週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2003年 09月 24日号
好みのアイスと具を "COLD STONE" の上でミックス!
 ラスベガスで、いや全米各地で 「行列ができるアイスクリーム屋」 として話題を集めているチェーン店がある。エクスカリバーホテル内にある Cold Stone Creamery がそれだ。

 季節的にタイミングを逸した感があるばかりか、ラスベガス固有の話題ではないので、「なにゆえ今、アイスクリーム屋?」 といった感じがしないでもないが、消費者からもビジネス界からも注目度ナンバーワンの店なのであえて紹介してみたい。

 現在、全米に約 1000店舗を展開するこのアイスクリームチェーン店、1号店 (アリゾナ州テンペ市) こそ 1988年にオープンしているものの、これほどまでに店舗が増えたのはここ 1、2年のことだ。つまり、つい最近までは無名の存在で、今年の始めにやっと約 500店に達したばかり。それが先月 1000店目に達し、2004年にはさらに 400店増やすというから、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長中のフランチャイズといってよいだろう。現在ラスベガス市内に約 10店ほどあるが、その内の一店が観光客でもアクセス可能なエクスカリバーホテル内にある。

 では、この店がそれほどの人気を集めている秘密は何か。それは、自分だけのオリジナルフレーバーが作れることと、店の名前にもなっている "凍った石" だ。
 店内には 10種類以上のフレーバーのアイスクリームが並び、これに好きな "具" を選んで混ぜ、オリジナルアイスが作れるようになっている。そしてその混ぜ合わの作業をやる場所が凍った石だ。
 客からも見える位置に備えられたその石は長いまな板のような形になっており、常時マイナス10度に保たれているという。特別に開発されたこの石のおかげで、アイスクリームを溶かすことなく、具を混ぜ込むことができる、というわけだ。

 この Mix-In と呼ばれる具は、なんと 46種類 (2003年9月現在)。Almonds、Macadamias などのナッツ類、Caramel、Hot Fudge などのソース類、Strawberries、Blueberries といったフルーツ類から、Snickers、Kit Kat などの既存の菓子類、さらにはグミやチューインガムまでが揃っている。
 1種類の具でシンプルに決めてもよいし、複数の具で市販のアイスクリームではあり得ないような、複雑な味を追求するのもよいが、とにかく組み合わせは無限大だ。ちなみに同店スタッフによると、過去最多の Mix-In を入れた客は 7種を選んだそうだが、「何種類混ぜても自由。混ぜろと言われれば、46種類全部を混ぜることもできるよ」 とのこと。ちなみに具として用意されているアイテムは以下の通り。

 Crunch Bar/M&M’s/Reese’s Peanut Butter Cup/Heath Bar/Kit Kat/Butterfinger/Snickers/Gummy Bears/Chocolate Chips/White Chocolate Chips/Gum Balls/York Peppermint Patties/Strawberries/Blue Berries/Black Cherries/Raspberries/Maraschino Cherries/Pineapple/Banana/Blackberries/Apple Pie Filling/Cherry Pie Filling/Peach Pie Filling/Almond(Roasted or Sliced)/Macadamias/Pecans/Walnuts/Pecan Pralines/Pistachios/Cold Fudge/Hot Fudge/Fat Free Fudge/Caramel/Fat Free Caramel/Fat Free Butterscotch/Whipped Topping/Honey/Sprinkles/Oreos/Brownies/Cookie Dough/Cinnamon/Coconut/Peanut Butter/Graham Cracker Pie Crust/Marshmallows

 ベースとなるアイスクリームと具、サイズ (大・中・小) を伝えると、店員が凍った石の上でアイスクリームに具をミックスしてくれる。両手に大きなスプーンを持ち、慣れた手つきで具をクリームに混ぜ込んでいく。まんべんなく具が混じると、オリジナルフレーバーアイスの出来上がりだ。
 面白いのは Snickers や Kit Kat など、市販のキャンディーバーまで加えるところだ。フルーツやナッツの入ったアイスクリームは日本でも見られるが、チョコレートバーをバリバリ砕きながらアイスに混ぜ込むというのは、アメリカ人ならではの発想だろう。スプーンを持つ手にひねりをきかせ、ぐいっ、ぐいっ、バリッ、バリッと、キャンディーバーを跡形もなく無残に粉々にし、クリームに混ぜ込んでいる様子を見ていると、「Snickers のメーカーがこの光景を見たら、嘆き悲しむのでは?」 と心配になるほどだが (もちろん、メーカーにしてみれば同社のお陰で売上が伸びて大喜びしているはずで、自社で作ったチョコレートがぐちゃぐちゃにされることなど、まったく気にはしていないだろうが‥)、ともかく、アイスクリームになめらかな舌触りを追求する者なら、「邪道だっ!」 と怒り出しかねない光景だ。

