週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2003年 05月 14日号
Monte Lago Village、オープンはしたものの前途は不透明
 先週のこのコーナーで、変わりゆくラスベガスの様子を報じたところ、複数の読者から 「Monte Lago Village はどうなっているのか?」 との問い合わせが寄せられたため、今週はそれに関してお伝えしてみたい。

 Monte Lago Village とは、高級ホテルとして名高いリッツカールトンホテルに隣接する複合施設で、湖畔に面した散歩道、ショッピングプロムナード、飲食街、カジノなどで構成される地中海リゾートをイメージしたお洒落なエンターテーメント空間だ。
 場所は、ラスベガスの中心街から車で 30分ほどの高級ゴルフリゾート Lake Las Vegas 地区内にあり、人気ホテル・ハイアットリージェンシーなども同じエリアにある。最近は、歌手セリーヌディオンがこの地区に移り住んだこともあり、ゴルファーのみならず、一般観光客の間でも知名度は急上昇中だ。
(リッツカールトンホテルに関しては、週刊ラスベガスニュースのバックナンバー 2003年 2月 19日号を、ハイアットリージェンシーに関しては 2000年 1月 19日号を参照のこと)

 さて現在の Monte Lago Village の様子だが、4月後半から先週にかけてカジノやテナントが次々とオープンし、基本的にはすでに開業している。
 が、しかし、一部の施設がまだ工事中であることを差し引いて考えても、あまりにも寂れており、今後どのような方向に発展 (あるいは縮小) していくのか予断を許さない状況だ。
 ちなみに現在ショッピングプロムナード内で店を開けているのはわずかに5店で、全スペースの2割も埋まっていない。準備中の店もいくつかあるので、今後多少は活気づいてくるものと思われるが、人の交通量が絶対的に不足しており、周辺のコンドミニアムが完成するまでは、ここが大勢の人たちでにぎわうことはまずないと考えた方がよさそうだ。

 活気の中心となるべきカジノも閑古鳥が鳴いている。規模はストリップ地区のサンレモホテルのカジノに匹敵するほど立派なものだが、取材時に稼働していたテーブルゲームはブラックジャック2台とルーレット1台だけで、数百台あるマシンゲームのセクションも人影はまばらだ。
 そもそもリッツカールトンの宿泊客の多くはゴルフが目的であり、ストリップ地区のホテルのようにカジノ運営の多くの部分を宿泊客に依存することはむずかしいだろう。そのような事情からか、還元率の高いビデオポーカーを多数設置するなどして、地元民を呼び込むための宣伝に力を入れ始めているが、いかんせん高級リゾート地であるこの地に住む地元民は少なく、また近隣の住宅地には巨大カジノ Fiesta があるなど、このカジノを取り巻く環境は極めて厳しいと言えそうだ。

 なにやらネガティブな話ばかりになってしまったが、とりあえず現在の様子はそんなところで、ゴルフ以外の目的でこの地を訪れるとガッカリする可能性が高い。それでも景色だけは抜群で、まるで映画のセットの中にいるような気分になれる。
 ゴルフは、隣接する2コース Reflection Bay と Falls が非常にすばらしく、それを目的で訪れて後悔することはないだろう。
 交通手段は一般的にはタクシーもしくはレンタカーがメインとなるが、リッツカールトンとベラージオの間を無料シャトルバスが走っているので、それを利用するのもひとつの方法だ。ちなみに現在はリッツカールトンの宿泊者以外も無料で利用できる。運行スケジュールは、リッツカールトン発が奇数の正時 (9am、11am、1pm、....11pm)、ベラージオ発が偶数の正時 (10am、12noon、2pm、... 2am) となっている。

以下は5月13日現在の Monte Lago Village の様子 (クリックで拡大表示)
 


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