週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2004年 10月 13日号
"死の谷" の代役は "火の谷"、 来月にはマラソンも
 "死の谷" ことデスバレー国立公園が、洪水による道路流失で現在ラスベガスからアクセスできなくなっていることは、9月 1日付のこの紙面で報じたが、今週は、その代替観光地として注目される "火の谷" ことバレーオブファイヤー州立公園を紹介してみたい。

 バレーオブファイヤーはその名の通り、炎のようにオレンジ色に輝く神秘的な谷。(右写真、クリックで拡大表示)
 谷といっても険しい山岳地帯に見られるような深い谷ではないため、「広大な盆地」 と言った方が適切かも知れないが、いずれにせよ特徴はその風変わりな色と、広大なエリアに点在するさまざまな 奇岩 だ。

 したがってその奇岩の見学が一般的な観光パターンということになるが、ここでの楽しみ方の基本はやはりドライブだ。
 真っ青な空をバックに地平線の彼方まで続くオレンジ色の大地を優雅に走れば気分は最高潮。また、景色の良さもさることながら交通量が非常に少ないため、大地を独り占めにしたような気分も味わえる。
 ところどころに存在するビューポイントに車を寄せエンジンを切れば、音が存在しない世界が自分を取り巻いていたことに気づく。それは、日本の古寺などに漂う静寂とはまったく異質の無音の世界で、絶景という視覚から来る興奮や感動を、聴覚がさらに増幅してくれる一瞬だ。
 余談になるが、人気歌手・小柳ゆきのヒット曲 「愛情」 のプロモーションビデオもこのバレーオブファイヤーで撮影されたというから、この地の景観の非凡さがうかがえる。

 そんな独特な自然環境もさることながら、このバレーオブファイヤーはアクセスのしやすさでも改めて注目されている。
 ちなみにラスベガスからの距離はデスバレーの約半分で、所要時間も片道約1時間と、かなり近い。また、デスバレーに比べ、各ビューポイントの距離があまり離れていないため、現地到着後の移動も比較的簡単だ。
 さらに細かいことではあるが、デスバレーの国立公園入園料が 10ドルであるのに対して、こちらの州立公園入園料は 6ドルだ。

 公共の交通手段がないためレンタカーが不可欠となるが、ネオン街の喧騒を離れ、大自然の中に身を置き心身をリフレッシュしてみたいという者はぜひ行ってみるとよいだろう。
 行き方は、ラスベガス市内から高速 15号線を北へ約 35マイル (約56km) 走り、75番の出口で降りて、あとは道なりに 20分ほど走ると料金所のゲートに到着する。
 なお、「レンタカーは苦手」 という者には日本語ガイド付きツアーもあるので、あきらめる必要はない。詳しくはこのラスベガス大全の [ツアー] セクションに記載されている。

 さて、このバレーオブファイヤーでは来月 20日に Valley of Fire Marathon が開催される。フルマラソン、ハーフマラソン、10キロマラソンの 3種目で、日本からの参加も可能だ。エントリーフィーはそれぞれ $40、$30、$25。
 ちなみに昨年の男子フルマラソンの部の優勝タイムは 3時間 26分とのことなので、かなりレベルは低いようだが、この大会はタイムよりもその景色だろう。
 レベルも知名度も低いという意味では勝ってもあまり名誉はなさそうな大会だが、勝ち負けにこだわらず景色を楽しみながら走りたいという者にとっては最高の舞台となるに違いない。エントリー方法など、詳しくは公式サイト www.valleyoffiremarathon.com まで。

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