週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2003年 06月 25日号
独立記念日の花火大会はストラトスフィアかキャッシュマン
 今年もまもなく 7月4日 "Independence Day" (独立記念日) がやって来る。今週は、毎年この時期になると問い合わせが急増する花火大会に関してレポートしてみたい。

 まずアメリカの独立記念日について。意外かもしれないが、アメリカには祝祭日や記念日が非常に少ない。全国的に休日となるいわゆるナショナルホリデーの数はせいぜい日本の半分程度で、その数少ない休日もクリスマス、サンクスギビング、メモリアルデー(戦没者記念日) といった具合に、宗教色が濃かったり、あまり派手な気分になれないような日が目立つ。
 そんな中、独立記念日はさん然と輝く "祝日中の祝日" といった感じで、この日ばかりは全国民が祝賀ムードに酔いしれる。日の丸や君が代論争に明け暮れる日本の建国記念日からは想像もできないようなフィーバーぶりで、特に今年はイラク戦争直後ということもあり、テロ後最初の独立記念日となった昨年同様、愛国心の鼓舞という意味でかなり派手に盛り上がりそうだ。

 この日、アメリカ人にとっての "建国を祝うスタイル" は決っている。Fireworks、つまり花火だ。全米の子供たちが自宅の庭などで花火を楽しみ、市や企業はそれぞれの地域で盛大な花火大会を主催する。その数、大小合わせて全米で 1万を超えるというから驚きだ。
 さらにここ数年、家庭での花火による火災事故を防ぐ目的から、全米各地の市や消防当局が、「花火は自宅でやらずにコミュニティーが主催する花火大会を見に行きましょう」 と、家庭での花火を条例で禁止し、花火大会を奨励する傾向にあるため、花火大会は年々増え続けているという。

 家庭花火を規制する市が増える中、ここラスベガス市は容認派で、早くも街の中には即席の "花火売りスタンド" が続々と姿を現し始めている (24日に撮影された左の写真は、まだ販売を開始していないスタンドの様子。クリックで拡大表示)。
 ただ、あまり早めに販売を開始してしまうと 7月4日を待たずに遊んでしまう子供がいるためか、毎年スタンドでの販売解禁日を市が決めており、今年は 6月28日からとなっている (アメリカの多くの都市は、たとえ独立記念日の家庭花火を容認していても、独立記念日以外の日は禁止していることが多い)。
 そして今年はこの写真に見られるように、ほとんど観光客しか利用していないストリップ大通りのガソリンスタンドでもなぜか花火が販売されているので、花火をどこでやるかはいざ知らず、地理的には観光客も買うことができることだけはたしかなようだ。

 さてラスベガスでの花火大会だが、今年も市内十数ヶ所で行われる予定になっている。企業が主催するもの、市や非営利団体が主催するもの、その内容はさまざまだが、残念なことにストリップ地区ではほとんど行われない。
 ちなみに 6月 24日に、ストリップ地区の各ホテルの広報部門に花火大会に関して電話で問い合わせたところ、ハッキリ 「やる」 と答えたところはストラトスフィアタワーだけで、その他は 「やらない」 もしくは 「未定」 とのこと。やはり独立記念日の花火は地元市民のためのもので観光客のものではないということか。

 したがって、ストリップ地区から郊外へ行くことまで考えていない者は、ストラトスフィアで見るしかなさそうだ。広報担当者によると 「9時から」 とのことだが、例年この時間が守られたことがないので、9時から10時の間ぐらいに考えておいた方がよいだろう。
 なお、アメリカの花火大会は日本の納涼花火大会と違って1時間も2時間もやらない。15分程度が普通で、長くても 30分だ。したがって、少しでも遅刻すると見損なう可能性があるので、交通渋滞などには十分な注意が必要だ。
 さて、このストラトスフィアの花火大会はどこから見るべきか。どこからでも見えるが、現場周辺は決して治安がよいところではないので、サハラホテル (右上の写真の右側) の駐車場の屋上あたりが無難かもしれない。

 もしレンタカーなどを利用して郊外まで足を伸ばすつもりなら候補地はたくさんあるが、とりあえず日本からの観光客には内容的にも地理的にもキャッシュマンフィールドをおすすめしたい。
 キャッシュマンフィールドとは、ラスベガスに本拠を置くドジャース傘下の3Aプロ野球チーム Las Vegas 51s のホームグラウンドで、毎年そこでは盛大な花火大会が行なわれている。今年は運よくホームゲームが予定されており、花火大会と野球の両方を見ることができるので、野球ファンにとっては一石二鳥だ。
 ここでの花火は毎年、アメリカ民謡、建国にまつわる歴史的な名曲、愛国心を高揚する軽快なマーチなど、音楽と共に打ち上げられ、日本の建国記念日にはない熱い何かを感じさせてくれるのでおすすめだ。もちろん 「他国の建国を祝ってどうする」 という考えもあるだろうが、あまり固いことを考えずにアメリカ人がこの日をどうやって祝っているのか、夜空を見上げながら観察してみるのも悪くないだろう。
 なお今年は試合の日程の都合上、独立記念日前夜祭として花火大会が行なわれるため、開催日は 7月4日ではなく 7月3日なので注意が必要だ
 打ち上げの時刻は試合終了直後。試合開始は 7:10pm。入場チケットは $10 からで、購入はチケットマスター http://www.ticketmaster.com で受け付けている。
 行き方は、ストリップ大通りをひたすら北へ行き、ダウンタウンの FREMONT ST.を通り過ぎたあと高速道路を越えて数百メートル行った右側。


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