週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2004年 4月 28日号
自炊派も外食派もチャイナタウンへGO!
 「コメはどこで買えるか?」、「インスタントラーメンが安い店は?」
 かつては考えられなかったような問い合わせが最近ときどき寄せられる。理由を聞くと、タイムシェアに滞在していて、これから自炊するのだという。
(右の写真はタイムシェア Hilton Grand Vacation)

 絶対数はまだまだ少ないが、以前と比べタイムシェアに宿泊する日本人観光客が最近なぜか急増している。特に家族連れが多いゴールデンウイークは顕著のようだ。
 理由としては、タイムシェア自体がラスベガスで増えていること、使用可能な系列施設がワールドワイド化してきていること、使用規定が柔軟になってきていること、などが考えられるが、いずれにせよホテルと違い、キッチンなどがあるタイムシェア利用者の場合、ラスベガス滞在中のライフスタイルが変わってくることはたしかだろう。
 そんな自炊派のタイムシェア族にとって最も気になる存在は食材調達のためのスーパーマーケット。今週は自炊派のためのおすすめスーパーを紹介してみたい。

 日本人が調理で必要とするであろう食材が手に入る店はラスベガスにいくつかあるが、地理的にも品数的にも価格的にもチャイナタウンにある "99 Ranch Market" がベストだろう。特に、レンタカーではなくタクシー利用者の場合、運転手とのやりとりのことを考えると、ここ以外には考えられない。この店ならば 「China Town please」 で通じるし、帰りのタクシーの手配も簡単だ (タクシー乗り場がある)。

 この 99 Ranch Market は基本的にはチャイニーズ系の店だが、日本の食材もここでほとんど手に入る。もちろん日本人がたくさん住むロサンゼルスやニューヨークなどと同じレベルの品数を期待してはいけないが、砂漠に囲まれた小都市というラスベガスの環境を考えれば十分すぎるほどの品揃えだ。

 コメ、味噌、しょう油はもちろんのこと、豆腐、納豆、うどん、そーめん、そば、わさび、酢、ドレッシング、マヨネーズ、ソース、インスタント味噌汁なども、すべて日系企業製のものが手に入る。
 ただしインスタントラーメンだけは、「中華三昧」、「出前一丁」、「サッポロ一番」 などが売られているが、数年前に日本側で発生した狂牛病による牛骨粉関連の製品 (ラーメンのスープなど) に対する輸入規制などの関係で、日本からの輸入品ではなく、日本メーカーのアメリカ工場や東南アジア工場で製造されたものなので、製造国を気にする者は注意が必要だ。
 野菜、肉、魚なども鮮度は別にして一通りのものがそろっており、特に不自由はしない。鮮度に関していえば、鮮魚のセクションだけはトレイにパックされた一般アイテム以外に、生きたままの魚、エビ、カニ、カキ、貝なども売られているので、その種のモノの鮮度は抜群だ。
 割り箸、ちゃわん、おわん、なべ、やかん、電気釜など、食器類や調理器具類もすべてあるので、出費を気にしなければわざわざ日本から持っていく必要はない。
 参考までに、食感が日本のコメとほぼ同じのカリフォルニア米はほとんどが 20ポンド (約9kg) 入りで、価格は銘柄にもよるがおおむね 11〜14ドル。旅行者にとって 20ポンドは多すぎるが、一部の銘柄は 10ポンド入り、5ポンド入りもある (それらは離れた場所の棚に並んでいる)。

 ついでなので中華料理系の食材も探索してみるとおもしろい。珍しい中国野菜がずらりと並ぶ野菜コーナー、食用ガエルやナマズなどが生きたまま売られている鮮魚コーナーなどは、見るだけでもこの店を訪れた価値を感じるはずだ。
 中国茶や乾物類も扱っており、また、冷凍コーナーにはフルーツの王様ドリアンも。その他、菓子類も要チェックだ。日本の菓子をそっくり真似たもの、 日本の菓子に中国語が印刷されたもの (クリックで拡大表示) などもあり、それらはウケ狙いの土産になるかもしれない。また、かつて 「肌がきれいになる」 と噂になった 缶入りカメゼリー も売られている。

