週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2003年 07月 09日号
ろう人形館 Madame Tussaud's が 4周年リニューアル
 モンローシナトラジョーダンブッシュ ...。映画スター、歌手、スポーツ選手、政治家などのそっくりさん人形を一堂に集めた "ろう人形館" こと Madame Tussaud's Interactive Wax Museum が、このたび開業 4周年を迎え、一部の展示内容がリニューアルされた。

 ロンドンに本拠を置くこの博物館のラスベガス館がベネシアンホテル内にオープンしたのは 99年 7月 13日。
 その後、数回のリニューアルと拡大を繰り返しながら、このたびめでたく 4周年を迎えることになった。すぐに消え去るアトラクションが多い中、リピーター客のハートをとらえながら盛況を続けることは容易ではなく、競争が激しいラスベガスにおける有料アトラクションとしては大成功といってよいだろう。ちなみに入館料は開業時の $12.50 から $19.95 に値上げされているにもかかわらず、客足はまったく衰えていないという。

 人気の秘密は、だれもが驚くその精巧な作りと、リニューアルなどの日ごろの営業努力だろう。館内にいると、客と人形をしばしば間違えてしまうほど、まるで生きているかのように精巧に作られている。
 ハイテクを駆使した最新技術と古典的な職人芸の融合によって作られたそれぞれの人形は、身長、胸囲などの寸法はもちろんのこと、肌の色、ホクロやしわの数、ピアスの穴の位置、白髪の本数まですべて本物と同じに作られているという。当然のことながら、たとえばボクシングのホリフィールドの右耳はマイクタイソンに 噛み切られた状態 がそのまま正確に再現されている。
 それだけコストや手間をかけて作った展示物をかなり頻繁に入れ替えているというから恐れいる。リピーター客をつかむためにはその程度の努力を惜しんではいけない、というのがこの博物館のポリシーのようだ。

 館内は通路に沿って進みながら見学するようになっており、道順の途中には映画スターセクション、スポーツ選手セクション、ラスベガスゆかりの人物セクション、といったようにジャンルごとに部屋が別れている。また、それぞれの人形はそのスターゆかりの場面や小道具と一緒にディスプレイされており、見ている者を飽きさせない。

 さてこのたびのリニューアルに関してだが、イラク戦争後の愛国心の高揚をねらっているのか、先日の独立記念日(7月4日) に合わせようとしたのか、最も手が加えられた展示セクションは、"Spirit of America" と題するセクションで、従来から存在していた ブッシュ大統領リンカーン大統領 などに加え、 ジョン F ケネディー大統領婦人のジャックリーンケネディジョンウェイン、 さらには人類初の月面着陸を果たした ニールアームストロング船長、 などが新たに加わった。
 アメリカ国歌が BGM として流されるなど、かなりまじめな展示のようにも見受けられるが、ケネディー大統領の脇に恋仲の噂が絶えなかった マリリンモンロー が、そしてアメリカの歴史とは直接関係がない ダイアナ妃 が同じセクション内に立っているなど、アメリカ流のジョークを感じさせられると同時に、この博物館の本家が英国であることも思い知らされる。

 その他の新顔として注目したいのは、なんといってもスポーツセクションの 千代の富士 だろう。おそらく日本人初の入館と思われ、快挙といえないこともないが、その千代の富士はベーブルース、アーノルドパーマー、フローレンスジョイナーらと並んで立っており、世界的な知名度という意味ではかなりアンバランスといった印象はぬぐえない。

 すべての登場人物を個別に説明していたのでは紙面がいくらあってもたりないので、以下は人物名だけを紹介することにするが、今回のリニューアルおよび比較的新しく入館した者は以下の通り。
 ブラッドピット、ジュリアロバーツ、シルベスタスタローン、マイケルクロフォード、リトルリチャード、グロリアエステファン、ティナターナー、ミックジャガー、ボブホープ、ジョージバーンズ、トニーベネットなど。

 ついでなので、この博物館の開業時から引き続き登場している人物で日本人にも比較的なじみが深い人物を以下に示した (既述の人物は除く)。
 なお、開業時から登場しているこれら人物でも、衣装や姿勢を変えてあるなど、リピーター客を飽きさせない工夫がなされており、開業以来まったく変わっていないという人物は少ない。
 エルビスプレスリー、サミーデービス Jr.、ディーンマーティン、マドンナ、スティービーワンダー、マイケルジャクソン、ライザミネリ、エルトンジョン、アーノルドシュワルツネガー、エリザベステーラー、モハメドアリ、ジョーモンタナ、ウォルフガングパック、ルシアーノパパロッティ、シークフリート&ロイ、ランスバートン、ジェームスブラウン、グレンキャンベル、ナオミキャンベル、ショーンコネリー、ハリソンフォード、ベンジャミンフランクリン、ボブホープ、エンゲルベルトフンパーディンク、トムジョーンズ、ドンキング、エディーマーフィー、ポールニューマン、ウェインニュートン、プリンス、ケニーロジャース、ニールセダカ、バグジーシーゲル、ウッピーゴールドバーグ など。

 開館時間は毎日 9:30am 〜 11:00pm。入館料は一般 $19.95、12歳以下の子供、および地元民は $14.00、5才以下は無料となっている。
 無料アトラクションがひしめくラスベガスにしては決して安くはないが、それでも各人形の完成度や、一体一体にさわることができ写真撮影も自由という寛大なサービスを考えると、この値段は妥当といってよいのではないだろうか。


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