週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2005年 04月 06日号
新天地でのリックトーマス、今なら "子トラ" も特別出演
 先週のこのコーナーで、マジシャン・ダークアーサーのショーを取り上げたところ、「リックトーマスの紹介が先ではないか」、「リックトーマスはどうなったのか」 といった意見が寄せられた。
 たしかに現在の二人の関係は、どちらも同じタイプのマジシャンであるばかりか、ほぼ同時期に (三日違い) 新天地で公演を始めたという意味でも、常に情報は対をなして流されるべき状況にあるため、2週連続で同じような話題になってしまうが、今週はそのリックのショー The Magic of Rick Thomas についてレポートしてみたい。

 過去8年間、トロピカーナホテルでマジックショーを演じてきたリックトーマスは、先月その会場をダークアーサーに譲り、自身は 3月 25日からスターダストホテルへ移籍し公演を始めた。
 料金の安さ、会場のサイズ、トラを使うところ、子連れ大歓迎という方針、夜ではなくてアフタヌーンショーであること、どれを取っても両者のショーは酷似しており、地元メディアにおける露出度も現在はほぼ互角だ。
 これだけ似ているとなると両方を観るのはもったいないと考えるのが人の常で、どちらを観るべきか判断材料が欲しくなるところだろう。

 そんなリックのショーをこのたび取材してみたわけだが、似て非なる部分も少なくないとはいえ、やはり甲乙付けるのはむずかしい。それほど内容的に拮抗しているということだ。
 それでも、もし 100人に聞いてみたら 80:20 ぐらいでリックに軍配を上げる者が多いのではないか。つまり、両者の間に大きなレベル差はないものの、わずかな差ではあるが、大半の者が 「リックの方が少しだけ良い」 と感じるような気がする。
 その根拠は、会場がスターダストの方が小綺麗にまとまっていることと、リックの方が披露するマジックにやや幅があるように見受けられるからだ。トラを出したり人間を消したりする大がかりなマジックでは両者かなり共通しているが、リックはハトを出したりする小技のマジックも少なからず披露してくれる。また 「空中浮遊」 もダークにはないレパートリーのひとつだ。
 また、公演時間がリックの方が 15分ほど長く 60分で、トークもダークに比べてよどみなく板に付いているように感じられるが、それは気のせいか。
 あと、これを言ってはダークに失礼だが、二人は身長差がかなりあり、顔や体重の好みはともかく (リックはやや太り気味)、リックの方が身長的な部分ではマジシャンとして見栄えがする。
 それでも登場する動物の種類や数ではダークが勝っており、最終的には 「好みの問題」 といったところか。

 なお、今ならば生まれたばかりのトラの赤ちゃんが登場する。左の写真よりももっと小さいトラだ。この演出がめっぽうかわいくて会場も大いに沸く。あと数ヶ月もしたらおとなのトラと見分けが付かない程度に成長してしまうとのことなので、この子トラに興味がある者は成長してしまう前に観ておいた方がよいだろう。
 ちなみにこのショーもダークと同様、子供大歓迎となっており年齢制限がない。ショーが終わったあと、劇場前でリックが子供たちとの記念撮影やサインに応じてくれたり、また、即席の売店で小トラのぬいぐるみやキャラクターグッズが販売されるなど、子連れ族にはやはりこちらの方がよいかもしれない。もっとも、ダークも同様なことを今後やり始める可能性は十分にあるが。

 料金は広告などに $19.95 と表示されているが、実際には "Surcharge" と称するチケット販売手数料が $2.95 加算され (これは劇場前のチケット売り場で買っても加算される)、それにタックスも加わり最終的には $24.90 になる。
 なお、それよりも $5 高い VIP シートもあり、それはステージに近いセクションと、後方のブース席 (ブース席以外はテーブル席) になっている。予算に余裕がある者はこちらがおすすめだが、会場の奥行きがそれほど深くないので、後方の席でも特に問題なく観ることができる。むしろ前後よりも左右を気にした方がよいかもしれない。左右の広がりはかなりあるので、ステージに近くても左右にずれていると視界がかなり制限されてしまう。劇場脇のチケット売り場で買う限り、座席表を見せてもらえるので、なるべく左右のズレの少ない席を選ぶとよいだろう。
 公演は毎日 2:00pm と 4:00pm で水曜日のみ休演。子供料金は特に用意されていないが、6才未満でなおかつ座席が不要な子供 (親の膝の上) は無料。時間的にも料金的にも、また動物が登場するという意味でも子連れ族にはおすすめだ。
 最後に余談だが、リックはここ数年ほぼ毎年日本に行っている。これまで東京、大阪、名古屋、長崎ハウステンボスなどで公演しており、今年はまだ未定だが、来春の東京公演はすでに決まっているという。ただし、トラを日本まで運ぶのは非常に費用がかかるとのことなので、トラを運ばないこともあり、その場合は、ラスベガスとはやや違った公演になってしまうようだ。


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