 場所や行き方は、タクシーにしろレンタカーにしろチャイナタウンまで行けばすぐにわかる。正確には、チャイナタウン地区にある 「中国城」 (英語名は Chinatown Mall) という商業施設内にこの 99 Ranch Market はあるが、中国城がチャイナタウン地区の主要部分を形成しているばかりか、その中国城の中でも最も目立つ存在が 99 Ranch Market なので、 見つけ出すのは簡単だ。
 ストリップ地区のホテル街からの所要時間は片道 10分程度。位置関係はこのラスベガス大全の地図セクションに掲載されている通りで、TI (トレジャーアイランド) とファッションショーモールの間の Spring Mountain 通りを西へ 1.5マイル (約2.4キロ) 行った地点の左側。
 帰りのタクシーは、中国城のほぼ中央付近に タクシー乗り場 があり、その脇の公衆電話から電話をかければよい (各タクシー会社の電話番号はその電話機に書かれている)。英語が苦手な者は 「China Town please」 でも通じるはずだ。

 さて、せっかくチャイナタウンまで行くのであれば、他の店にも入ってみたくなるものだ。ついでなので興味深い店をいくつか紹介してみたい。

 ラスベガスのチャイナタウンは、規模こそサンフランシスコやロサンゼルスなど他の大都市のそれに遠くおよばないものの、内容的には他都市と同様、地元在住の中国系の人たちが展開しているだけあって、レストランの味などは本格的で、料金も良心的だ。特にラスベガスの場合、ストリップ地区のホテル内の高級店に比べると格段に安い。
 最近では、ラスベガスではそれほど多くない上海料理店や、アメリカでも人気急上昇中の台湾スタイルのドリンク 「ボバティー」 店など、これまでのラスベガスにはなかった新しい味もお目見えしており、絶えず進化している。また、漢方薬や中国茶を扱うショップなど、古い部分もきちんと残されており、ここではささやかな中国旅行気分を味わえる。自炊派も外食派も、せっかくなのでそんなチャイナタウンを散策してみるとよいだろう。

 毎朝 10時スタートの飲茶が人気の Harbor Palace
 香港出身のシェフが腕を振るう広東料理の店。ランチは飲茶、ディナーは新鮮なシーフードを使った海鮮料理が楽しめる。飲茶は毎朝午前 10時から午後 3時まで。
 本場香港スタイルのカート式なので、目で見て食べたい一皿が選べて便利だ。品数は週日 60品、週末 80品で、シュウマイ、肉まん、卵のタルト、揚げ団子 など、人気アイテムは一通り揃っている。料金は 1皿 $1.90〜5.50 で、1人 $10〜15で満腹になれる。
 夜は 「エビとクルミのマヨネーズ炒め」($11.95) など、日本人にはなじみの深い広東料理も。
 人気メニューは、店内のいけすで泳いでいるエビやロブスターを使った海鮮料理。そのほか、フカヒレ、あわび、ミル貝などを使った高級料理、さらには 「麻婆豆腐」($7.25) など定番料理も揃っている。日本語メニューもあるので英語が苦手な者でも安心だ。不夜城ラスベガスらしく、早朝5時まで開いているので夜食に訪れるのもいいだろう。
 場所: "中国城" 内、 電話:702-253-1688、 営業時間: 10:00am〜5:00am (飲茶は 3:00pmまで)、年中無休。

 香港スターが経営する上海料理店 Shanghai Noon
 「燃えよデブゴン」、「冒険活劇 / 上海エクスプレス」 などでおなじみの香港映画スター、サモ・ハン・キンボーが経営するレストラン。
 ラスベガスではまだ珍しい上海料理の店だが、「丸子北方炒鍋」($7.95) など、中国北方料理もある。
 人気メニューは上海料理の代表格 「小龍包」 ($4.75)。6個入りでこの値段は、ロサンゼルスあたりの店に比べるとやや高めだが、砂漠のど真ん中で上海伝統の味が食べられると考えれば納得価格だ。
 その他、上海餅野菜と豚肉を炒めた 「Pan Fried Rice Cake with Shredded Pork」 ($6.95) なども本場上海の味。さらに麺類野菜類漬け物一品料理 など、ほとんどが日本人の口に合う。
 セレブ経営の店とは思えないほど雰囲気はカジュアルで、1人 $10〜15 程度と値段も良心的だ。
 場所: 中国城の手前にある The Center at Spring Mountain 内、 電話:702-257-1628、 営業時間:11:00am〜11:00pm、年中無休。