 さて、肝心の味だが、それはもちろん選んだフレーバー次第、ということになる。もちろんアイスクリームそのものは、乳脂肪分をたっぷり含んだリッチなもので、舌触りもなめらかで美味い。
 ただ、砂糖の量はアメリカ人の味覚に合わせられているのか、日本人の中には 「甘すぎる」 と感じる者もいそうだ。さっぱり味が好みなら、チョコレート系やチョコレートソース、キャラメルなどのゴテゴテした具は避け、フルーツ系、ナッツ系でライトにまとめるのが得策だろう。
 また、同店はコーン (Cone) も美味だ。ワッフルコーンを毎日、店内で焼いているという。チョコレートにディップし、ココナツフレークやナッツをまぶした豪華版(写真左上) もある。

 ずらりと並んだアイスクリームと具を前に、「どれとどれを組み合わせたらいいのかわからない」 と呆然としてしまう者もいるだろう。そんな人のために、お薦めの具コンビネーション 「Cold Stone Originals」 も用意されている。同店が独自に開発し、事前にテストされたレシピなので、これならまず間違いはない。冒険するのは怖い、という者にお薦めだ。
 ちなみに、取材班が試してみたのはこのなかのひとつ、Banana Caramel Crunch。フレンチバニラアイスクリームに生のバナナ、アーモンド、キャラメルソースを混ぜたものだが、アイスクリームとトロトロっとしたバナナの舌触りが面白く、なかなかの味だった。参考までに Cold Stone Originals は以下の通り (これはすべてではなく一部)。

■ Coffee Lovers Only
アイスクリーム: Coffee Ice Cream
Mix-In: Roasted Almonds、Heath Bar、Caramel

■ Berry Berry Berry Good
アイスクリーム: Sweet Cream Ice Cream
Mix-In: Raspberries、Strawberries、Blueberries

■ Founder’s Favorite
アイスクリーム: Sweet Cream Ice Cream
Mix-In: Pecans、Brownie、Fudge、Caramel

■ Strawberry Shortcake Serenade
アイスクリーム: Sweet Cream Ice Cream
Mix-In: Strawberries、Sponge Cake、Whipped Topping

■ Banana Caramel Crunch
アイスクリーム: French Vanilla Ice Cream
Mix-In: Roasted Almonds、Banana、Caramel

■ Germanchokolatekake
アイスクリーム: Chocolate Ice Cream
Mix-In: Pecans、Coconut、Brownie、Caramel

■ Mud Pie Mojo
アイスクリーム: Coffee Ice Cream
Mix-In: Oreo、Peanut Butter、Roasted Almonds、Fudge、Whipped Topping

■ Caramel Turtle Temptation
アイスクリーム: Sweet Cream Ice Cream
Mix-In: Pecans、Fudge、Caramel

 さて、値段だが、小 $3.09、中 $3.59、大 $3.99 (いずれもアイスクリームと Mix-In 1種を含む) と、アイスクリームの相場からするとやや高め。追加の Mix-In は 1種 $0.49 なので、あれこれ入れていくと、あっという間に $5 を超してしまう。
 ただし、量はかなり多いので、一般的な日本人なら小で十分だろう。中や大を頼んで二人でひとつとのいうのもよいかもしれない。ちなみにコーンはプレーンタイプが $0.49、チョコレートがけが $0.99 となっている。(コーンを使わない場合は紙製のカップに入ってくる)

 噂通り取材当日も行列ができていた Cold Stone。アイスクリームに甘いファッジソースをたっぷりかけて食べるのが好きなアメリカ人には受け入られたようだが、さて味にうるさい日本人は、このアメリカンなアイスクリームにどんな判定を下すだろうか。
 場所はエクスカリバーホテルのカジノフロアの上にあるレストラン街。ちなみにとなりは、かつてこの週刊ニュース第228号で取り上げた人気ドーナツ店 KRISPY KREME。営業時間は午前 11時から深夜 12時 (ドーナツ店と違い早朝はオープンしていないので注意)。


バックナンバーリストへもどる