週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2004年 6月 9日号
ラスベガスでは結婚式もエンターテーメント!
 6月といえばジューンブライド。そしてラスベガスといえばウェディングの街。
 気軽に楽しく結婚できる街として世界的に名高く、人気歌手ブリトニースピアーズが今年の 1月、衝動的に式を挙げ、その二日後に離婚した騒動は記憶に新しい。
 当事者たちの気軽なノリをサポートするかのように、婚姻届を受理する役所の窓口も夜 12時までの深夜営業と (週末は 24時間営業)、官民一体となってイメージ作りに取り組んでいることがうかがえる。もちろんチャペルも深夜まで営業している。
 そんなラスベガスで今、いかにもこの街らしい演出で新婚カップルのみならず既婚者カップルも引きつけているユニークなウェディングチャペルがある。今週は、結婚式と Renewal of Vows で忙しい Viva Las Vegas Wedding Chapel (写真右上、クリックで拡大表示) を紹介してみたい。

 ストリップ地区とダウンタウン地区の中間地点は両方の繁華街に挟まれどことなく寂れている。町が古いためか、やや物騒な雰囲気すら漂う。が、そこは 個性豊かなチャペル が軒を並べるウェディング街だ。
 そのほぼ中央でひときわ目立っているのが今回紹介する Viva Las Vegas Wedding Chapel。
 神聖なる結婚式をこんなふざけた雰囲気の中でやっていいのか、と気になってしまうほど派手な看板が目を引くが、「ここはラスベガス。すべてがエンターテーメント。何ごとも楽しくやらなきゃ」 とオーナーの Ron Decar 氏 (写真)。

 じつは Decar 氏、この仕事を始める前は歌手としてトロピカーナホテルの人気ナイトショー Folies Bergere のステージに立っていたというからエンターテーメント感覚はお手の物。今でもオーナーでありながら、このチャペルでエルビスプレスリーなどに扮して現場に出ているという。(右の写真は新郎新婦が婚姻届けを役所に出しに行く際に乗るリムジン。ナンバープレートにもこだわりが見える)
 彼いわく、「うちのチャペルは新婚さんの挙式だけでなく、Renewal of Vows もすごく多いんですよ」 とのこと。

 彼のポリシーは、当事者のカップルのみならず列席者も楽しませること 。だからここでの挙式は列席者も退屈しないよう、基本的にはすべてが "テーマウェディング" だ。
 「ご希望に応じてどんなテーマでもお引き受けしますよ」 とのことだが、多くのカップルはあらかじめ用意されたテーマから選ぶという。その用意されたテーマとは、エルビスラスベガス、エルビスブルーハワイ、ロックンロール、ハーレーウェスタン、スタートレック、エジプト、オペラ座の怪人、サーカス、ギャング など、その数なんと 20以上。たとえば 「ギャング」 の場合、ゴッドファーザーのテーマソングと共に、ボディーガードに付き添われながら入場するといった具合だ。
 もちろんオーソドックスな挙式も可能で、チャペル自体はどのような式にも対応できるよう、使用していない時は 極めて普通の内装 になっている。(ただし、さまざまなパフォーマンスができるようにバージンロードの幅は非常に広い)

 式だけではない。彼は同じ敷地内でモーテルも経営しており、その中のいくつかの部屋は式のテーマにちなんだテーマルームとなっている。
 「初夜を過ごす部屋も楽しくなければラスベガスではない」 が彼のポリシーだ。
 たまたま取材時は、キャデラックがベッドになっている エルビスラスベガス部屋、すべてが南国調で青い エルビスブルーハワイ部屋、ミラーボールがまぶしい ロックンロール部屋 以外は使用中だったため取材することができなかったが、どの部屋も遊び心があふれていて楽しそうだ。ちなみに棺桶がベッドになっている部屋もあるという。

 「テーマウェディングに必要なコスチュームはすべて用意されています。また、まじめな衣装 (通常のウェディングやタキシード) も近所にレンタルショップがあるので問題ありません。日本からでも手軽に参加できますよ」 と、日本人カップルの利用に期待を寄せている。
 ちなみに料金はテーマによって多少異なるが、式がおおむね 600ドル前後、テーマルームでの宿泊が 100ドル前後と意外と安い (チップや追加のブーケなどは別)。さらなる詳しい情報は www.vivalasvegasweddings.com まで。

 最後にひとこと。あとでガッカリしたりすることのようなようにあえて伝えておくが、ストリップ地区の大型ホテルのチャペルでの挙式と異なり、このチャペル街での挙式はラスベガスらしいゴージャス感がまったくないので、もし豪華さを期待する者は今回の記事のチャペルは忘れて大型ホテルでやった方がよいだろう。


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