 LA発の人気店・ローストダックが美味 Sam Woo Bar-B-Q
 ロサンゼルス一帯に複数の店舗を有する人気チェーンのラスベガス支店。LAには高級店系と大衆系の2系統があるが、ラスベガスのここは大衆系なので 1人 $10〜15 の予算で十分だ。
 人気料理は店名にもなっているバーベキュー。豚、チキン、ダックなどがあるが、お薦めは ローストダック。北京ダックとは異なり、皮だけでなく肉も食べてしまう野性味溢れる料理で、料金も丸ごと1羽 $16.50、1/2 羽 $8.95と手頃だ。
 バーベキューの他にも、海鮮料理から肉料理、やきそばにチャーハンと、メニューは豊富。1皿のボリュームが大きいので、様子を見ながらオーダーするといいだろう。営業時間は早朝5時まで。
 場所: "中国城" 内、 電話:702-368-7628、 営業時間:10:00am〜5:00am、 年中無休。

 台湾生まれのタピオカドリンクが人気の Volcano Tea House
 買い物途中の小休止にぴったりなのが台湾風カフェ。現在アメリカ西海岸で大ブレイク中のドリンク Boba Tea台湾式かき氷 の店だ。
 Boba Tea とは、ゆでたタピオカを入れたドリンク。直径1センチほどの大粒タピオカがごろごろ入っているのだが、これを極太ストローでスポスポ吸いながら食べる。
 フレーバーとしての定番は Boba Milk Tea だが、いちごやマンゴを加えたもの、各種緑茶に Boba を入れたものなど、Boba Tea だけでも 30種類以上ある。また、Boba の代わりにプリンを入れたドリンクもあり、こちらもプルプルした独特な舌触りがクセになる、と Boba に飽きた上級者の間で人気だ。値段はいずれも Mサイズ $2.50、Lサイズ $2.95。
 フルーツや甘く煮た小豆をのせた台湾風かき氷も、暑い季節にはいいだろう。バケツのような容器に具と氷を入れ、ぐるぐるかき混ぜながら食べるのが本場のスタイルだが、この店の器は小さめサイズで、盛り付けも日本式に近い。小豆とフルーツをのせた Volcano Shaved Ice が $4.50と値段はやや高めだが、40度を超すこともあるこれからの季節には、頭が痛くなるほど冷たいかき氷もオツなものだ。
 場所: "中国城" 内、 電話:702-873-0301、 営業時間:日〜木 11:00am〜10:00pm、金・土 11:00am〜11:00pm、年中無休。

 ラスベガス随一の漢方&乾物専門店 T & T Ginseng
 店は小さい が品数は豊富で、なかでも朝鮮人参は最高級品から普及品まで揃っており、予算に合わせて選ぶことができる (1パウンド当たり $25〜85)。
 現在では、良質な漢方薬のほとんどが米国に輸出されているといわれており、中国人旅行者もアメリカ旅行中に漢方を購入するらしい。価格も日本に比べると格安だ。
 また、同店では フカヒレ干しホタテ、干しエビなど、中国料理に欠かせない乾物類も扱っている。
 一方、みやげに最適なのは、今日本でも人気の中国茶。ウーロン茶、プーアール茶、ジャスミン茶などはもちろん、余分な脂肪を落としてくれるというダイエットティーも種類が豊富だ。
 なお、1ポンド数百ドルもする 超高級茶 は店の奥にしまわれているので、とびきりのお茶が買いたいという者は店員に一言。この道ン十年と思われる店主が 情緒たっぷりの秤を使って少量の量り売り をしてくれる。
 場所: "中国城" 内、 電話:702-368-3898、 営業時間:10:00am〜8:30pm、年中無休。

 甘い梅干に挑戦! Snack House
 ドライフルーツの専門店。中国をはじめ、台湾、インドネシアなどから輸入した ドライフルーツ が 100種類以上揃っている。
 定番は甘い干し梅。一見したところ日本の梅干にそっくりだが、甘いのが特徴で、中国のティータイムには欠かせないアイテムだ。ドライフルーツは 1/4 ポンド (約 113g) で $2.50〜。
 その他、中国人がおやつに食べる 乾燥させたかぼちゃの種 も種類豊富だ。また、マンゴやライチを使ったフルーツジュースもある。
 場所: "中国城" 内、 電話:702-362-8717、 営業時間:10:00am〜9:00pm、 年中無休。


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