週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2004年 9月 29日号
フレンチのカリスマシェフによる本格的なタパス店
 ここ数年、著名カリスマシェフによる高級店が次々とオープンしているラスベガス。
 その多くはフレンチ、イタリアン、ステーキハウスなどが中心だが、このたびついに "カリスマ系タパス店" がストリップ地区にオープンした。
 店の名前は Cafe-Ba-Ba-Reeba ! で、監修したのはパリスホテル前の歩道を飾る有名フレンチレストラン Mon Ami Gabi の Gabino Sotelino 氏。
 場所は 「百聞は一見にしかず」 ということで、右の写真をクリックして頂ければわかるが、ファッションショーモールの巨大キャノピー "The Cloud" の下。

 タパス (Tapas) とは、スペインで親しまれている 「小皿料理」 のことで、調理方法や食材的なスタイルは特に無く、とにかく小さな皿に少し盛られたミニ料理であればなんでもタパスだ。
 日本人がアメリカで食事をすると、その量の多さにだれもがビックリさせられるが、このタパスはまさに日本人向きで、サイズは日本の居酒屋の一品料理程度。
 したがってタパス店では一人が 2〜3皿はオーダーするのが普通で、複数の人数で行けば、かなりの数の料理を楽しめることになる。結果的にハズレがあっても当たりもあり、メインディッシュを一皿しかオーダーしない一般のレストランでハズレた時のような絶望的な悲しい思いをするリスクは少ない。

 シカゴで成功を収め、ラスベガスでも活躍するフレンチ料理の Sotelino 氏のルーツはスペイン。そんな彼がフレンチ料理で磨いた腕と、スペインの食文化を融合させて開業にこぎつけたのがこの Cafe-Ba-Ba-Reeba !。
 タパスにスタイルはないと言ったが、この店で出されるタパスの味付けはもちろんすべてスパニッシュで、フレンチではない。
 メニュー的には、冷たいコールドタパスと温かいホットタパスに分かれており、その食材はシーフード、ビーフ、ラム、チキン、ポーク、チーズ、野菜、卵と豊富で、この店が提供するタパスの数は全部で 50を超える。

 その他、小皿料理ではないが、日本人にもなじみが深いパエリアと、伝統料理のカルデロも数種類ずつメニューに掲載されている。
 カルデロとは、米を肉やシーフードのスープで煮込んだリゾットのような田舎料理で日本人の口にも合うが、このカルデロとパエリアは 「最低2人前からのオーダー」 となっているため、これをオーダーしてしまうと、小人数の場合、ボリューム的にタパスを楽しめなくなる恐れがあるので要注意だ。
 ちなみにそのカルデロは、まるで日本のいろりに吊された鍋のごとく、三脚に吊された大きなバケツ風のナベにたっぷり入った状態でサーブされる (写真左)。見ているだけで楽しいので、ぜひオーダーしてみたい一品だが、タパスの楽しみも考えると、4〜5人で二人前程度にしておくべきだろう。

 デザートももちろん "タパス" している。繊細な日本人の感性にマッチしたその小さなサイズはなんともかわいらしく、その値段も $1.99 と良心的だ。
 もっとも、甘党にとっては物足りないサイズで、3つぐらいオーダーしないと食べた気がしないかもしれない。写真からもわかる通り、プディングの大きさは小さじスプーンと大差ない。甘さも総じて控えめで、アメリカンスタイルのケーキなどと比べると、かなり上品な味に仕上がっている。

 黒光りする重厚な木材を使ったインテリアは、どことなく英国のパブを彷彿とさせ、また、日本の提灯にも似た照明はなかなかユニークな雰囲気をかもし出している。
 一般の客の視界に入るメインダイニング以外にパーティールーム、さらにはストリップ大通りに面した東側と、ニューフロンティアホテルに面した北側に屋外席があり、総座席数は約 500席と、見かけ以上に大きな店だ。もちろんバーカウンターもあるので、ひとりで行っても居場所に困るようなことはない。

 最後に蛇足ながら、トイレに行くときはその表示 "CABALLEROS" と "SENORAS" に注意したい。スペイン語の知識が少しでもある者なら簡単にわかるが、意外と間違える者があとを絶たないという。もちろん前者が男性用、後者が女性用だ。
 営業時間は平日が 11:30am から 11:00pm までで、金曜日と土曜日のみバーセクションが 2:00am まで営業している (深夜でも簡単なタパスのオーダーは可能)。以下は今回の取材で試食したこの店の代表的なアイテムおよびメニュー (クリックで拡大写真 & 寸評)。



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