週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2002年06月26日号
独立記念日の花火大会
 今年も7月4日 "Indepence Day" (独立記念日) がやって来る。今週は、問い合わせが急増しているこの独立記念日に関する話題を採り上げてみたい。

 意外かもしれないが、アメリカには祝祭日や記念日が非常に少ない。全国的に休日となるいわゆるナショナルホリデーの数はせいぜい日本の半分だ。そしてその数少ない休日もクリスマス、サンクスギビング、メモリアルデー(戦没者記念日) といった具合に、ニューイヤーズデー(元日) を除くと、宗教色が濃かったり、あまり派手な気分になれないような日が目立つ。
 そんな中、独立記念日はさん然と輝く "祝日中の祝日" といった感じで、この日ばかりは全国民が祝賀ムードに酔いしれる。日の丸や君が代論争に明け暮れる日本の建国記念日からは想像もできないようなフィーバーぶりだ。

 この日、アメリカ人にとっての "建国を祝うスタイル" は決っている。花火だ。全米の子供たちが自宅の庭などで花火を楽しみ、市や企業はそれぞれの地域で盛大な花火大会を主催する。その数、大小合わせて全米で 1万を超えるというから驚きだ。
 さらにここ数年、家庭での花火による火災事故を防ぐ目的から、全米各地の市や消防署が、「花火は自宅でやらずにコミュニティーが主催する花火大会を見に行きましょう」 と、家庭での花火を条例で禁止し、花火大会を奨励する傾向にあるため、花火大会は年々増え続けているという。

 家庭花火を規制する市が増える中、ここラスベガス市は容認派で、早くも街の中には即席の "花火売りスタンド" が続々と姿を現し始めている (左の写真はまだ販売を開始していないスタンド。右奥に写っているのは Mandalay Bay。右下の写真も同様で、黒い三角の建物は Luxor )。ただ、あまり早めに販売を開始してしまうと 7月4日を待たずに遊んでしまう子供がいるためか、毎年スタンドでの販売解禁日を市が決めており、今年は6月28日からとなっている (アメリカの多くの都市は、たとえ独立記念日の家庭花火を容認していても、独立記念日以外の日は禁止している)。
 ラスベガスの消防署によると、花火の販売をどんなに管理しても、やはり 7月4日は 1年で一番火事が多いという。消防署にとってはまさに頭の痛い風物詩といった感じだが、"お祭りに事故は付き物" と割り切っているのか、少々の火事は覚悟しているようで、来年以降も全面禁止は考えていないようだ。

 さてラスベガスでの花火大会だが、今年も市内十数ヶ所で行われる予定になっている。企業が主催するもの、市や非営利団体が主催するもの、その内容はさまざまだが、残念なことにストリップ地区ではあまり派手に行われない。恒例のストラトスフィアタワーと、あと今年はベネシアンホテルがその屋上からやるかもしれないといった程度で、あまり大きな期待はしない方がよさそうだ。やはりこの日の花火は地元市民のためのもので観光客のものではない、ということか。
 もっとも、ラスベガスを訪れる観光客の大半はアメリカ人であり、そういう意味ではストリップ地区のホテル街でも派手にやってもよさそうなものだが、スペース的な安全上の問題もさることながら、なにやら各ホテルの営業的な思惑もあるらしい。年末年始のカウントダウン花火大会は、極めて限られた大都市の有名広場などでしか行われないため、ラスベガスストリップで盛大に行えば宣伝や集客につながるが、全米1万ヶ所で見られる独立記念日の花火をやってもあまり営業的なうまみが無いというのが主要ホテルの本音のようだ。

 いずれにせよ、今年はテロ事件後最初の独立記念日ということもあり、アメリカ市民の愛国心やこの日に対する思い入れはひとしおのようで、例年になく熱気が感じられる。
 アメリカ民謡、建国にまつわる歴史的な名曲、愛国心を高揚する軽快なマーチなど、音楽と共に打ち上げられる豪快な花火は、日本の建国記念日にはない何かを感じさせてくれるはずだ。もちろん 「他国の建国を祝ってどうする」 という考えもあるだろうが、あまり固いことを考えずに、アメリカ人がこの日をどうやって祝っているのか、夜空を見上げながら観察してみるのも悪くないだろう。
 なお、アメリカの花火大会は日本の納涼花火大会と違って1時間も2時間もやらない。15分程度が普通で、長くても 30分だ。したがって、少しでも遅刻すると見損なう可能性がある。交通渋滞も予想されるので移動手段などには十分な注意が必要だ。

 以下は主な花火大会会場 (観光客にも比較的わかりやすい場所のみ。タクシーの運転手に行き先を告げればわかってもらえるはず)。なお、これらスケジュールは変更になる可能性がある。当日、宿泊ホテルのコンシアージなどで花火大会リストをもらえるはずなので、出発前に必ず最終確認するとよいだろう。

 Stratosphere Tower
時間は未定

 Venetian Hotel
時間は未定

 Santa Fe Station Casino & Hotel
時間は未定

 Texas Station Casino & Hotel
時間は未定

 Cashman Field (野球場)
7月3日のマイナーリーグ "Las Vegas 51s" 対 "New Orleans Zephyrs" のナイトゲームが終了してから (7月4日ではないので注意)。球場への入場料は $6〜$10

 Las Vegas Philharmonic fireworks Concert
場所: Hills Park、 住所: 9002 Hillpointe Road
野外コンサートのあと、マーチなどの生演奏と共に花火大会。チケットは $10〜$50。

 Desert Breeze Park "Red, White & Boom"
場所: Desert Breeze Park、 住所: 8425 Spring Mountain
4:00pm からさまざまなイベントが行われ 9:30pm ごろから花火大会。

 Morrell Park Fourth of July Celebration
場所: Morrell Park, (Harris Street and Major Avenue)
5:00pm からさまざまなイベントが行われ 9:30pm ごろから花火大会。

Primm Valley fireworks display
あえて金曜日の夜ということで 7月5日に行われる。9:00pmごろから。



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