週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2018年 05月 30日号
街中がナイツ一色、写真で見る GO KNIGHTS GO!
 今週は、ラスベガスの街中が、右下の写真に見られる "GO KNIGHTS GO!" という合言葉と、の字をかたどった騎士のマスクのようなロゴで埋め尽くされているという話。それを写真34枚で紹介してみたい。

ベガスゴールデンナイツ  GO KNIGHTS GO! の意味も、そのロゴの正体も、たぶん一般の日本人観光客の大多数は知らないのではないか。今ラスベガスを訪れた日本人は、なんのことだかさっぱりわからないに違いない。
 じつはこの2つ、ラスベガスを本拠地とする NHLプロアイスホッケーチーム Vegas Golden Knights(以下、ナイツ)を応援する際の決まり文句と、チームのロゴだ。(Knights は中世の騎士の意味)

ベガスゴールデンナイツ  その2つに加え、ナイツのユニフォームを含めたディスプレイやメッセージが街中にあふれており、その量たるや、本当に半端ではない。
 各ホテルの巨大広告塔はもちろんのこと、ニューヨークニューヨークホテルの自由の女神像、交差点に鎮座するMGMグランドホテルのライオン像、TAOレストランの大仏、さらにはタクシーの屋根、カジノディーラーの服装、カクテルウェイトレスの衣装など、ありとあらゆるところがナイツであふれている。

ベガスゴールデンナイツ  なぜそんなことになっているのか。じつはこのナイツ、スタンレーカップの最終決戦に出場することになったのだ。
 スタンレーカップとはプロアイスホッケー界の最高の栄誉、つまり大リーグ野球でいうところのワールドシリーズ、アメリカンフットボールでいうところのスーパーボウルのようなもの。具体的には、レギュラーシーズンの82試合で地区優勝を果たし、上位チームによるプレーオフでもライバルの3チームをすべて撃破し、そしてついに年間王者を決める優勝決定戦に駒を進めたということ。全31チームの中で最後まで残った2チームによる最終決戦だ。ちなみに決戦の相手は東地区を勝ち進んできたワシントン・キャピタルズ

ベガスゴールデンナイツ  野球でもフットボールでも、毎年どこかの2チームが決勝戦へ進出するわけで、特に驚くべきことでもなさそうに聞こえるが、じつはナイツのスタンレーカップ進出は大事件であり、全米のスポーツ界を沸かせている。
 日本のメディアは、アメリカの大リーグ野球も NFLフットボールも NBAバスケットボールもよく報道するわりには、アイスホッケーはあまり報道しないので、今回のナイツの快進撃は日本ではほとんど知られていないようだが、これは本当に大事件。日大のフットボール騒動よりも大きく取り上げてもらいたいものだ。

ベガスゴールデンナイツ  というのも、ナイツは今シーズンから新規加盟した1年目の新生チームで、創設の初年度に優勝することは、アイスホッケーのみならず、野球、バスケ、フットボールを含めたアメリカの4大プロスポーツ史上、過去100年なかったことらしく、それが理由で、地元ベガスのみならず全米で大ニュースになっているというわけだ。
 いろいろなチームから選手を寄せ集めて作った新生チームは統率が取れるまでに時間を要するのが普通で、実際にシーズン開幕前には、ナイツの監督自身が、結成初年度に結果を出すことはむずかしいと認めており、「数年以内にプレーオフに進出できるようなチームにしたい」と、ひかえめな発言をしていたほどだ。

ベガスゴールデンナイツ  当然のことながら、賭けを受け付けるカジノでの評価も低く、スタンレーカップに勝つチームを当てる賭けにおいて、ナイツの配当倍率は、開幕前 300倍前後だった。100ドル賭けて的中したら 30,000ドルという超大穴 になるわけだが、これは「優勝の見込みはほとんどゼロ」と判断されていたこととほぼ等しい。
 それが現在では 100ドル賭けて 70ドル儲かる程度の配当倍率になっているというから、開幕前から考えたらまさに百年に一度の世紀の大番狂わせといっても過言ではないだろう。
(右上の写真内で、試合観戦に夢中になっているピットボスが着る29番のユニフォームは、ゴールの守護神として大活躍してきた圧倒的人気を誇るフルーリー選手のもの)

