週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2002年09月11日号
ロブスター専門店 "Palm" を徹底取材
 今の時期が特にロブスターの旬というわけではないが、ここ数週間、読者からロブスターに関する問い合わせが殺到しているため、今週は Palm について紹介してみたい。

 Palm とは、全米で店舗展開しているロブスター専門の著名レストランで (もともとはステーキ店。現在全米の主要都市に 18店)、ラスベガスでは、シーザーズパレスのショッピングモール Forum Shops 内にある。
 "全米で店舗展開" と聞くと、Red Lobster に代表されるファミリーレストラン系の店を想像してしまいがちだが、Palm はその種の店とは異なり、少なくとも店構えは高級レストランそのものだ。値段もファミリーレストランのようなわけにはいかず、一人 $20、$30 の予算ではディナーを楽しむことができない。ある程度かしこまった気分で行くレストランと考えた方がよいだろう (服装はカジュアルでも OK)。

 ロブスター専門店は全米に無数にあるが、この店が飛び抜けて有名なのはその調理法方にあるといわれている。多くの店が、ゆでたり蒸したりしたロブスターをそのまま出しているのに対して、Palm の場合は、表面をこんがり焼いてからサーブする。うっすら黒く焦げた甲羅が放つ芳ばしい香りがなんともいえず、それがたまらないという根強いファンが多いようだ。
 ファンといえば、この Palm は著名人の固定客を多く持つことでも知られている。特に芸能関係者が集まるここラスベガス店や、近くにハリウッドスターが多く住むロサンゼルス店、そしてさまざまな分野の著名人が行き交うニューヨーク店は、"セレブ御用達の店" といった様相で、店内には彼らの似顔絵が所狭しと飾られている。店の壁を見る限り、高級レストランというよりも、遊び心を前面に押し出したテーマレストランといった感じがしないでもない。

 さて気になるメニューだが、ロブスター以外に何も考える必要はないだろう。もちろんステーキなど "非ロブスター系" のメニューもいくつかあるが、この店でロブスター以外を食べるのはナンセンスというもの。

 ロブスターの注文はその重さを指定するだけで、調理方法や味付けを選択できるようなシステムにはなっていないので、オーダー方法は極めて簡単だ。
 3ポンドから 6ポンドまでのサイズを、1ポンド刻みで指定する。3ポンド未満のロブスターは置いていない。値段は 1ポンド $22 で ( 1ポンドは約 450g)、もちろんそれには調理代が含まれている。値段は日によって変わることもあり得るとのことだが、近年ロブスターの価格が安定しているため、$22 から大きく変化することはないという。

 調理されたロブスターは真ん中からタテに左右対称に割られて出される。この店では美しい芸術的な盛り付けよりも豪快なパフォーマンスが期待されているのか、盛り付けはかなり無造作で荒々しい。もっとも、きれいに盛り付けられるほどロブスターは小さくなく、一匹を一枚の皿に乗せるのが精一杯といった感じで、色とりどりの付け合せを置くようなスペースはまったくない。
 ロブスターのハサミの部分はウェイターが素手で豪快に割ってくれる (写真左)。その手慣れたさばきぶりは見事だ。
 あとは各自ロブスターを手で解体しながら豪快に食べればよい。上品に食べようなどとは考えない方がよいだろう。飛び散らかすことが前提となっているのか、店側もちゃんとエプロンを用意しており、食べ始める前にウェイターが全員にエプロンを付けてくれる。

 うっすら塩味がついているのでそのままでも十分だが、やはりここは専用バターオイルを付けて食べたい。飽きたら醤油味に切り替える。醤油はテーブルの上にはないが、ウェイターに頼めば持ってきてもらえるでの、遠慮せずにリクエストしよう。当然のことのようにキッコーマンの容器に入っている。醤油はもはや万国共通の調味料だ。

 以下は "写真で知る Palm" で、各文字列をクリックすると写真と解説が表示されるようになっている。いきなり現場へ行って戸惑う前に、ここで事前に研究しておくとよいだろう。




メニュー (サラダ、その他)。
メニュー (アペタイザー、メインディッシュ)。
日本語のメニューも用意されているので、英語が苦手な者でも安心。
日本語メニュー (ステーキなど、ロブスター以外の料理)。
ワインリスト (その1)。
ワインリスト (その2)。
ワインリスト (その3)。
着席するとすぐに出されるパン。食べすぎに注意。
絶妙な味の Lobster Bisque と各種サラダ。
スピナッチ、ポテト。こういうものをオーダーしてはいけない。
これが 3ポンドのロブスター。二人ならこれと他に何か一品程度で十分。
これが 6ポンドロブスター(生きている状態)。横にあるのは 38cm 定規。
これが 6ポンドロブスター(調理後)。二人では大きすぎる。
ためしにオーダーしてみたニューヨークステーキとフィレミニオン。
この店では、大人も子供もかわいらしいエプロンを付けることになる。
取材日のデザートはこれら 6品。
店内に飾られた有名人の似顔絵。ホワイトタイガーもここで食べた?!
毎日出没するこのエルビスプレスリーはいったい何をやる人か?
837 CLUB (航空会社のマイレッジプログラムみたいなもの)
今回取材に応じてくれた Palm のスタッフ。日本人観光客大歓迎とのこと。

 ご予算はオーダーするアイテムによって大きく異なってくるので、各自メニューを見て計算していただきたい。なおメニューに載っていないがビール (バドワイザーなどの小瓶) は $4、コーヒーは $2.50。消費税は 7.25% で、さらに 15〜20%前後のチップが必要だ。
 場所は前述の通りシーザーズパレスのショッピングモール・Forum Shops 内で、カジノ側から入ってすぐ左側に見える。営業時間は 4:00pm 〜 11:00pm、年中無休。予約の電話は 702-732-7256。6:30pm 以降は混雑するので、あらかじめ予約をしておいた方が無難だが、早めの時間帯ならば飛込みでも待たずに着席できる。
( ラスベガス大全と Palm レストランは何ら取引関係になく、この記事は広告ではありません。)

 なお参考までに、この Palm では 11:30am から 3:30pm まで、ランチスペシャルとして固定料金 $14 のセットメニュー "The Palm Business Lunch" をオファーしている (10月12日からは $15 に値上げされる予定)。これはロブスターではないが、地元ビジネスマンなどが接待で利用するなど (アメリカでは夜の接待よりも昼の接待の方が多い) それなりに人気を集めており、地元紙などでも評価が高い。「ロブスターを食べるほど予算的に余裕はないが、Palm の雰囲気を味わってみたい」 という者はランチタイムに行ってみるとよいだろう。




超お得な $14 のランチセットメニュー "Fish of the Day"
超お得な $14 のランチセットメニュー "Lunch Filet"
ランチセットメニューの一覧。この7種類の中から選ぶことができる。



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