週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2002年11月13日号
Lake Las Vegas に高級リゾートコース Falls が OPEN
 ゴルフ場の建設ラッシュに沸くラスベガスに、また新たな高級リゾートコースが出現した。
 場所はあのセリーヌディオンも住む高級別荘地 Lake Las Vegas 地区で、コースの名前は The Falls。9月に仮オープンし、今月1日、晴れて正式オープンの運びとなった。

 経営母体は隣接する Reflection Bay Golf Club と同じだが、設計者は好対照で、あちらはジャックニクラウス、こちらはトムワイスコフだ。
 ワイスコフといえば、二クラウス、パーマーらとともに一時代を築いた大御所で、オールドファンなら誰もが知るゴルファーだが、試合では万年二位に甘んじてきた悲劇の主でもある。つまりニクラウスは彼の天敵というわけだ。
 そんなワイスコフがコース設計の分野でライバルに挑戦状を突きつけようと、わざわざこの地に造ったのがこの The Falls で、よほどの自信作なのか、彼自身、ゴルフマガジンなどで 「最高傑作」 と自画自賛している。

 たしかにこの The Fall は美しさと荒々しさの両方を併せ持つ極めて非凡なコースで、この Lake Las Vegas 地区だけを見れば、ワイスコフの勝ちといってもよいかもしれない。ちなみにニクラウスの Reflection Bay は限りなく美しいコースではあるが、荒々しい野性味に欠ける。

 前半9ホールがフラットな場所に、そして後半9ホールが険しい丘陵地帯に造られているということだけでも、このコースの多様性がうかがい知れるが、さらに、無味乾燥な砂漠地形と、満々と水をたたえる広大な人工池という好対照な要素を絶妙に組み合わせているあたりは、ワイスコフのコース設計者としての非凡さが感じられる。
 また、これは偶然そういう結果になってしまったわけだが、遥か彼方に人工物の代表格であるストリップの街並みが見えると同時に、そこに大自然の産物である野生の大ツノヤギ (地元では Big Horn Sheep と呼ばれている) が出没するなどという珍妙な光景にお目にかかれるのもこのコースの特徴だ。さらに、どこかの国立公園ではないかと思わせるような大自然の造形美も見ることができる (写真右下)。人工と大自然がこれほどまでに近接しているコースは、世界広しといえども他にそう多くはあるまい。

 緑や紅葉が美しいすがすがしいコースがいい、という者もいるが、この The Falls のような厳しい大自然の中でのプレーも格別だ。特に森林を見慣れてしまっている日本のゴルファーにとっては、カナダなどにありがちなみずみずしいコースよりも、こういった荒々しいコースの方が楽しめるのではないだろうか。
 今週末からは COMDEX も始まる。ビジネス出張の合間にゴルフでも、と考えている者は、ぜひこの The Falls を体験してみるとよいだろう。
 なお行き方、予約方法、グリーンフィー、各ホールごとの写真など、さらなる詳しい情報は、このラスベガス大全の [スポーツ] セクション内の [The Falls] を参照のこと。


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