ベガスゴールデンナイツ  そんな理由から地元ベガスでは大騒ぎになり、街中が一丸となって応援しているわけだが、じつはそのスタンレーカップの決戦、すでに今週の月曜日から始まっている。
 そしてなんとその第1戦で早くもナイツがキャピタルズを撃破。もはやベガス市民の興奮は沸騰状態で、仕事どころではないといった感じだ。
 ちなみにスタンレーカップは大リーグ野球と同じ7試合制で、先に4勝したほうが栄光をつかむことになる。今後の試合日程は以下のとおり。試合開始時刻は、ホームゲームもロードゲームもすべてラスベガス時刻の午後5時。

第1戦 5月28日 at ラスベガス (ナイツ勝利)
第2戦 5月30日 at ラスベガス
第3戦 6月02日 at ワシントン
第4戦 6月04日 at ワシントン
第5戦 6月07日 at ラスベガス
第6戦 6月10日 at ワシントン
第7戦 6月13日 at ラスベガス

ベガスゴールデンナイツ  右の写真は、その月曜日の第1戦がおこなわれた T-Mobile ARENA およびその前に広がる広場 TOSHIBA PLAZA(写真右下)。
 パークMGMホテル(旧モンテカルロホテル)とニューヨークニューヨークホテルの間に位置している場所だ。
 アリーナに入場できないファンもこの広場に集まりテレビ観戦で盛り上がることができるので、興味がある人は行ってみるとよいだろう。
 ちなみに、このアリーナを本拠地としているナイツは、なぜかレギュラーシーズン、プレーオフを含めて、ここでのホームゲームにめっぽう強い。

ベガスゴールデンナイツ  なぜ地元の試合で強いのかに関しては、この週刊ラスベガスニュースの第1095号を参照してもらうとして、敵地でのアウェーの試合においても決して弱くないので、たぶんこのまま優勝するのではないかと見られている。
 実際にカジノでの賭けの倍率においてもナイツ優勢の数字が出ているので、世紀の大番狂わせが現実のものとなる可能性はかなり高いと考えてよいのではないか。

ベガスゴールデンナイツ  優勝して栄光のスタンレーカップをベガスに持ち帰ることになった場合、当然のことながら凱旋パレードが行われると予想されるが、具体的な場所や日時に関しては、すでにあれこれ噂が出ているものの、まだ正式には決まっていないようだ。
 ストリップ大通りをオープンカーなどでパレードすることになるのだろうか。アメリカにおけるこの種のイベントでは、ビルの窓から大量の紙吹雪が舞う光景が印象的だが、ストリップ大通り沿いには窓が開くビルがほとんどない。はたしてどうなることやら。

ベガスゴールデンナイツ  最後に、ナイツファンにとっては興味深い余談を一つ。
 創設チームの成績に関していえば、奇しくも今回の対戦相手となったワシントン・キャピタルズには屈辱的な伝説がある。
 1974年創設のキャピタルズの初年度は、なんと 80戦して 8勝しかできず、さらにそのうちのロードゲーム 40戦ではわずか 1勝しかできなかったという NHL 史上最悪の勝率でシーズンを終えている。
 そんなジンクスが今でも残っているわけではないが、キャピタルズのロードゲーム、つまりナイツにとってのホームゲームは上記の通り4試合予定されている。ロードに弱い黒歴史を持つキャピタルズ、ホームに強いナイツ、ますますナイツのスタンレーカップ制覇が濃厚のようにも思えてくるが、それは楽観しすぎか。以下は現在のまちなかの様子。

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