週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2004年 6月 30日号
独立記念日の花火大会はストラトスフィアタワー
 今年もまもなく 7月4日 "Independence Day" (独立記念日)。毎年この時期になると決まって花火大会に関する問い合わせが寄せられるので、似たような話題になってしまうことをあえて承知の上で今年もその話題を取上げると、残念ながら昨年同様、ストリップ地区に限ればストラトスフィアタワー以外で花火大会は予定されていない。
 つまり、ほとんどの花火大会が地元民向けのイベントとなっており、ストリップ地区とはまったくかけ離れた場所で行なわれる。
 なお来年の独立記念日は、ラスベガス誕生百周年を記念したイベントも兼ねて行なわれることが決まっており、ストリップ地区でも派手な花火大会が予定されるなど、2005年は大いに期待してよさそうだ。

 さて例年同様、まずは独立記念日の様子について簡単にふれておこう。意外かもしれないが、全国的に休日となるいわゆるナショナルホリデーの数は日本の半分程度とかなり少ない。「日本人は働きすぎ、諸外国は休みが多い」 といわれて久しいが、それはアメリカではなくてフランスやドイツなどの話だ。アメリカは先進国の中ではかなり祝祭日が少なく、また夏休みも短い。
 そんな数少ないアメリカの祝祭日もクリスマス、サンクスギビング、メモリアルデー(戦没者記念日) といった具合に、宗教色が濃かったり、あまり派手な気分になれないような日が目立つわけだが、そんな中、独立記念日だけはさん然と輝く "祝日中の祝日" といった感じで、この日ばかりは全国民が祝賀ムードに酔いしれる。日の丸や君が代論争に明け暮れる日本の建国記念日からは想像もできないようなフィーバーぶりで、特に近年はテロやイラク戦争といったナショナリズムに関わる出来事が目立つこともあり、良くも悪くも愛国心の鼓舞という意味においてこの日が意味するところは大きい。

 むずかしい政治や思想論には賛否両論あろうが、アメリカ人にとっての "建国を祝うスタイル" は決っている。Fireworks、つまり花火だ。
 全米の子供たちが自宅の庭などで花火を楽しみ、市や企業はそれぞれの地域で花火大会を主催する。その数、大小合わせて全米で 1万を超えるというから驚きだ。
 さらにここ数年、家庭での花火による火災事故を防ぐ目的から、全米各地の市や消防当局が、「花火は自宅でやらずにコミュニティーが主催する花火大会を見に行きましょう」 と、家庭での花火を条例で禁止し、花火大会を奨励する傾向にあるため、花火大会は年々増え続けているという。
 家庭花火を規制する市が増える中、ここラスベガス市は容認派で、毎年この時期になると街の中に即席の "花火売りスタンド" (写真左上。2003年撮影) が姿を現す。

 さてラスベガスでの花火大会だが、冒頭で述べた通り基本的には地元民向けのイベントで、場所としては Anthem Hills Park、Desert Breeze Park、Hills Park、Morrell Park、Seastrand Park など、その多くは公園で行われる。企業が主催するもの、市や非営利団体が主催するもの、その内容はさまざまだが、残念ながらどこもストリップ地区からのアクセスはレンタカーでもない限りむずかしい。

 というわけでレンタカーを持たない一般観光客はストラトスフィアで見るしかないが、ホテル側の広報担当者によると開始時刻は9時とのこと。ただし予定時刻通りに始まるとは限らないので時間に余裕を持っていった方がよいだろう。ちなみにアメリカの花火大会は日本のそれと違って 1時間も2時間もやらない。15分程度が普通だ。したがって、少しでも遅刻すると見損なう可能性があるので、ストリップの交通渋滞などには気を付ける必要がある。
 さて、そのストラトスフィアの花火大会はどこから見るべきか。どこからでも見えるが、現場周辺は決して治安がよいところではないので、サハラホテル (右上の写真の右側) の駐車場の屋上あたりが無難かもしれない。

 もう一ヶ所、観光客でも行けないことがない場所を挙げるとすれば、それはキャッシュマンフィールドだ (写真左)。ラスベガスに本拠を置くドジャース傘下の3Aプロ野球チーム Las Vegas 51s のホームグラウンドで、今年は 7/4 にホームゲームがないため、7/2 と 7/3 に繰り上げて花火大会が行なわれる。
 野球と花火の両方を見ることができるので、野球ファンにとっては一石二鳥だ。ちなみに花火は試合終了後に行なわれる。
 ここでの花火大会は毎年、アメリカ民謡、建国にまつわる歴史的な名曲、愛国心を高揚する軽快なマーチなど、音楽と共に打ち上げられ、日本の建国記念日にはない熱い何かを感じさせてくれるのでおすすめだ。場所的にも "国技の会場" ということもあり、ストラトスフィアタワーや公園などとは違った雰囲気を味わえるかも知れない。もちろん 「他国の建国を祝ってどうする」 という考えもあるだろうが、あまり固いことを考えずにアメリカ人がこの日をどうやって祝っているのか、夜空を見上げながら観察してみるのも悪くないだろう。
 試合開始は両日とも 7:10pm。入場チケットは $11 からで、購入はチケットマスター http://www.ticketmaster.com/artist/821568/ で受け付けている。
 行き方は、ストリップ大通りをひたすら北へ行き、ダウンタウンの FREMONT ST.を通り過ぎたあと高速道路を越えて数百メートル行った右側。キャッシュマンフィールドに関するさらなる情報は、このラスベガス大全の [観光スポット] セクション内の [51s プロ野球観戦] の項を参照のこと。

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