週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2017年 09月 27日号
一風変わったカジュアルなフレンチ店は朝も営業
 日本では 「変なホテル」 が話題になったり、先週号のこのコーナーでは変なカクテルバーを取り上げたりしたが、今週は 「変な」というほどではないものの、一風変わったフレンチ・レストランを紹介してみたい。

Primrose  先週の月曜日、ニューヨークで成功を収めた人気シェフ Bryce Shuman 氏監修のフレンチ・レストラン Primrose がモンテカルロ・ホテル内にオープンした。(写真右。クリックで拡大)
 いや、正確には正式なオープンではなく、まだ準備中。それでも強引に店内に入れば追い出されること無く、料理を出してくれるので、とりあえずオープンしていると考えて問題ない。
 文字通りまだ準備中なので、店内には納入業者がいたり、従業員が打ち合わせをしていたり、指導員のような者がスタッフをトレーニングしていたりするなど、とにかく普通の状態ではないが、それでも客を受け入れてくれるところがなんとも気さくというか気取っていなくて好感が持てる。

Primrose  ウェイターも料理人も、どうせ練習をするなら実践練習のほうがいろいろ勉強になるということか、メディアであろうが個人であろうが歓迎してくれるだけでなく、対応が非常にていねいで、個々の料理に対してもいろいろ感想を求めてくるなど、本番さながらで真剣そのものだ。
 つまり今の準備期間中、客はさながら実験台といった感じだが、だからといって無料になるとか割引になるというわけではない。そんな状態でもかまわないという人は、後悔するような店ではないので行ってみるとよいだろう。(右上の写真は、この店のバー・セクション)

Primrose  まさに一風変わったレストランではあるが、そんな客を実験台にするような営業はあと1-2週間以内に終了する予定で、この店が本当にユニークなところは他の部分にある。
 自称フレンチ、つまり正式にフランス料理店であることを宣伝しているわりには、イタリアのラビオリやカルパッチョやスパゲティー、そして英国風のティー、さらにはアメリカンなハンバーガーやサンドイッチもあり、またデザート・メニューの一番のおすすめ (ウェイターいわく) もアメリカンなドーナツだ。(右上の写真は今回試食したチキン・サンドイッチ)
 どこがフレンチなのかよくわからないが、店内に流れている音楽はフランス語の曲が多く、内装もどことなくフランス風なので、まぁフレンチレストランと認めてよいのかもしれない。

Primrose  一風変わった部分はメニューだけでなくインテリアにもあらわれている。右の写真のような書斎風のセクションがあり、 これもダイニングルームだというから、遊び心が感じられておもしろい。
 実際にこの部屋を希望すれば、だれでもここで食事をすることができるのか、それとも特別なゲスト用の部屋なのか、はたまた単なる飾りであって実際には使わないのか、まだ決まっていないようだが、見るだけならばだれでも可能だ。

Primrose  この店が特徴的なのは他にもある。それは料金設定と営業時間。
 通常、フランス料理店と聞くと、すぐに高級な店をイメージしてしまうが、この Primrose はそんなことはない。ラスベガスのホテル街の相場からすると、総じて庶民的な価格設定になっており、価格重視派の利用者にとっても利用しやすいはずだ。
 もちろんデニーズなどのファミリーレストランよりは高いが、ワンランク上の雰囲気の中で食事を楽しめると考えるとそれほど高くはないだろう。(右上の写真は、ペティート・フィレミニオンとエッグのセット)

Primrose  営業時間も特徴的で、「朝もオープン」 がこの店のウリとなっている。
 一般的なフレンチ店では、朝はおろかランチタイムでさえオープンしない 「ディナー時間のみ営業」という店が多いなか、朝の営業はかなり異色の存在といってよいだろう。
 参考までに、パリス・ホテルの人気フレンチ店 Mon Ami Gabi の早朝オープンも有名だが、あちらはストリップ大通りの歩道に面した目立つ場所。結果的にいつも混んでいるが、こちらはモンテカルロ・ホテルの宿泊者以外には気づきにくい場所にあるので、混雑度という意味ではかなり使いやすい店となるはずだ。
 ちなみにその具体的な場所を、このホテルを利用したことがある人のために説明するならば、昨年までチェックイン・カウンターがあった場所。そのカウンターを取り除き、中庭にあったプール施設に接するようにダイニングルームを作ったのがこの Primrose で、ストリップ大通りからは一番遠い位置の飲食施設ということになる。
 余談になるが、現在このホテルではさまざまな場所において大改造のための工事が進行中で、その一連の工事の終了に合わせて来年の春ごろ、ホテル自体の名称も Monte Carlo から Park MGM に変わる予定だ。
 既存のほとんどすべてのレストランが生まれ変わることになっており、その大変革の先頭を切ってオープンしたのが Primrose ということになる。
 そのようなわけで、新生 Park MGM のコンセプトをだれよりも早く感じ取ってみたい人は、この Primrose に足を運んでみるとよいかもしれない。
 気になる具体的な価格についてだが、各種サンドイッチやハンバーガーが $15 から、各種オムレツが $16、スパゲティー $15、エッグベネディクト $18、パンケーキ $12 などとなっている。(以上すべて朝食およびランチのメニューから)
 営業時間は、朝6時から夜10時まで、金曜日と土曜日の夜は深夜2時まで。

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