週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2003年 12月 31日号
リオが高さ 180m の世界最大の観覧車を計画
 「全室スイートルーム」 でおなじみの Rio All Suite Hotel は 12月 23日、世界最大の観覧車を同ホテルの敷地内に建設すると発表した。
(右は完成予想合成写真。同ホテル提供)

 ラスベガスでのこの種の話はしばしば計画倒れになるのが普通だが、今回ばかりは本物と考えてよいだろう。 現存するホテルによる計画であることと、同ホテルの経営母体が業界大手の Harrah's 社だからだ。
 これまでにも巨大観覧車の建設計画は何度か発表されてきたが、どれも新規参入の無名企業による単なる構想ばかりで、実現に至ったものはひとつもない。

 計画によると、高さは約 600フィート (約180m) で、これは福岡(約120m)、葛西臨海公園(約117m)、お台場(約115)、横浜 (約112m) はもちろんのこと、現在世界一といわれている英国のロンドンアイ (約 135m) よりもはるかに大きいことになる。
 世界一という話題性で新たな観光名所にでもなれば、ラスベガス全体にとって大いなる経済効果が期待できるばかりか、同ホテルにとっても視覚的な認知度のアップという意味でそのメリットは計り知れない。
 ちなみに同ホテルは、ラスベガスの目抜き通り 「ザ・ストリップ」 からやや離れた場所に立地しており、ライバルホテルと競争するにはあまりにも大きな地理的ハンデを背負っている (もっとも、同ホテルは地元民もターゲットとしており、ストリップに近いことが必ずしもメリットとは言えないが)。そういう意味で今回の観覧車はアイデアとしては理にかなっており、良い結果を生むにちがいない。

 ローラーコースターなどの過激な絶叫マシンは需要が若者などに偏りがちなためか、ラスベガスの絶叫マシンはあまりパッとしていないのが現状だが、観覧車は需要が広範囲の世代に及ぶことが予想され、このプロジェクトが極端な失敗に終わることはないだろう。特に同ホテルの位置は、ストリップからやや離れているがゆえに、その全景を見渡す際には非常に有利な条件にあり、ラスベガス屈指の夜景の名所となる可能性も高い。

 建設場所は同ホテルの東側にある駐車場付近で、完成は 2005年 7月頃を予定している。ゴンドラの数は 30 で、それぞれの定員は 20人、一周に要する時間は 27分。中にはトイレもあり、ドリンク類も楽しめるという。料金は $18 とやや高めだが、これが最終決定ということでもないだろう。
 なお、観覧車のハブ(中心軸)の部分には、ナイトクラブやレストランもできる予定で、こちらも観光名所となりそうだ。



バックナンバーリストへもどる