週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2002年03月13日号
生ガキ、カニ、マグロが食べ放題で $15.99
 生ガキ、カニ、マグロの刺身などが食べ放題、さらにはワインも付いて $15.99 というバフェィ "Hawaiian Seafood Luau" が、このたび Palms ホテルに登場した。

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 諸物価高騰の折、この料金でいつまで続くかわからないが、ラスベガスの相場としてはかなり激安なことだけはたしかなので、「どうしてもシーフードを食べたいが、あまりカネがない」 という緊縮型の旅行者や卒業旅行の学生などはぜひ行ってみるとよいだろう。
 ちなみにデフレ気味の日本と異なり、昨今のラスベガスにおけるシーフードバフェィの相場は急騰しており、ベラージオのそれなどは週末ディナータイム $31.95、その他のホテルもシーフードが出される場合は $25 前後が相場で、この Hawaiian Seafood Luau の安さが際立っている。

 ただ残念なことに、この Hawaiian Seafood Luau は毎日楽しめるわけではない。毎日やっていたのでは赤字になってしまうということか、水曜日の夜だけの限定営業で、その他の曜日は Festival Market Buffet と呼ばれる $9.99 の "通常モード"、つまり高級シーフードは出てこない。
 ようするに Palms というホテルを知ってもらうための、週に一度の客寄せ出血大サービスと考えればよいだろう。

 さて気になるメニューだが、名前の通りハワイアン料理が中心だ。ハワイには歴史的に日系人が多く住んでいるためか、寿司や刺身といった生のシーフードが広く定着しており、ここで出てくる料理もそういったアイテムが少なくない。
 生ガキ、カニ、マグロの刺身、サーモンの刺身、のり巻き、といった一般的なシーフードはもちろんのこと、ハワイオリジナル料理として知られる Poke (主にマグロの刺身などを使った和え物)、Lomi Lomi (主にサーモンの刺身などを使った和え物)、Limo Poke (ヒジキのような海草の和え物)、さらにはシーフードではないが Lau Lau (ティーリーフと呼ばれる大きな葉に肉などを包んで蒸したトロピカル料理。左下の写真で生ガキと一緒に盛られている黒いものがそれ)、Manapua (中にバーベキューポークなどが入った中華風の小さな蒸しパン) といった珍しい伝統料理まで、メニューは非常にバラエティーに富んでいる。

 また、シーフードやハワイ料理の陰に隠れがちだが、肉料理もすばらしい。プライムリブ、スペアリブ、テリヤキチキンなどの定番アイテムから、カルビ、ローストダック、チャーシューといったオリエンタ風アイテムまで、さまざまな種類の肉がさまざまなスタイルに調理され、それらがズラリと陳列台に並ぶ姿は豪快そのものだ。もちろんプライムリブなどは担当シェフがその場でカットしてくれる。
 その他、チャーハン、ヤキソバ、春巻き、ギョーザ、さらには各種炒め物など中華料理も豊富だ。また、野菜や肉などの素材を自分で選び、それを鉄板で焼いてもらうというオーダーメードのコーナーもある。
 箸、醤油、わさび、といった日本人にとって必須のアイテムももちろんそろっており、これでワインが自由に飲めて $15.99 はお買い得といってよいだろう (ワインは "お一人様一杯まで" と現場に書かれているが、自由に持ってくることができるようになっているため、実際には何杯も飲んでいる者がほとんど)。なお、ビールは有料で ($3.00 + TAX)、その都度ウエイトレスに現金を渡してオーダーすることになる。

 いいことばかりを書いてしまったが、欠点も少なくない。まず、生バンドがうるさすぎる。ハワイアン音楽を聞きながら食事を楽しむことは悪くないが、食事をしている真横で演奏され、さらにそれをスピーカーから大音響で流されたのでは会話も楽しめず、それを心地よいと感じる者は少数派だろう。せっかくのサービスもこれでは逆効果だ。
 次にテーブルとテーブルの間隔が狭すぎる。料理を取りに席を立つ際、非常に不便な思いをするばかりか、客を入れすぎているためか、料理の陳列台にも行列が出来てしまいがちだ。もう少しテーブルの数を減らし、人の流れをスムーズにした方がよいだろう。
 刺身料理が多いのに、すべての皿が熱いのも困りものだ。ご丁寧に皿を暖めてくれるのはよいが (ディッシュウォッシャーで洗ったばかりのため冷えていないという事情もあるが)、刺身に熱い皿はいただけない。せめてシーフードセクションとデザートセクションだけでも冷たい皿を用意しておいておくべきだろう。
 あとこれは牡蠣ファンにとっては聞き捨てならぬ問題として、生ガキだけは手が届かない位置に置かれており自由に取れないようになっている。陳列台の奥にいるシェフにその都度個数を伝え皿に乗せてもらわなければならない。食べる個数に制限は無いので何回でもおかわり可能だが、これは少々いやみっぽいシステムと言わざるを得ない。ちなみに同じような値段で同じような内容のシーフードバフェィをやっている近隣のオーリンズホテルでは生ガキも自由に取れるようになっている。
 デザートも問題だ。ハワイアン料理らしく南国のさまざまなフルーツが用意されているのはよいとしても、ケーキ類のサイズが大きすぎ、またそれらの甘さが日本人の味覚にまったく合っていない。そんな中、ココナッツゼリーやソフトクリームはまずまずの出来具合だった。

 料金は前述の通り $15.99。子供も大人と同じ料金だが 4歳未満は無料。営業時間は毎週水曜日 4:00pm から 10:00pm まで。場所は Palms ホテルのカジノフロア。ベラージオホテル周辺からフラミンゴ通りを西へ (リオスイートホテル方向) 徒歩15分。



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