週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2002年12月25日号
大晦日の花火大会、どこから見るのがベスト?


 2000年から恒例となっている大晦日のカウントダウン花火大会が、今年も予定通りストリップ大通りで開催されることになった。(上の写真は一昨年の花火大会)
 昨年9月のテロ事件以降、アメリカでは何かと愛国心を高揚させるイベントが目立っているが、今年の花火大会のタイトルはなんと America's Party 。 なにやら早くも大群衆による 「USA ! USA !」 の大合唱が聞こえてきそうだ。(右下の写真は Paris ホテル前の大群衆。昨年撮影)

 今年は、「世界的なイベントに育てたい」 とする観光局の努力が実ったのか、とかく規制を設けて消極的になりがちだった消防や警察なども積極姿勢に転じるなど例年にない盛り上がりを見せており、「過去3回とは花火のレベルがまるで違う」(観光局) と関係者の期待も大きい。
 ちなみに今年のイベントを手がけることになったのは知る人ぞ知る Pyro Spectaculars 社で、同社はソルトレークオリンピックや自由の女神百年祭など、これまでに数々の世界的イベントを成功させてきた花火専門集団だ。
 その Pyro 社は今年の花火大会を、カウントダウン、ロックンロール、アメリカ合衆国、ネバダ州、の 4つのテーマに分けて演出するとしており、アメリカ合衆国の部分においては国旗の色にちなんだ赤、青、白の花火が、ネバダ州の部分においてはその愛称 "Silver State" にちなんだ銀色の花火が打ち上げられることになっている。

 なお 4部構成といってもそれらすべての合計がわずか 8分というから、一時間以上やるのが当たり前の日本の花火大会とはずいぶん様相が異なる。その 8分間の打ち上げ総数は約 65,000発。「継続時間よりも密度で勝負」 といったところか。
 ちなみに打ち上げ開始時刻は午後 11時 59分 50秒。打ち上げ場所は 10ヶ所になる見込みで、Excalibur、MGM Grand、Monte Carlo、Bally's、Flamingo、Venetian、Treasure Island、Stardust、Circus Circus、Stratosphere の各ホテルの屋上から打ち上げられる予定だ。なおストリップ大通りの歩行者天国は 6:00pm もしくは 7:00pm ごろに始まり、2:00am ごろの終了を予定している (これら時刻は当日の人出を見ながら警察が決めるとのこと)。

 さて、この花火大会、どこから見るのがベストか。それを語る前に次のどちらかを決める必要がありそうだ。現場、つまりストリップ大通りの群衆の中で見るのか、それとも離れた場所から見るのか。
 どちらもかなりハッキリした利点と欠点がある。ストリップ大通りで見る場合の利点はなんといっても大群衆の中に身を置く臨場感だろう。20万人を超えるともいわれる大群衆から湧き上がる地響きのような 「USA コール」の中で見る花火は、自分の国籍がなんであれ感動ものだ。また、花火は音楽と不可分なため、音楽が聞こえない離れた場所で見るよりはるかに盛り上がる。
 一方、花火自体は角度的にせいぜい 2〜3ヶ所しか見ることができず、特に身長が低い者は群衆の中に埋もれてしまい、真上の夜空しか見えなかったといった悲惨な結果に終わる可能性すらある。ちなみに群集密度は大晦日の明治神宮よりも濃いと考えた方がよく、花火が見える場所への移動は簡単ではない。

 離れた場所から見る場合の利点と欠点はまったく逆だ。立地に恵まれれば 10ヶ所すべてのホテルの花火を一望にできるという利点があると同時に、大群衆から伝わってくる興奮や花火に合わせたサウンドが聞こえてこないという欠点がある。

 さて、それぞれの場合のおすすめスポットだが、ストリップの現場で見る場合はどこで見ても大差ないと考えてよいだろう。群集密度はベラージオやシーザーズパレスなどがある交差点付近が最も高く、そこから離れるにしたがい低くなるが、花火を見る条件にあまり大きな差はない。つまりどこにいてもせいぜい2〜3ヶ所の花火しか見ることができない。したがって花火よりも周囲の雰囲気の違いなどで場所を選べばよいだろう。大群衆を好む者は過密地帯の中心部へ行けばよいし、そうでない者は離れればよい。なお、子供や体力に自信のない者は過密地帯に近寄るべきではないだろう。転倒したりした場合、圧死のリスクがあるほど過密しているからだ。

