週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2003年 03月 12日号
MEGABUCKS 機、6セントが積もり積もって 45億円!
 "次のジャックポットは世界最高額!" --- こんな話題で盛り上がっている MEGABUCKS についてふれてみたい。

 MEGABUCKS とは、プログレッシブ型スロットマシンの機種名で、超高額ジャックポットが飛び出すことで知られる人気のマシンだ。( "プログレッシブ型" や "ジャックポット" の意味については ここをクリック

 当地時間 3月 11日 午後 8時 45分現在 (日本時間 12日 午後1時 45分)、この MEGABUCKS の積立賞金は 3837万ドル (約 45億円) を超えており、次に飛び出すジャックポットは "スロットマシンの払戻金・世界最高額" となることが確定している。ちなみにこれまでの世界記録は 2000年 1月 26日に達成された 3495万ドル。

 こんな金額になってしまったのは、昨年の 5月27日以来、一度もジャックポットが出ていないためだ。その後約10ヶ月間、ネバダ州内に約 700台あるこの MEGABUCKS に刻々と投じられてきた賭け金 1ドルにつき 6セントがこの積立に回され、このたび 3837万ドルを超えてしまったというわけだ。(ジャックポットが飛び出した直後の賞金は 700万ドルにリセットされるため、実際に積立てられたのは 3137万ドルということになる)

 このマシンのメーカーでもあり管理運営会社でもある IGT社によると、このたび積立金が世界記録を超えたことから、ここ1-2週間、プレーする者が急増しており、積立金は毎分約 $300 のペースで増えているという。1日に換算すると約 43万ドルで、大ざっぱに "2日で 1億円のペースで増加" ということになる。不景気のこのご時世、なんとも豪快な話だ。
 ちなみにこの毎分 $300 という数字を逆算すると、700台中、常に約 150台のマシンが稼働していることになる (一般にスロットマシンは1分間に約 10回強プレーすることができ、この MEGABUCKS では 1プレーごとに 3ドル投入されるので、1プレーごとの積立金は 18セント)。この稼働率は深夜や早朝の時間帯も含めての 24時間の平均値と考えると、その人気のほどがうかがえる。

 世界記録を突破したのを境に、読者からの問い合わせも急増している。一番多いのが、「マシンはどこにある?」、「どこでやると的中しやすいか?」、「的中確率は?」 だ。
 マシンはほとんどすべての主要ホテルにあり、探すのに特に苦労はしないが、もし広いカジノ内でなかなか見つからない場合は、カクテルウェイトレスなど現場スタッフに聞けばよいだろう。
 ジャックポットの的中確率はどこのホテルもまったく同じになっている。詳しくはこのラスベガス大全の [カジノ] → [スロットマシン] → [運命を決めるRNG] の後半部分をご覧いただきたい。

 なお、ジャックポット賞金は規則によりその場で全額受け取るのではなく、25年間の分割払いとなっている。たとえば現在値の約 3837万ドルが的中した場合、毎年約 153万ドル (約1億 8000万円) を 25年間に渡って受け取り続けることになる。
 さらに海外在住者の場合は 30% の連邦所得税 (ネバダ州税ではなく国税) を差し引かれるので (米国在住者は通常の所得と合算して確定申告)、実質の受取額は毎年約 1億 3000万円程度と、期待に反してかなり減ってしまう。
 また、日米租税条約に基づき日本側でも税務処理をしなければならず、手元に残る金額は毎年 1億円程度になってしまう可能性が高い。(日米租税条約では、両国間での所得と納税額を合算し、二重課税を防ぐ配慮がなされており、相手国での既納の税金が還付されたりするようになっているが、これだけの高額所得の場合、30% 程度の米国での納税では日本側での所得税を満たすことができず、日本でさらなる納税をしなければならない可能性が高い。ただし、ジャックポット以外の日頃の収入や、個人事業者などは経費などさまざまな条件がかかわってくるため、日本での納税額を単純に求めることはむずかしい)
 なお、25年分割払いではなく、一括払いを希望することも可能だ (60日以内に意思決定する必要がある)。ただしその場合は金利などを差し引かれ大幅に減額される。それでも最近は金利が低いので、一括払いが有利かもしれない。
 いずれにしてもジャックポット賞金がこれだけ高額になることは今後もそう頻繁におこることではないと予想されるため、一攫千金をねらいたい者は試しに挑戦してみると良いだろう。


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