週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2004年 02月 04日号
オリジナルテディーベアが作れるユニークな店
 「ナンバーワンよりオンリーワン」 などという言葉がはやっているようだが、今週は、ラスベガスに直接関係する話題ではないが "世界にひとつだけの自分専用のテディーベア" を作れる店を紹介してみたい。

 店の名前は Build-A-Bear Workshop。この店、全米やカナダに 150店舗ほど展開しているチエーン店だが、日本にはまだ進出していない。
 にもかかわらずこの店の存在を知る日本人読者は多いようで、ときどきこちらに問い合わせが寄せられる。理由を聞くと、昨年、日本のテレビ番組で取り上げられたからだとか。
 その番組の影響で日本での需要が高まったのかどうかは定かではないが、日本でも勝算ありと見たのか、この Build-A-Bear Workshop、今年の春には日本にも上陸するらしい。


 日本で広まる前に一足先に "マイテディーベア" をアメリカで作ってみたいという人にとって、ラスベガスは絶好の場所だ。徒歩で店へ行けるからだ。
 ちなみに現在ラスベガスには 3軒あり、その内の2軒は、アラジンホテル内のショッピングモールデザートパッセージ内と、ファッションショーモール内にある。どちらも主要ホテルから徒歩の距離だ。

 さて、オリジナルのテディーベアといっても、布を切ったり縫ったりして手作りするわけではない。かといって、すでに完成したぬいぐるみに洋服を選んで着せるだけ、というのとも違う。いわば、そのちょうど中間といったところか。
 いずれにせよ、不器用でも針を持てない小さな子供でも、問題なく自分専用のぬいぐるみを誕生させることができるので、子連れファミリーにとっはて絶好のプレイスポットといってよいだろう。では、オリジナルテディーベアの作り方を解説しよう。

  
 店の入り口に並んでいるのは、綿の入っていないぬいぐるみの毛皮、約30種。テディーベアとひとことで言っても、色、形、毛質などいろいろ。子供が好みそうな頭でっかちな熊から、アンティーク風熊、ピンク色や紫と白のまだら模様のファンキーな熊までさまざまだ。また、熊だけでなく、うさぎ、ブタ、イヌ、トラ、カメなど、ありとあらゆる動物が揃っている。ぬいぐるみ好きなら、ここで 20分は迷ってしまいそうだ。「皮」 の価格は 1匹 $10〜25。


  
 $3〜$8 の追加料金で、鳴き声を入れることができる。声は 「ワンワン」 という犬の鳴き声などシンプルなものから、「I love you」 などのメッセージ、さらには歌を歌わせる、というものまでいろいろある。残念ながら日本語はない。


  
 次のステップは綿詰め。といっても、手で詰めるのではなく、専用の綿詰め機を使うためスピーディーかつ簡単。綿が噴き出してくるノズルの先に、ぬいぐるみの背中の穴をあて、スイッチを押すだけ。
 やり方がわからなければ、店員が代わりにやってくれるので心配ない (写真右)。抱き心地をチェックしながら、好みの固さにするのがコツ。



  
 綿詰め用の穴を閉じてしまう前に、忘れてならない大切な作業がひとつ。ぬいぐるみに命を吹き込む儀式だ。「命」 は 500円玉大の赤いハートで、多くの子供たちは 「元気に育ってね」 と心を込めてお祈りしながらこれを入れるらしい。


  
 命を吹き込まれたぬいぐるみは産湯に入らなければならない。バカバカしいと思ってはいけない。これも大切な 「親の役目」 だ。
 場所は、店の一角にあるバスルームで、そこで神聖なる産湯に入る。といっても、お湯につけるわけではない。シャワーから噴き出してくるのは風だ。実際の作業としては、しっかり毛並みを整えることで、全身まんべんなく風にあて、フワフワ、ふっくらに仕上げるのがコツ。


  
 店の一角にある専用コンピュータで、出生証明書を作る (写真右)。ぬいぐるみの名前、誕生日、身長、体重、目の色、毛の色などを入力し、プリントアウト。これで正式に 「私の熊」 が誕生したことになる。







  
 最後のステップは洋服選び。下着から Tシャツ、短パンなどの普段着はもちろん、パジャマ、パーティー用のドレス、タキシード、さらには水着やゴルフウエアなどのスポーツウエアまで揃っている。ひとつの洋服を着せたままにせず、寝る前や外出の際にはちゃんと着替えさせてあげるのが責任ある親のあり方、ということのようだ。
 おもしろいのは、洋服にすべて年齢が書かれていること。たとえば、ベビー服には 「0から1歳」、Tシャツには 「3から5歳」 という具合。ぬいぐるみが成長するわけではないので、どの洋服をいつ着せてもジャストフィットするのだが、月日の経過と共に年齢だけは増えていくという前提で、さまざまな服を買ってもらおうというのが、この店の戦略か。
 ちなみに、大切に育て、立派に成長した熊のために、スポーツ選手のユニフォームや医者や消防士などの仕事着、さらには結婚式用のウェディングドレス&タキシードまで揃っているから驚きだ。
 それだけではない。小物類の充実度もすごい。赤ちゃん用の哺乳瓶から、クツ、帽子、バッグ、サングラス、果ては携帯電話、ビーチマット、ビーチパラソル、専用ソファーまである。
 驚くのはまだ早い。「本人」 だけでは寂しいだろうと、そのぬいぐるみの 「友達用ミニぬいぐるみ」 も多数用意されており、そのお友達用のグッズもある。
 これらの組み合わせは膨大な数にのぼり、まさに 「世界にひとつだけのオンリーワン」 になるというわけだ。




 すべてが出来上がると、持ち帰り用の箱に入れてくれるわけだが、それが 「熊の家」 になっている (写真右)。ちなみに今回の取材を手伝ってくれた新婚さんは夫婦でそれぞれ作ったので、2匹を日本へ持ち帰った。店の人の話によると、子供ばかりか大人にもファンが多いという。

 以上が 「オリジナルテディーベア作り」 の必要ステップだが、所要時間は 30分から 1時間。ただ、洋服や小物の種類が多いので、あれこれ迷っているうちにすぐに 2時間程度は経過してしまう。
 もちろん、「これを買ってあげようか、いやこっちのほうが似合うかな」 と頭を悩ませるのも、この店での楽しみなので、時間に余裕を持って我が子誕生のプロセスを楽しむとよいだろう。
 さて、肝心の予算だが、ぬいぐるみそのものは前述の通り $10〜25 だが、鳴き声を入れたり、洋服や小物をあれこれ買っているとすぐに 100ドル以上になってしまう。くれぐれも、「親バカ」 高じて無駄づかいにならないよう、注意したいところだ。
 場所はアラジンホテル内のシッピングモール・デザートパッセージ内もしくはファッションショーモール内。


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