週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2017年 04月 19日号
ご飯系のものを安く食べたくなったら寿司ブリトー
JABRRITOS  ストリップ地区のホテル街に、また寿司ブリトーの店がオープンしたので、ふらりと立ち寄ってみた。(右の写真がその店、クリックで拡大表示)
 寿司ブリトーとは、寿司、ラーメンの次に大ブレークしそうな日本食、いや、「メキシコ料理と日本食の融合」 というべきかもしれないが、とにかく全米で爆発的に広まりつつあることはまちがいなく、ここベガスでもこれを扱う店が急増している。(寿司ブリトーに関しては、この週刊ラスベガスニュースのバックナンバー第1029号に特集記事あり)
 ラスベガスのホテル内にある和食店は高級店が多く非常に高いが、ファーストフードとして扱われるこの寿司ブリトーは相対的に安いので (それでも 10ドルは超えてしまうが)、洋食に飽きて、ご飯系のものを手ごろな価格で食べたくなった際には非常にありがたい存在だ。

JABRRITOS  今回訪れてみたのは、フラミンゴホテルとリンクホテルの間にあるリンクプロムナードにオープンした JABURRITOS
 ブリトーに Japan の Ja をくっつけただけのなんとも安易なネーミングのようだが、「名は体を表す」のことわざ的には単純明快でいいのかもしれない。
 店名のことはさておき、1029号で紹介した寿司ブリトー専門店 Poukei は韓国人経営、1033号の寿司ブリトーは日本人経営のラーメン店 Ramen-Ya がクリエイトしたもの、そして今回の JABURRITOS はニューヨークの本格派寿司店にゆかりのある日本人がオーナーというから、今後この料理はさまざまなバックグラウンドの人たちによって多様化し、作り方、材料、味付けの幅などもどんどん広がり、多彩なバリエーションが生まれてきそうで楽しみだ。

JABRRITOS  冒頭でも書いた通り、今回はふらりと立ち寄ってほんの数種類を食べてみただけなので、何種類ものアイテムを徹底試食、徹底取材したわけではない。
 食べたのは、MissionRedondo と呼ばれる具材セットのブリトーと丼ぶり、それにサイドメニューの味噌汁とタロ芋のチップスだけだ。(右上の写真は、全部で8種類用意されている具材セットのメニュー)
 したがって、個々のアイテムに関しての味の批評や、おすすめの具材を紹介することなどは出来ないので、オーダー方法を中心に現場での注意事項を書いてみたい。

JABRRITOS  店内に入ったら左奥にあるレジに向かう (写真右)。
 まず最初に決めなければならないのが具材セット。それはマグロとかサーモンとかの単品のことではなく、複数の食材を組み合せたコンビネーションで、それが全部8種類ある。
 たとえば今回の訪問でオーダーした Mission はサーモン、エビ、クリームチーズ、トルティアストリップス、レタスなど、Redondo はマグロ、サーモン、ブリ、マサゴ、わさびマヨネーズ、トルティアストリップス、オニオン、キューカンバ、シラントロなどで、どちらも日本の恵方巻きや一般的な太巻きでは考えられないような具材になっている。
 その他にも Long Beach、Laguna、Hantington など、寿司ブリトーの発祥の地が米国西海岸ということなのか(異なる説もある)、具材セットの多くにはロサンゼルス周辺の地名が付けられているが、この JABURRITOS の本店や支店がロサンゼルスにあるというわけではない。(このリンクプロムナード店はラスベガス郊外店に次ぐ全米で2店目、つまりラスベガスが本拠地)

JABRRITOS  具材セットが決まったら、それを巻物、つまりブリトーにするか、丼ぶり(ボウル) にするかを決め、さらにブリトーの場合はノリ、トルティア、ソイペーパー(黒い色のノリが苦手な人のために考案された大豆で作られた巻き寿司用のシート) の中からどれかを選び、ボウルの場合は具が乗っかる下の部分を白米、玄米、ミックス野菜の中からどれにするかを選ぶ。
 なお、ソイペーパーは $1追加、ボウルも3種類とも $1追加なので、少しでも節約したい場合はブリトーのノリかトルティアということになる。

JABRRITOS  サイドメニューとしては、味噌汁、枝豆、海藻サラダ (それぞれ $2)、それにタロ芋かトウモロコシのチップス($2.50) があり、飲み物としてはソフトドリンクが $3 となっているが、サイドメニューどれか1つとソフトドリンクの「コンボ」でオーダーすると $3.5 に割引される。
 参考までに味噌汁の具はワカメと豆腐。大きな期待は禁物だが、アメリカの和食店にありがちなガッカリするようなものではないので、日本の味噌味に恋しくなった際にはオーダーしてみるのもよいかもしれない。
 タロ芋チップス(写真右上) も、ありふれたポテトのチップスとは違った感触が楽しめ悪くない。

JABRRITOS  ビール(小瓶) は $6。なおこのビールの銘柄が、和食とメキシカンの融合とされる寿司ブリトー店らしくて好感が持てるというか面白い。日本を代表するビールともいえるアサヒスーパードライと、メキシコを代表するモデロだ。
(モデロは、日本でもおなじみのコロナを製造しているグルポ・モデロ社の看板ブランド。なお同社の株式は、あのバドワイザーの製造元アンハイザー・ブッシュ・インベブ社が保有)

JABRRITOS  右の写真が実際に出てきた Redondo のボウル。(具材の下は白米を選択)
 写真で見ると小さく見えるかもしれないが、具材もコメも必要十分な量と考えてよいだろう。
 ボウルそのものは、硬いリサイクル紙で出来た使い捨てのもの。ちなみにこの店はエコを標榜している。
 ボウルの右側に見えているのは手前から奥の順に醤油、しょうが、わさび。割り箸も含めてこれらは要求しないともらえないので注意が必要だ。
 フォークとナプキンは黙っていてもブリトーやボウルと一緒にトレイに乗って出て来るが、棚に置いてあるものを自由に取ってくる方式ではないので、ナプキンなど足りない場合は現場スタッフに申し出る必要がある。

JABRRITOS  Mission のブリトーは右の写真のように紙にくるまれた状態で出てきた。
 中身はちゃんと真ん中で2つに切られているとはいえ、これはブリトー。日本の一般的な恵方巻きよりも太く、上品に食べられるようなものではないので、こぼさずにきれいに食べたい者はボウルにしたほうがよいかもしれない。
 味は、Redondo のボウルも Mission ブリトーも想像の範囲内のもので、期待以上のものでも以下のものでもなかった。
 なお、たまたまどちらの具材セットにも含まれていたトルティアストリップスは、寿司の具らしからぬカリカリした感触なので歯ざわり的に好き嫌いがありそうだが、意外な味わいを楽しめるので、興味がある者はこれが入っている具材セットをオーダーするとよいだろう。(Rockport と Kodiak 以外はすべてトルティアストリップスが入っている)

JABRRITOS  場所は、リンクプロムナードのほぼ中央付近。バックナンバー1043号で紹介した人気のハンバーガーショップ IN-N-OUT BURGER から見て、噴水を挟んで向かい側だ。(右の写真は IN-N-OUT BURGER 側から見た JABURRITOS)
 営業時間は、午前11時から午後11時まで。金曜日と土曜日だけ深夜12時まで。



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