわけだが、「よりセクシーに」 という宣伝文句もさることながら、最近このホテルの経営がマンダレイ社からMGM社に変ったこともあり、何か新しい変化を期待してしまった。が、それが誤りだった。
 結論から先に言ってしまえば、従来版 (写真左) と比べて特に大きな変化は見られず、期待はずれの感は否めない。つまりタイトルを少しいじっただけといった感じで、車業界でいえばフロントグリルを変えただけのマイナーチェンジといったところか。いや、それよりももっと何も変っていないかもしれない。

 ということで内容は前回の記事 (バックナンバー 160号) をお読みいただければそれで十分ということになるので、ここでの細かい説明は省くが、その記事内に記載されているジャグラーは今回のリメイク版では出てこないので注意が必要だ。
 ちなみにジャグラーの代りに出てくるのは、「舞台管理や掃除を担当している男」 という設定のコメディアンだが、ダンサーたちが衣装を変えているわずかな時間に登場して観客をからかったりする程度で、あえて説明するほどの内容ではない。したがって、一部の歌を除き、基本的には出し物のほとんどすべてがトップレスダンスと考えてよいだろう。

 なにやら辛口批評ばかりになってしまったが、「この種のショーはダンサーを見に行くためのもの」 と考えれば、これはこれでよいのかもしれない。たしかに始めから終わりまで、約 80分間、トップレスダンサーを見続けることができ、この種のショーに興味がある者にとっては十分楽しめるだろう。
 それでもまた批評になってしまうが、ダンサーの年齢があまり若くないのか、はたまた踊り続ける運動量が激しすぎ、ふくよかな脂肪が落ちてしまうためなのか、カラダに張りがないダンサーが目立つのも事実で、そのへんの部分は、同種の競合するショーに負けているように思える。
 あと、これは彼女たちの問題ではないが、振り付けなどにおいて、もう少しセクシーな演出を取り入れてもらいたいという印象を受けた。ただひたすら踊るだけよりも、多少はいやらしいポーズを取るなど、観客の想像力で官能を刺激させるような演出があってもよいように思えるが、そういった場面はほとんどなかった。

 最後にこのショーのよいところも書いておきたい。それは会場の構造だ。フロアの傾斜が異常なまでにあるため (野球場よりも傾斜がきつい)、目の前にどんなに大きな人が座っても視界をじゃまされることがなく、どの席からでもステージがよく見える。これは他の同類のショーにはない圧倒的なアドバンテージといってよいだろう。
 ちなみに全席自由席で、着席は早い者勝ちだ。参考までに、取材時はキャパシティー (約450席) の7割程度が埋まっていた。現場スタッフに聞いたところ、MIDNIGHT FANTASY の時代から満席になることはめったにないとのことなので、特に場所取りのために早く行くこともないだろう。

 場所はカジノフロアの上階の吹き抜け広場 (アトリウム) にある ATRIUM SHOWROOM (写真左上。かつて Pharaoh's Theater と呼ばれていた場所)。
 公演は木曜日を除く毎日 8:30pm と 10:30pm の2回だが、8:30pm の部は行なわれない日もあったり、8:00pm になったり、まだ流動的な部分がある。
 料金は $44.99。18才未満入場不可。なお、男性グループの客はもちろんのこと、カップル客も非常に多いので、女性だけの入場でもなんら気にすることはないだろう。
 チケットはいろいろな場所で買い求めることができるが、同じ広場にあるチケット売り場が最も近い。なお、現時点では、半額チケットショップ (バックナンバー 426号などを参照のこと) でこのショーのチケットは売られていない。

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