週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2002年01月23日号
Paris など 5ホテルがカジノカードを統一
 パリス、バリーズ、フラミンゴ、ラスベガスヒルトン、シーザーズパレスを運営する Park Place Entertainment 社は、これまでそれぞれのホテルで独自に発行してきたカジノカードを、今月8日から共通カード (写真右) に一本化した。

 今回の共通カードの発行により、利用者は複数のカードを持ち歩く必要がなくなったばかりか、コンプ を受けるための レーティング も一本化され、同社系列の異なるカジノでプレーするギャンブラーにとっては利便性が大幅に向上した。

 この種の共通カードの発行は昨年秋にマンダレイベイグループ (エクスカリバー、サーカスサーカス、ラクソー、モンテカルロなどを運営) も行っており、また MGM Mirage グループも現在準備を進めているなど、系列ホテル間のカード共通化の動きは今後益々拍車がかかりそうだ。

 今回の共通カードの名称は "Park Place Connection" で、前述の5ヶ所のホテル (写真右) で使用できる。ただ、同社がラスベガス以外で運営するホテルではまだ使えない (同社は米国以外でもカジノホテルを所有している)。将来的には全世界で使用できるようにしたいとしているが、各地域における法令なども微妙にかかわってくるため、ネバダ州以外のホテルでの共通化には多少の時間がかかるという。

 これまで個々のホテルが発行してきた従来のカードもまだ使用可能だが、利便性を考えるとなるべく早い時期に共通カードに交換してもらった方がよいだろう。
 交換作業は従来のカードをキャッシャーやカジノクラブ窓口に提出するだけなので非常に簡単だ。テーブルゲームの ピット でも交換してもらえる。
 なお、従来のカードを持たない者が新たにメンバーになる場合は、所定の用紙に必要事項を記入しカジノクラブ窓口に提出する必要があるが、特に難しいことはないので日本人観光客でもすぐに新カードを取得することができる (入会金などは一切無し)。

 カードの利用方法だが、従来のカードや他のカジノのカードと同様、この Park Place Connection カードもスロットマシンなどのカード読み取り口に挿入して使う。プレーの量に応じてポイントが貯まり、ポイントは窓口で現金やロゴグッズなどと交換できる。航空会社のマイレージカードと同じようなものと考えればよいだろう。
 従来のカードと違う部分は、系列カジノであれば5ヶ所のどこでプレーしても1枚のカードにポイントが貯まり、またその実績はどこのカジノでも引き出すことが可能という部分だ。

 ちなみにポイントの計算方法は $15 プレーすると 1ポイントになり、100ポイント貯まると $10 の現金もしくは相当額の物品やサービス (ロゴグッズ、食事券、無料宿泊など) を受けることができる。つまり、たとえば 1泊 $150 相当の宿泊料をコンプしてもらうためには 1500ポイント貯める必要があり (実際には、宿泊料のコンプに必要なポイントは季節や曜日などでかなり流動的)、それには $22,500 ドル (約 300万円) プレーしなければならないことになる。300万円と聞かされると途方もない数字のようにも思えてしまうが、これはあくまでも投入金額の合計であって 「300万円負けること」 や 「300万円用意すること」 ではないので、必ずしも非現実的な数字とは言い切れないだろう。
 なお、貯まったポイントは 13ヶ月間有効で、それを過ぎると消えてしまうので注意が必要だ。また、特典を受ける際はパスポートの提示など身分証明が必要なので、友人などにカードを譲渡することができず、結果的に 13ヶ月以内に再度ラスベガスを訪問する予定のない者はポイントを貯めて帰っても意味がないことになる。したがって、貯めたポイントはその都度すべて使ってくるようにしたい。なお、ポイントの引き出し (景品や現金への交換) は 「最低 100 ポイントから」 となっているので、$1500 以上プレーしない者は初めからこのカードメンバーになっても意味がないことになる。

 さて、ここまで述べてきたことはすべてマシンゲームに関することだが、この統一カードはルーレット、ブラックジャック、バカラなどのテーブルゲームでも使うことができる。つまり5ヶ所のどこのホテルでプレーしてもレーティングに関するデータはすべて一ヶ所で管理され、そのデータによって決まる自分のステータスはどこのホテルでも行使できる。
 たとえば、日頃バリーズでカジノゲスト待遇を受けている者が、次回の旅行でシーザーズパレスに泊まりたい場合、バリーズでの実績に基づいた査定をシーザーズパレスにリクエストすることが可能になる。もちろんレーティングデータが一括管理されるようになったといっても、各ホテルのグレードはそれぞれ異なるため (宿泊料などが異なるため)、必ずしも前回と同じ待遇を受けられるとは限らない。

 なお今回の統一は、あくまでもレーティング部分やそれに伴うコンプの管理が一本化されただけで、 クレジットライン (与信枠) や フロントマネー (現金デポジット) の一本化までにはまだ至っていない (ホテル側は、将来的にはそれも実現させたい、としている)。
 つまり、バリーズにだけクレジットラインを持つプレーヤーがフラミンゴで マーカープレイ したくてもそれはできないし、同様に、シーザーズパレスにフロントマネーした者がラスベガスヒルトンでその金を引き出してマーカープレイすることもできない (ただしバリーズとパリス間だけは、元々同一のカジノとして当局に免許登録しているためクレジットラインもフロントマネーも相互乗り入れ可能)。
 それでもクレジットラインプレーヤーに関しては、5ヶ所の内のどれか一つのホテルにクレジットラインを持っていれば、その他のホテルにおいてもキャッシャー窓口に申し出るだけで原則としてすぐにその場で審査に合格し口座を開設してもらえるので特に不便はないだろう。

 今回のカード統一では RFBコンプ などのカジノゲストが、その滞在期間中に別のホテルで食事をした場合のコンプも原則として可能になった。つまり、たとえばパリスに RFBコンプで滞在している者が、フラミンゴで食事をしても、それはパリスでコンプされる。これはレストランの選択肢が広がったという意味で、該当者にとっては大きな朗報といってよいだろう。
 もっとも、従来からもプレーヤーのステータスやカジノホストとの交渉によってはそれが可能だったので、元々レーティングの高いプレーヤーにとっては特に新しい変化とは言えず、また、今回のカード統一後もそれぞれのプレーヤーの実績に応じて利用できるレストランなどに制限が加わる場合があるので、他のホテルでの飲食に関してはその都度担当のカジノホストに確認した方がよいだろう。


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