週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2004年 11月 17日号
シルバートンに西海岸初の Bass Pro Shops がオープン
 11月 16日、ストリップ地区の南方に位置する郊外型カジノホテル Silverton の敷地内に Bass Pro Shops の巨大店がオープンした。(右写真は 16日の開店時の様子)

 Bass Pro Shops といえば、釣り具のカタログ販売として世界的に知られているが、今では世界最大の総合アウトドアグッズ店としても勢力を拡大しており、日本にもファンが多い。
 ちなみに同社の商品カタログは、アウトドア派、とりわけ釣りファンにとってはバイブル的な存在で、毎年全世界に 3000万部が配布されているという。

 そんな Bass Pro 社だが、カタログ販売では圧倒的なパワーを誇っているものの、店舗販売での売り上げはそれほどでもなく、店舗自体もまだ 25店と、大手スポーツチェーン店に比べやや見劣りしている。
 また、創業がミズーリー州だったということもあり、既存店のすべてはロッキー山脈よりも東側に位置しており、西海岸での Bass Pro Shops の一般的な認識はカタログ販売店の域を脱していない。

 このたびついに西海岸にも進出することになったわけだが、その第一歩としてラスベガスを選んだのにはそれなりの理由があるというか、当然の結果と言ってもよさそうだ。
 なぜなら、ラスベガスはギャンブルやネオンといった歓楽街のイメージがつきまとうが、じつは大自然観光の中継地でもあり、グランドキャニオン、ザイオン、デスバレー、モニュメントバレーなどは言うに及ばず、やや離れたイエローストーンやヨセミテなどの国立公園も、全米規模で見ればラスベガスからは至近距離で、もともとこの街には全米からアウトドア派がキャンピングカーなどで集まってくる素地があるからだ。
 そんなラスベガスにおいて、シルバートンホテルは長年アウトドア派に絞ったマーケティングをしてきており、 敷地内に広大なキャンピングカー専用の駐車施設 (駐車スポットに電気、給水、排水などの設備がある) を有するなど、以前から 「キャンピングカー族御用達ホテル」 として知られていた。したがって、同ホテルと Bass Pro 社の提携による今回の出店は、集客面において互いに相乗効果が期待でき、絶妙な組み合わせといってよいだろう。

 さて今回オープンしたラスベガス店についてだが、既存 25店の中でも最大級といわれるだけあって、とにかく広い。店舗の広さでは定評があるディスカウントストアのウォールマートや、ホームセンター大手のホームディポよりも広く見える。
 ちなみに同社資料によると売場面積は 14300平方メートルとのことで、これは 120メートル四方の地形と同等ということになり、ファールグランドも含めた野球場と同じぐらいといえそうだ。

 販売品目としては、アウトドア関連全般で、釣り具、キャンプ用品、各種ウェアなどはもちろんのこと、モーターボートから猟銃まで、ありとあらゆるものが売られている。ちなみにモーターボートは大小さまざまなタイプが 50隻ほど展示されており、また猟銃も 1000丁以上在庫しているとのことで、規模的にも内容的にも日本のスポーツ店とはまったく異なる存在だ。
 猟銃売り場の脇には試射場もあり、そこでのにぎわいを見ていると、この国におけるハンティングファンの多さがうかがえるが、参考までに獲物の一番人気はシカ、その次が鳥類らしい。

 野球、サッカー、バスケット、フットボールといった一般的なスポーツ店で主流をなすセクションはないが、なぜかゴルフセクションだけはあり、Callaway、Titliest、Nike、TaylorMade といった著名ブランドも公式ディーラーとして取扱っている。
 ゴルフは自然を相手にしたスポーツということでアウトドアスポーツなのかもしれないが、それにしてはスキー用品を取扱っていないのはどういうわけか。

 営業時間は、月曜日から土曜日までが 9am〜10pm、日曜日が 10am〜7pm。行き方は、CATバスを乗り継いで行ったり、同ホテルが運航する無料シャトルバスを利用する方法もあるが、どちらも本数が非常に少なく不便なので、タクシー利用がおすすめだ。運転手に "Silverton please!" と告げればわかってもらえるはずで、所要時間はストリップ南端のマンダレイベイ付近から 10分以内、料金は 12ドル前後。なお、無料シャトルの時刻表に関しては、[市内交通]セクションを参照のこと。


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