 次に離れた場所から見る場合のおすすめスポットだが、レンタカーなどで事前にまったく別の場所へ行くことを除けば、これはもう各ホテルの駐車場の屋上をおいて他にないだろう (花火の打ち上げ場所は駐車場の屋上ではなく客室棟の屋上)。徒歩しか交通手段がない大多数の観光客にとって (歩行者天国が始まればタクシーもバスも利用できない)、駐車場の屋上こそが絶好のビューポイントとなる。(オフストリップにあるホテルの高層階のラウンジやストラトスフィアタワーなどの特殊な場所は一般に開放されていなかったり特別料金制となっているので今回の話題から除外)
 「ストリップに面したホテルの駐車場がストリップから離れているのか?」 と疑問に思う者もいるかもしれないが、これが意外にも適度に離れており、広範囲の花火を見るにはちょうど都合のよい位置にある。
 さて、どこのホテルの駐車場がおすすめか。これは残念ながら以下の理由によりここでコメントすることはあえて避けたい。

  • どこのホテルの駐車場も通常時は人も車も自由に出入り可能だが、大晦日に限り各ホテルは何らかの流入制限を加える可能性があり (宿泊者のみ利用可、など)、おすすめ駐車場として紹介しても中へ入れない場合がある。各ホテルにおける流入制限がどのようなものになるかは現時点ではわからない。
  • 大晦日に限らず、各ホテルはその駐車場を駐車以外の目的で使用することを原則として認めていないため、花火見学の目的で多くの日本人観光客が押し寄せた場合、ホテル側から 「勝手なことを書くな」 とラスベガス大全にクレームが来る可能性がある。
  • おすすめ駐車場として紹介して、もし中へ入れなかった場合、読者からクレームが来てしまう。
 以上のような理由から、ここでは各ホテルの屋上からの景色がどのようになっているかだけを写真で紹介するにとどめ、どこの駐車場へ行くべきかは読者の判断にゆだねたい。なお、ここでいう駐車場とは、そのホテルで最も高層かつ Free Parking あるいは Self Parking (出入り自由な無料駐車場) と指定されている建造物の最上階を指す。
 最後にアドバイスとして、候補の駐車場はひとつに絞るのではなく、流入制限などを想定して数ヶ所選んでおくべきだろう。また、駐車場といえども群集でごった返すことも予想されるため、花火大会開始の直前になってからいきなり現場へ行くのではなく、ふだんと変わらない前日あるいは当日の午前中に事前に下見をしておき、本番の際は臨機応変に対応できるようにしておいた方がよいだろう。なお、一般観光客が徒歩でアクセスすることはできないが、夜景の名所として広く知られているラスベガス国際空港の駐車場からの様子も以下に掲載しておいた。

ホテル 駐車場最上階からの景色 ホテル 駐車場最上階からの景色
 Airport   写真1  写真2  写真3  Aladdin   写真1  写真2  写真3  写真4
 Barbary C   写真1  写真2  写真3  写真4  Bellagio   写真1  写真2  写真3  写真4
 Caesars   写真1  写真2  写真3   Circus C   写真1
 Excalibur   写真1  写真2  写真3   Fashion S   写真1  写真2  写真3 
 Flamingo   写真1  写真2  写真3   Gold Cst   写真1  写真2  写真3 
 Luxor   写真1  写真2  写真3  写真4  LV Hilton   写真1  写真2  写真3  写真4
 Mandalay   写真1  写真2  写真3   MGM   写真1  写真2  写真3  写真4
 Mirage   写真1  写真2  写真3  写真4  Monte C   写真1  写真2  写真3  写真4
 New York   写真1  写真2  写真3  写真4  Orleans   写真1  写真2  写真3  写真4
 Palms   写真1  写真2  写真3  写真4  Paris   写真1  写真2  写真3  写真4
 Rio Suite   写真1  写真2  写真3  写真4  Riviera   写真1  写真2  写真3  写真4
 Sahara   写真1  写真2  写真3  写真4  Treasure   写真1  写真2  写真3  写真4
(写真番号の順番は、その駐車場からストリップ大通りを見たときの左から右への景色の順。Venetian ホテルの駐車場の上層階は工事中のためアクセス不能。すべて 12月 24日に撮影)


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